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その3:2026年2月25日水曜日・G県N市新町交差点「BARアムリタ」①

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/3/6 📚 シリーズ: G県N市連続電車飛込事故について:「謎を解かない系探偵」原アイラはぶん殴る! 📝 1,356文字 🤖 AI創作支援作品 ✅ 全年齢

あらすじ

Kindle電子書籍「心(理×)霊カウンセラー」のスピンオフ 街の何でも屋。自称探偵・原アイラがぶん殴る? 「謎を解かない系探偵」が挑む連続電車飛込事故の真相は?

本文

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2026年2月25日、水曜日。時刻は19時30分45秒。

ここしばらく晴天続きで空気は乾燥し、連日のように防災無線が火の元への注意を呼びかけていた。 そんな中、この日は久しぶりの雨。N市のどこかしこに、ちょうど良い湿り気を与えてくれる“恵みの雨”と言っても過言ではない、ある意味ではいい天気だった。

窓の外から【サラサラサラサ】と静かに響く雨音。 それを背景に流れるJAZZの音色が心地よく耳に馴染み、 二人は互いの“至福の一杯”を味わいながら、いつになく静かな会話を交わしていた。

BARアムリタ。 バーテンダー・柴山アオイと、バーメイド・柴山シンジュの二人が営む、市内唯一の本格BARである。N市駅前には居酒屋などの飲み処が多く、どこも毎夜賑わいを見せているが、その中でもアムリタは“静かにお酒を楽しむ人々”が集まる場所として知られている。どこから話を聞きつけたのか、遠方から訪れるファンも少なくない。

BARタイムには少し早い20時前。

この時間帯に好んでここへ足を運ぶ客が、4人いる。

市内の企業に勤める会社員・天野レイア。

ヨミノカウンセリング室の心理カウンセラー、黄泉野カレンと真城ナミ。

そして、街の御用聞き――自称探偵の原アイラ。

彼女たちはこの店の常連であり、バーテンダーの柴山アオイ、バーメイドの柴山シンジュ夫妻とは、長い付き合いの友人でもあった。そして今日は、原アイラと黄泉野カレンの二人が、駅前通りを見下ろせる窓際の席で、静かに互いの好きな一杯を楽しみながら、“仕事の話”をしているのだった。

◇◆◇

「いろいろ調べてみたけど、結論、何の成果も得られませんでした。」

カクテル“ユニコーン”に静かに口をつけながら、カレンがぽつりと漏らした。

常に沈着冷静で、どこか達観した雰囲気をまとっている彼女だが、このときの表情はわずかに不機嫌そうに見えた。その理由は、まさに今の言葉に集約されているのだろう。

「あー、そっか。まあ、俺も同じ。台湾酒場で別れたあと、すぐにN市駅へ行ってみたんだけど……その時は“何もなさそう”としか感じなかったなぁ。」

アイラもそう言って、ふう、と一息。大きさで言うなら“中の小”くらいのため息を吐いた。ロックグラスの“オールドファッションド”が、氷の音を【カランー】と鳴らす。

「“いるにはいる”んだよ。でもさ、そういうのではいないんだよな。」

「過去に“あるにはある”のよ。でも、今回につながりそうなものはなかったのよね。」

アイラもカレンも、ここ数日「G県N市連続電車飛込事故について」調べ続けていた。

だが、どちらも“これだ”という決定的なものは見つからず、「あるようでない」という半端な地点から先へ進めずにいた。

唯一わかっていることと言えば、2月13日・金曜日の三件目以降、幸いなことに同様の事故は起きていないということだけ。

「見えない何かが原因だとしたらさ……その“何か”はもう気が済んだからって、どっか行っちまったとか。」

「まあ、それもあるかもしれないね。たまたまここにいて、やることやって、はいさようなら……みたいに。」

「おいおい、カレン、言い方。」

そんな軽口のあと、二人はどちらともなく、そして申し合わせたわけでもないのに、寸分違わぬタイミングで【はぁー】とため息を吐いていた。

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作者について

井越歩夢:IGOSHI/WALKER

井越歩夢:IGOSHI/WALKER

2024年よりkindle電子書籍の個人出版業、Web小説家、AIコラボレーター活動を開始。 kindle無料ランキング2ジャンルで1位獲得経験あり。 小説家になろう・カクヨム・あいぺん・アメブロ...

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