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悪魔のトライアングル

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/6/4 📝 9,450文字 ✅ 全年齢

あらすじ

暴虐な父に虐げられる兄オリオと、彼を庇い続ける妹アリア。地獄のような日常の中、オリオは惨劇の結末を回避するため、時間を巻き戻す「死のループ」を繰り返していた。しかし、どんな選択をしても誰かが狂い、誰かが死ぬ運命からは逃れられない。絶望の連鎖の裏に潜む、屋敷にかけられた恐るべき「呪い」と悪魔の影。果たしてオリオは、血塗られた因果を断ち切り、愛する妹と本当の幸福を掴み取れるのか。

本文

アリア「お父様お帰りなさい!」

お父様「おお〜ッ!アリアただいま!(アリアを抱き締める)」

オリオ「父上、おかえりなさい。…………アリア、はしたないよ。」

お父様「オリオなんだその口の聞き方はッッッ!!!!(バゴォーンとオリオを殴る)しかもアリアに向かってなんと冷酷な!死んで詫びろ!!(オリオを殴り続ける)」

アリア「やめてお父様!ごめんなさいオリオ兄様!謝るからもう許してあげて……っ!!(涙目で二人の間に入る)」

お父様「おお〜ッ!アリアはいい子だなぁ!(アリアの頭を撫でる)アリアは今欲しいものはあるかい?」

アリア「えっとね、お花が咲いてるところに行きたいの。それと……(もじもじしながら恥ずかしそうに)お友達がほしい……」

お父様「そうかそうか!じゃあまた友達を連れてこよう!外へ出すわけにはいかないが庭へピクニックに行こう!約束だ!」

オリオ「父上、そんなにお金ありませんよ。アリアを甘やかしすぎでは…。(殴られて怯えながらもため息をつく)」

お父様「黙れッッッ!!!このクソ息子が!!(オリオをボコボコに殴る)お前如きが金の心配をするな!!寧ろお前の教育で金がかかってるのだこっちは!!!(オリオを木刀で殴る)」

アリア「やめてぇえーー!!!(泣きながら二人の間に割って入る)わ、私がわがまま言ったせいだから……っ!お願いします……これ以上酷いことしないでください……っ!!」

お父様「アリア…お前は優しい子だね。お前に免じてこの出来損ないを許すよ。(アリアを抱き締める)さあ、一緒に夕飯を食べようアリア。今日は何が食べたい?」

アリア「オムライスが食べたいな……でも私が作った方が美味しいかな……?ふふっ。(少し照れて笑う)」

お父様「はっはっは!そうだな!アリアの料理は絶品だもんなぁ!」

オリオ「アリアの手料理なんて僕には作ってくれたことないじゃないか……(小声でぶつくさ呟く)父上だけずるいですよ……(拗ねるオリオ)」

お父様「貴様は残飯でも食ってろ!!!!(オリオの頭を木刀で殴る)さて、アリア、行こうか。(食堂へアリアを連れていく)」

オリオ「……父上、僕は部屋に戻ります。失礼しました。(流血する頭を押さえながら自室へ戻る)」

お父様「(オリオを無視して)アリア、オムライスを食べよう!(アリアと食堂へ向かう)」

オリオ「(部屋の扉の前で佇み涙目で悔しそうに拳を握る)絶対いつか見返してやる……!(部屋に戻る)」

それから数日後。

お父様「オリオ!!なんだこの学業の成績は!!ふざけとるのか!!93点とはどう言う事だ!!!?(オリオを木刀で殴り首を絞める)」

アリア「やめて!!お兄様に乱暴しないで!!(涙目で二人の間に入る)お兄様大丈夫?痛かったよね……ごめんなさい……私のせいだよ……」

お父様「アリアは優しいね?でも大丈夫だから部屋へ戻っていなさい。(アリアに微笑みかけてからオリオを睨み)お前に厳しくするのはお前が当主候補だからだ!!(オリオを殴る)」

アリア「違うもん!!お兄様の方がずっと優秀だもん!!お兄様を虐めないで!!(泣きながら叫ぶ)お願いします……もう許してあげてください……」

お父様「アリア、部屋に戻りなさい。(優しく微笑み)オリオ!!!貴様も何か言わんか!!アリアの方がよっぽど当主に向いておるわ!!!出来損ないは死ねぇ!!(倒れたオリオを傷つける)」

