昭和〇〇年 △月 大阪日日新聞 朝刊 社会面
小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品
あらすじ
大阪府東大阪市で起きた一連の出来事について記録します。 625
本文
河内地方にて幼き兄妹の遺体発見 父親の関与を捜査
河内郡東部の民家裏手において、幼児二名の遺体が発見された。いずれも土中に埋められた状態であり、近隣住民の通報により発覚した。遺体は姉とみられる女児および数歳年下の男児であり、死因については目下捜査中である。
当該民家に居住する父親(四十代)は現在行方不明であり、警察は重要参考人として行方を追っている。母親は数年前より家を離れており、子供らは父親と二人暮らしであったという。
近隣住民の証言によれば、父親は以前より近所でも異様な言動の目立つ人物であったとされ、夜中に庭で何事かを唱える声が聞こえることや、家の周囲に石を並べる奇妙な習慣があったことなどが報告されている。また、信仰とも呼べぬような、得体の知れない何かへの傾倒を示す言動が絶えなかったと複数の近隣住民が語っている。
遺体が埋められていた土の上には、灰色の石が並べられており、その中に緑がかった石がいくつか混じっていた。これらの石の意味するところについては現時点で不明である。
捜査は継続中であり、続報を待たれたい。
(記事 以上)
記事の切り抜きには、余白に鉛筆で薄く数字が書き添えられていた。
筆跡は判然としない。
ただ 数字だけが読めた。
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