磯のプライド

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/1/20 📝 720文字 🤖 AI創作支援作品 ✅ 全年齢

あらすじ

これは、あまりにストイックすぎた昆布と、その硬すぎるプライドを目撃した男の、噛み応えのある真実の記録である。

本文

ある日、佐藤さんは究極の選択を迫られていた。コンビニの棚の前で、残り一個となった「昆布」のおにぎりを見つめていたのだ。

「今日はツナマヨの気分だったが……この昆布、なんだか妙に『こちらを見て』いる気がする」

​ 佐藤さんは意を決し、その昆布おにぎりを手に取った。

レジに持っていこうとしたその時、隣にいた見知らぬおじいさんが佐藤さんの腕を掴んで叫んだ。

​「よせ! そいつは罠だ! そいつは昨日からずっと、誰かに買われるのを待って、袋の中で**『腕立て伏せ』**をしていたんだ。あまりにストイックすぎる!」

​ 見ると、確かにおにぎりのパッケージの中で、具の昆布がバッキバキのシックスパックに割れ、包装フィルムを内側からパンパンに押し返していた。その時である。

​「フンッ!」

​ おにぎりが野太い声を上げた。

次の瞬間、おにぎりは自力で包装フィルムを弾き飛ばすと、米粒をプロテクターのように変形させ、レジカウンターへと猛ダッシュした。

​ おにぎりは自らバーコードを店員に見せると、どこから取り出したのか、正確に145円(税込)をレジ横のトレイに叩きつけた。そして、自動ドアを頭突きで突き破った。

​「海に……帰るんだ……!」

​ そんな残響を残して、おにぎりは国道1号線を時速80キロで爆走し去っていった。

呆然と立ち尽くす佐藤さんの肩に、先ほどのおじいさんが優しく手を置いた。

​「……まあ、あいつにも、守らなきゃいけない磯(プライド)があるんだろうよ」

​ 佐藤さんは深く頷き、結局、棚に残っていた「全く動かないし、腹筋も割れていないツナマヨ」を買って帰った。

自宅でひと口食べた佐藤さんは、静かに呟いた。

​「……やっぱり、筋肉質じゃない方が、噛み切りやすいな」

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作者について

ふみゃく

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