アリア「お願いします……もうやめてください……!(お父様の腕にしがみついて止める)お兄様は悪くないんです……!全部私がいけないんです……!お願いですから……」

お父様「アリア、なんと優しい娘だろう…。いつも兄を庇って…(アリアの頭を撫でる)お前は天使だ。」

アリア「ううん、私は悪魔よ。(笑顔で答える)……ねえ、お父様は私を愛してるのでしょう?なら私のために死んでくださるわよね?」

お父様「……え?」

オリオ「アリア……?何を言ってるんだ……?(お父様に殴られて血まみれになりながらも動揺して立ち上がる)まさか、お前……!(アリアを見る)アリア、やめるんだ……!こんなことをしても誰も幸せにならない……!」

お父様「あ、アリア…何を言ってるんだ…?」

アリア「うるさい!お父様もお母様のように死んだらいいのよ!(お父様の首にナイフを突き刺す)お父様、愛しているわ」

お父様「ぐあ」

アリア「お父様……大好きだったわ(お父様の腹に何度もナイフを刺し続ける)お父様……お父様……!(お父様を抱きしめる)」

お父様「(血まみれになり動かない)」

アリア「ふふっ……これで邪魔者はいなくなったわ。お兄様、二人で暮らしましょうね?(オリオに近づく)」

オリオ「や、やめろ……!くるな……!!(恐怖で震えている)父上……!(お父様の死体にすがりつくが何も反応はない)あ、ああ……」

アリア「お兄様?そんなに怖がらないで?大丈夫よ。これからは私がずーっとそばにいるから……♡(オリオの頬を両手で包み込むように触る)」

オリオ「やだ……っ!来ないでくれ……っ!(泣きながら後退りする)嫌だ……ッ!誰か……!助けてくれ……っ!!」

オリオ「(目が覚めて飛び起きる)はぁ……はぁ……ゆ、夢……?(汗だくになって息切れしながら周りを見渡す)……ここはどこだ……?」

そこは住んでいる屋敷の庭の木陰だった。

お父様「ゴルァァァァ!!!!何をサボって昼寝をしとるんだ!!この出来損ないが!!!(オリオを木刀で殴る)」

オリオ「ぎゃぁぁっっ!!!!痛い……!ごめんなさい……!(頭を押さえて怯える)……は、はは……っ(乾いた笑い声をあげる)なんだ、またあの時の続きじゃないか……!」

お父様「何を訳のわからん事を言っとる!!?今日はこのまま剣術の訓練だ!!!(そう言いながら一方的にオリオを木刀で痛めつけてボコボコに殴り倒れたら蹴り付ける)」

オリオ「(意識を失う)……はは……僕は一体何回悲劇を経験すれば楽になれるのかな……?(虚ろな目で呟きながら立ち上がるとフラつきながら歩き出す」

お父様「おいッ!!貴様何処へ行く!!?(オリオを拘束しロープで首を絞める)今から折檻だ!!反省しろォ!!!(ボコドカバキグシチャッッッ!!!!とオリオを殴り続ける)」

アリア「やめてください……!!お願いします……!!(泣きながらお父様を止める)お兄様が死んでしまう……!」

お父様「アリア!危ないから下がっていなさい!!後で一緒にケーキを食べよう!…おらぁオリオ!!!悔しければ私を殺してでも勝って見せろォ!!!(何度もオリオを木刀で殴り続ける)」

アリア「やめてぇええーーー!!!(泣き叫びながらお父様に抱きついて止める)お願いします……もう許してあげてください……!これ以上お兄様を傷つけないでください……」

お父様「アリアは本当に優しい子だね。しかしオリオは男であり一族の跡取りなんだよ。それに戦場ではこれより酷い事を経験せねばならないんだ。私はお前の兄、オリオを愛しているから殴るんだよ。」

