極彩色(ごくさいしき)の鳥居巡り

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/3/30 📝 1,729文字 ✅ 全年齢

あらすじ

<p>​「――えー、毎度馬鹿馬鹿しいお笑いを。……いえ、今日ばかりは、笑い事ではございませんよ」</p><p>​高座の上に座る落語家の男は、顔に深い陰を落としていた。その着物は、まるで血を吸ったような赤黒い色をしており、手にした扇子は、開くたびに「バサリ」と、鳥の羽ばたきのような不吉な音を立てる。</p><p>​「世の中には『見てはいけない景色』というのがございます。……いや、もっと正確に申し上げれば、『見てしまったが最後、二度とこちら側の、まともな世界へは戻れない、毒々しいほどに美しい地獄』というやつで」</p>

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