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第10話:情報戦?いいえ、ただの探検ニャ。-3

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/3/11 📚 シリーズ: ニャンてこった!異世界転生した元猫の私が世界を救う最強魔法使いに? 📝 1,658文字 🤖 AI創作支援作品 ✅ 全年齢

あらすじ

【3/1スタート】ニャンてこった!異世界転生した元猫の私が世界を救う最強魔法使いに? - 第10話:情報戦?いいえ、ただの探検ニャ。-3

本文

「んニャー!すごいキラキラニャ!」

 リリアーナは、その魔力結晶に一直線に駆け寄った。

 その足取りは、まるで獲物に飛びかかる猫のように軽やかだった。シエルは、リリアーナが自分の最も神聖な備蓄品に近づくことに、激しい怒りを覚えた。彼のリスとしての本能が、自分の貯蔵庫を荒らされることに、耐え難い屈辱を感じていた。

「キィィィィィィィッ!私の備蓄に触るな!あの女め、許さんぞ!私の神聖なる貯蔵の儀を妨げるなど、万死に値する!」

 シエルは、そう叫びながら、リリアーナに向かって、貯め込んだ魔力を凝縮した魔力弾を放った。

 それは、漆黒の輝きを放ち、リリアーナを吹き飛ばそうとする。

 しかし、リリアーナは、魔力弾をかわすことなく、その魔力結晶にじゃれつこうとしていた。彼女の意識は、目の前の「キラキラ」にしか向いていない。

 その瞬間、リリアーナの体が、まるで幻のように揺らめいた。魔力弾は、リリアーナを捉えることなく、そのまま魔力結晶の壁をすり抜け、奥の空間へと消えていった。リリアーナは、魔力結晶に猫パンチを繰り出す。

「ニャー!硬いニャ!」

 リリアーナは、魔力結晶が予想以上に硬かったことに、少しだけ不満げな声を上げた。

 しかし、その猫パンチは、魔力結晶の表面に、かすかな亀裂を入れた。それは、シエルにとっては、心臓に直接ナイフを突き立てられたかのような衝撃だった。

 シエルは、その光景に絶望した。彼の顔は青ざめ、全身から力が抜けていく。

「ああ…私の備蓄が…!あの女め…!私の…私の大切な備蓄に傷を…!」

 ゼノスは、魔王の絶望を目の当たりにし、顔面蒼白になった。彼の信じていた魔王の絶対的な警備が、まるで意味をなさなかったのだ。

「魔王様…!まさか、あの女が、魔王様の備蓄の核を…!?何という恐るべき侵入術…!そして、その破壊力…!」

 その時、リリアーナは、魔力結晶の横にある、小さな棚に目を留めた。棚には、古びた巻物が置かれている。魔力結晶よりも、巻物の紐が、ミーコには「おもちゃ」のように見えたのだ。

「ニャー!これ、面白そうニャ!」

 リリアーナは、巻物を掴み、紐を引っ張って遊び始めた。

 巻物は、リリアーナの力で簡単にほどけ、中から何枚かの羊皮紙が飛び出した。

 そこには、魔王軍の戦略図や、新たな備蓄計画、さらには魔王軍の幹部たちの配置図までが、詳細に記されていた。シエルが、来るべき「大いなる冬」に備え、慎重に集めてきた機密情報だった。

 シエルは、リリアーナが自分の機密情報を「おもちゃ」にしていることに気づき、さらに激怒した。彼のリスとしての用心深さと、秘密主義が、最悪の形で裏切られたのだ。

「キィィィィィィィッ!私の秘密の備蓄が…!あの女め、何をする気だ!その巻物を離せぇぇぇぇ!」

 しかし、リリアーナは、巻物にはすぐに飽きてしまった。紐は固く、あまり面白くない。

 ミーコは、すぐに飽きる性分だった。

 リリアーナは、巻物をポイと投げ捨てた。その巻物は、偶然にも、鉱山に突入してきたアリアの足元に、まるで導かれるように転がった。

「リリアーナ様!ご無事でしたか!?」

 アリアは、リリアーナの無事を確認し、安堵の息を漏らした。その時、足元の巻物に気づく。彼女は、それを拾い上げ、中身を見て、目を見開いた。

「これは…魔王軍の戦略図!?賢者様が、まさか敵の情報を単身で…!しかも、こんなにも詳細な…!感激です!賢者様は、魔王の備蓄を破壊するだけでなく、情報戦でも我々を勝利に導いてくださるのですね!」

 アリアは、リリアーナが魔王軍の機密情報を入手したことに、興奮を隠しきれない様子だった。彼女は、リリアーナの「遊び」を、全て「情報戦術」と解釈したのだ。

 リリアーナは、アリアの感激をよそに、再び鉱山の奥へと目を向けた。

「ニャー…(もっとキラキラした虫、いないかな…)」

 彼女の頭の中は、ただ「キラキラした虫探し」でいっぱいだった。

 しかし、その行動は、この世界の運命を大きく左右する、歴史的な情報戦の勝利となったのだった。

 そして、誰もその真意を知る者はいないまま、物語は続く。

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ざつ

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