オリオ「(気絶していたが目を覚まして血まみれで起き上がる)……。」

お父様「オリオ!起きたか!訓練の続きだ!!オラァァァ!!!!(木刀で再びオリオを殴る)」

オリオ「ぐぎゃぁぁあッッッ!!(再び倒れる)……ははははは……(笑いながら立ち上がる)そうだ……これが僕の日常だ……!(フラフラしながらもお父様に立ち向かう)」

お父様「その通り!悔しければ私を倒せ!!(ボカッ!!バキッ!!とオリオを殴り続ける)」

オリオ「(意識を失いかける)……はは……(ニヤリと笑うと立ち上がりお父様を睨む)父上、愛していますよ。(笑顔でナイフを握り締める)」

お父様「な、そのナイフは……ッッッ!!!(ナイフを奪い取ろうとする)貴様ッッッ!!!この父を殺そうとするか!!!?(ナイフを奪ったら何度も殴る)」

オリオ「(倒れて動かずに血まみれで横たわっている)……父上、愛してますよ。(微笑みながら絶命している)」

お父様「……え?おい…オリオ……え?オリオ?死んだのか?(真っ青になってオリオに歩み寄る)」

オリオ「(アリアに駆け寄り抱きしめる)ごめんよ……!僕のせいでアリアまでこんな目に遭わせて……!(アリアを抱き寄せたまま涙を流す)僕はどうなってもいい……!」

お父様「生きとるじゃないか!!!(オリオを木刀で殴る)死んだふりなどしおって!!本当に死ね!!!(オリオを殴り続ける)」

オリオ「……父上……愛しています。(血まみれになりながらもお父様を睨んで立ち上がる)貴方を……心の底から……!」

お父様「な、なんだ…。」

オリオ「(お父様の首を掴む)殺さないで欲しいですか?(狂気に満ちた笑みを浮かべている)ならアリアと二人きりにさせてくれませんかね?」

お父様「ひっ…わ、わかった…!今日のところはこれで終わる…!(逃げるようにその場を去る)」

アリア「お兄様……!大丈夫……?(心配そうにオリオに近付く)傷だらけじゃない……!すぐに手当をするから……!(包帯や薬を取り出す)」

オリオ「アリア、ありがとう……(優しく微笑む)でも大丈夫だよ。これくらいの怪我、慣れてるから。(アリアの頭を撫でる)アリア、聞いてくれ」

アリア「……なに?お兄様……(不安そうな表情になる)もしかしてどこかへ行っちゃうの……?(寂しそうにしている)そんなの嫌だ……!」

オリオ「……ごめん。だけど必ず戻ってくる。約束する。だから待っていてくれないか?(真剣な眼差しで見つめて説得しようとする)」

アリア「……うん。わかった。私、待っているわ。ずっと……!(涙を流して抱きつく)絶対帰って来て……!(強く願うように言う)私の大切なお兄様……」

それからオリオは屋敷を出て、とある国の兵士となった。戦争が始まるとオリオは剣の腕を買われて戦場へと駆り出された。戦場は地獄だった。仲間が次々に死んでいく。

……だが、自分が屋敷で父親に受けた扱いよりはずっとマシだと思った。何故ならどんなに残酷な仕打ちを受けても生き残れば評価されるのだ。それに気付いてからはオリオは死に物狂いで戦った。

