第2話
小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品
あらすじ
<p> 翌日の昼休み。中庭は生徒たちの楽しげな声で満ちていた。自動散水ドローンが花壇の上を静かに横切っていく。ルイーズはレポートの提出で、今は一人だ。</p><p> 少しでも静かな場所を求めて、私は足早に人気の少ない中庭のすみっこへと向かっていた。腕にはおばあちゃんの形見の楽譜。故郷の民謡をおばあちゃんが私のために書き起こしてくれた、世界に一つだけの宝物。擦り切れた五線譜の上にはおばあちゃんの優しい文字で、歌い方のコツがたくさん書き込まれている。</p><p>『ここは、浜辺に打ち寄せる波のように』</p>
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