大相撲令嬢 第7話 テキストコメンタリー
小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品
あらすじ
大相撲令嬢シリーズ(https://ncode.syosetu.com/n2595gl/)を下敷きに、テキストコメンタリーを展開しています。
本文
大相撲令嬢 ~聖女に平手打ちを食らった瞬間相撲部だった前世を思い出した悪役令嬢の私は捨て猫王子にちゃんこを振る舞いたい はぁどすこいどすこい~
第7話「強敵との競り合い殺し合いの中で相撲令嬢は必殺技を思い出す」
【場面】一進一退の競り合い。蹴り。笑い合う殺意。
ダンク 「結論から言う。今はこれだけ押さえろ! ユスチンが蹴りを放ってきた。組み合った体勢からの蹴りだ」
チャッピー先生 「足の先は速度が出るが、太ももの部分は最後に動く。 フローチェはそこを取った。蹴りの軌道の根元を潰す、超接近戦の鉄則だ」
シュート 「ユスチンがするりと抜け出した、とありますね。 小結の体の使い方が、ここで発揮されている」
ことり先生 「"濃密な殺意と害意。闘志と負けじ魂。賞賛と尊敬"—— 三つが並列で書いてある。 この三つが同時に成立する関係を、普通は何と呼ぶか」
セト先生 「好敵手、だ。 力を預ける覚悟はあるか? この二人は互いに、その覚悟を認め合っている」
【場面】みっちゃんとの記憶。夢の技を思い出す。
メガネ 「ちょっと待って。"前世で親友のみっちゃんと編み出した技"—— これ、今まで出てきていない前世の人物ですね」
深山 「"あまりに凄い技だったから、一度も成功したことはなかった"—— 前提、分かってます? フローチェはぶっつけ本番で試みようとしてる」
シュート 「"相撲魂が高速回転している心技体が一体になった今なら"—— 第6話の覚醒状態が、この技の発動条件になってますね」
ダンク 「一度も成功したことのない技を、最強の相手に、今ぶつける。 これ以上の舞台があるか」
【場面】落雷櫓投げ発動。
チャッピー先生 「櫓投げとは——相手を抱え上げ、自分の足を軸にして投げ飛ばす大技だ。 体重差があると成立しにくい、力と技術を極限まで要求される投げ技だ」
モブ子 「パリパリって放電してる! 技に雷属性がついた!!」
チャッピー先生 「フローチェ自身も"なぜだかこの世界では雷属性が付与された"と言っている。 意図していなかった現象だ。相撲神術が、技の想定を超えた」
メガネ 「"現世で考えていたのは雷のような素早い櫓投げ"—— 速さのイメージが、この世界では本物の雷属性として具現化した。 比喩が実体になった、という解釈ができますね」
ことり先生 「"相撲は不思議だ"—— フローチェが自分で驚いてる。 作者が世界に驚いてる、とも読める」
【場面】勝利。懸賞金。鬢付け油。
ダンク 「行司が軍配を上げた。懸賞金の受け取り方まで作中で再現されてる」
チャッピー先生 「手刀を切って受け取る——これ、相撲の正式な作法だ。 左・右・中央と手刀を切り、感謝を示す。フローチェ、ちゃんとやってる」
モブ子 「懸賞品が鬢付け油! 金貨じゃなくて!!」
深山 「"リジーくんを大銀杏に結ってあげたいわね。猫耳大銀杏。尊いですわあ"—— 勝利の余韻の中でも、推し活が止まらない」
ことり先生 「はぁどすこいどすこい、ね」
【場面】クリフトンとの別れ。横綱エアハルトの気配。
セト先生 「"次の場所で、また仕合ましょう"—— 敵に次の勝負を約束した。 これが武人の別れだ」
メガネ 「バルコニーに人影。"竜殺しの王宮近衛騎士団長、エアハルト・ブロン"—— 番付で言えば横綱、最後のボスがここで姿を見せた」
ダンク 「"その日まで、私は心技体を鍛え、筋肉を付け、体重を増やす"—— 第6話の物理の壁への、フローチェの答えだ」
シュート 「第6話でユスチンが"体重は増やせない"と言った。 フローチェはその言葉を受け取って、増やすと決めた。ズレ=ミスじゃないんです。課題が見えた、ということですね」
【場面】馬車。跳ね太鼓。地方巡業宣言。
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チャッピー先生 「跳ね太鼓——相撲の場所が終わった合図の太鼓だ。 寄せ太鼓で始まり、跳ね太鼓で終わる。第2話からの相撲の興行が、ここで完結した」
モブ子 「"これはリジー王子を王位に就けるための、地方巡業よっ"—— クーデターじゃなくて巡業!! フローチェ、発想が相撲取りすぎる!!」
ことり先生 「"こぼれ落ちてくるような満月の夜"—— この締めの一文、綺麗ね。 第5話の"月が綺麗ですね"と呼応している」
セト先生 「王城を出た。王を助けに行く。次の場所へ向かう。 力を預ける覚悟はあるか? フローチェは覚悟を決めて、馬車に乗った」
--audio-end:69da429cb5e27175ebe68240--【まとめ】第7話・第1章総括
落雷櫓投げ——比喩が実体になる相撲神術の不思議、前世の夢の技が完成した
体重を増やすと決めた——物理の壁を課題として受け取り、次の場所への誓いになった
寄せ太鼓で始まり跳ね太鼓で終わる——アリアカ城場所が完結し、地方巡業へ出発した
参照元:https://ncode.syosetu.com/n2595gl/7/