戦って、戦って、戦い続けた。気が付けばオリオは英雄になっていた。戦場をいくつも渡り歩いたオリオはいつしか【死神】と呼ばれるようになった。

そして、その五年後、オリオは再びあの家へ戻って来た。

お父様「オリオ〜…!お、お帰り!待っていたよ!いやぁ、さすが私の息子だ…!(おそるおそる肩を叩く)」

オリオ「……ただいま戻りました。父上。(無感情の瞳で見下ろす)父上、僕はもう大人です。今度こそちゃんとした剣術を教えてください」

お父様「い、いや…もう私の剣術なんてお前には不要だろう…!いやぁ、アリアにも見習わせたいもんだ!」

アリア「お兄様!おかえりなさい!(嬉しそうに抱きつく)お兄様……!私、お兄様に会える日を楽しみにしてたわ!」

お父様「ごるぁぁぁ!!!!アリアッッッ!!!オリオに気安く触るなぁ!!(アリアに平手打ちする)オリオはお前如きが気安く触れていい相手ではない!!」

アリア「痛いっ!ご、ごめんなさい……っ!(泣きながら謝る)お兄様……!お願い!許して……!(震えながら泣き崩れる)お願いします……!」

お父様「ふん!出来損ないめ!(五年間ストレスの捌け口がおらず今度は溺愛していたはずのアリアを虐待していた。)」」

オリオ「……父上、稽古をつけてくれるんですね?(冷めた目でお父様を見下す)それと、アリアに手を出したら許さない。(お父様を睨む)」

お父様「い、いや…そんな事は言っておらんだろ!!…わ、わかった…。アリアには手を出さん…。ほ、ほらっ!そんなことより美味いメシを食おう!!…オラッ!!アリアも早く来い!!」

オリオ「父上、ありがとうございます。これからもよろしくお願いしますね。(笑顔で頭を下げるとアリアの手を引いて立ち去る。)父上、愛していますよ。心の底から」

お父様「え、ちょ…食事は!?(何が何だか解らずアリアと共に立ち去るオリオを見送り茫然とする)」

アリア「お兄様!待って!(必死にオリオの後を追う)お兄様!……やっと……!また一緒に暮らせるのね……!嬉しいわ……!」

アリア「お兄様がいなくなってお父様は変わったわ…。今度は私に暴力を振るうようになったの…。」

アリア「私……耐えられなくて何度も死のうとしたけど……お兄様との約束があったから、それだけを支えに生きてたの……。(泣きながら話す)お兄様、本当に帰って来て良かった……」

オリオ「アリア……!本当にすまなかった……!僕のせいで辛い思いをさせて……。だけど僕は必ず帰ってくるって約束しただろ?(優しく微笑んでアリアを抱きしめる)」

アリア「うん……!約束を守ってくれて本当にありがとう……!(強く抱きしめ返す)お兄様、大好き……!(涙を流す)ずっと会いたかった……!ずっとこうしたかった……!」

オリオ「ああ……僕もだよ……。(強く抱きしめ合う二人。)だけど、もう二度と君を離さない。君は僕のものだ。(真剣な眼差しで見つめるとキスをする)」

アリア「えっ!?ちょ、待ってお兄様!!それは違うわ!!私達兄妹よ!?(急いでオリオから離れようとする)」

オリオ「……僕はアリアを愛している。(再び強く抱き寄せてキスをする)だから……抵抗しないでくれ。(耳元で囁くとアリアを抱き上げてベッドへ運ぶ。)」

アリア「嫌ああぁぁぁぁッッッッッ!!!!助けて!!!誰か助けてぇぇぇッッッ!!!!(暴れてオリオから逃げようとする)」

アリア「いやあぁぁぁーッッ!!!(叫んでオリオを突き飛ばして逃げる)……はぁ……はぁ……!(部屋の隅へ行って怯えている)……はぁ……はぁ……!お兄様……どうしてこんなことをするの……!?」

オリオ「……アリア、怖がらないで。(近づいて抱きしめて安心させようとする)大丈夫、何も怖いことはない。(優しく髪を撫でる。)君の全てを受け入れたいんだ」

アリア「いやっ!来ないでえぇえぇ!!!!お兄様!!私達は兄妹なのよおぉぉぉ!!!お父様助けてえぇぇぇ!!!」

オリオ「……アリア、落ち着いて。(暴れるアリアを強く押さえつける)もう邪魔者は誰もいない。(狂気に満ちた笑みを浮かべる)これでやっと僕だけのアリアになったんだ……!」

お父様「(アリアの叫びに駆け出す)お、オリオッ!?何をやってるんだ!?!?!?!?」

アリア「……っ!お父様……っ!(お父様に助けを求める)……お父様……私を助けて……っ!(泣きながらすがりつく)私……」

お父様「とにかくアリアから、アリアから離れなさい!!(オリオを引き剥がそうとする)」

オリオ「(舌打ちをしてお父様の腕を掴むと床に叩きつけて首を絞め始める)チッ……。うるせェんだよ、クソ親父が。黙れ」

お父様「ぎゃあああぁぁっっ!!!(転倒し首を掴まれ苦悶に顔を歪める)わ、私が悪かった……。妻も居なくなり、お前を当主として厳しく躾けるはずが気付けばストレスの捌け口にしていた…。本当に、本当にすまなかった…許してくれ……。」

