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歩むひととせ - 秋祭

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/3/24 📚 シリーズ: 遥かな旅路、雲間の彼方 📝 340文字 ✅ 全年齢

あらすじ

故郷の村を発った見習い魔術師のロットは、師である老魔術師のルタと共に各地を巡る旅をしていた。 旅の中で様々な出会いと別れを経験しながら、ロットは少しずつ成長していく。 ファンタジー世界を舞台にした連作短編集。 全32パートです。

本文

 作物の無事を感謝し、翌年の豊作を願う収穫祭は秋の風物詩だ。この地方においても、秋分の日をまたいで三日間、村を挙げて盛大な祭りが行われる。

「ぷっはーっ!! いやー、実に酒が美味いっ!!」

「飲み過ぎですよ、師匠。もうそれで五杯目じゃないですか……」

「固いこと言わないの。祭りは今日までなんだから、心ゆくまで楽しまなきゃ損ってもんでしょうが」

「まったく、もう……」

 けらけらと笑いながら、ジョッキを呷るレイリ。

「……ま、今日ぐらいはあんたも休みなさい。稽古が終わっても一人で素振りしてるの、気付いてないと思ってる?」

「し、知ってたんですか?」

「そういうクソ真面目なとこ、一体誰に似たんだか。たまには息抜きも覚えときなさい。今日のところは弟子の頑張りに免じて、あたしが奢ったげるからさ」

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作者について

古代かなた

古代かなた

ネットの片隅でひっそり生きるへっぽこ物書き。生息地はPixiv。

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