アリア「お父様……っ!(お父様が殺されそうになり慌てて叫ぶ)お兄様!お願い!!お父様を許してあげて!!」

お父様「オリオ…、オリオ、本当にすまなかった…。全て私のせいだ…。アリアも…悪かった…。私はお前を人形の様に扱ってしまった…。私は許されないと思う…。だが、だがオリオ…せめてアリアを傷付ける様な事はしないでくれ…。私と同じにならないでくれ…。(必死にオリオに懇願する)」

アリア「お父様……!(泣きながら二人を見守る)お願い、お兄様……!どうか許して……!(祈るように手を組んで二人の様子を見守っている。)」

オリオ「……アリア、ごめんな。(アリアを優しく抱きしめる)父上、貴方には失望しました。(冷たい目でお父様を見下ろす)アリア、愛してる」

お父様「…え?は?どう言う事だ?オリオ…。…って、やめなさい!!アリアから離れるんだ!!(アリアからオリオを引き剥がす)」

オリオ「(無表情でお父様を見下ろしながら剣を抜くと躊躇なくお父様の心臓を貫く)父上、さようなら。(お父様の死体を見て嘲笑う)」

お父様「……え?…あ……(心臓を貫かれて死亡する)……あぁ……オリ、オ……。」

アリア「いやああぁぁーッッ!!(悲鳴を上げる)お父様あぁぁ!!お兄様……なんて事を……っ!!(泣き崩れながら絶叫する)」

オリオ「アリア……。(泣き喚くアリアの頬にキスをする)やっと、やっと君を手にいれた……。ずっと、この時を待っていた……。(狂った笑みを浮かべてアリアを抱きしめる)」

アリア「……いやっ!!いやあぁぁあぁぁぁああああ!!!!!!!!!!」

オリオ「大丈夫、もう何も心配いらないよ。これからはずっと一緒だ……。(狂気に満ちた瞳でアリアの服を破り捨てる)ずっと、ずっと、永遠に……(自分も服を脱ぎベッドへ押し倒す)」

オリオ「ああ……君をこうして抱く日をどれだけ夢見たか……。(嬉しそうな顔でじゅるるるぅぶうぅ♡♡♡とディープキスをする)アリア、君を愛してるッッ…!!!」

そしてある時に気付いたのは、自分には時間を巻き戻す能力があると言う事。だが、どんな選択をしても自分かアリアかお父様が狂い誰かを殺す結末に終わると言う事だった。

その繰り返しに疲弊し精神を病んでいった。

お父様「オラアァァ!!!最近たるんどるッッ!!!(オリオを鞭で殴りつける)」

アリア「お願いですっ!お兄様を許してっ!もう止めて下さいっ!!(泣きながら必死に訴える)いやああぁぁーッッ!!」

お父様「アリアはどいていなさい!!もう我慢の限界だ!!貴様をみっちり訓練してやる!!!(オリオを何度も鞭で殴り、蹴り付ける。)」

オリオ「……うっ!ぐっ……!ごほっ……!(血を吐いて倒れ伏す)……あ、ああ……っ!うわああぁっ!もう嫌だ…!!!嫌だあぁぁぁあああ!!!!(狂気に侵され屋敷を出る)」

お父様「おい!!待て!!誰かそいつを捕らえろ!!!!」

アリア「お兄様……っ!どこへ行くの!?(慌てて追いかける)お父様!私が後を追いますからお兄様を許してあげて!!」

お父様「まっ!待てっ!!アリア!!屋敷の外へ出てはいかんんんんんん!!!!!」

オリオは走り続け、やがて森の中へと消えて行った。

アリアはオリオを追いかける為に森の奥へ足を踏み入れるが、その時後ろから声が聞こえる。振り向くとそこには、黒いフードを被った男が立っていた。

黒いフードの男「やっと見つけたよ。アリアちゃん。ずっと君を探してたんだ。(ニタリと笑う)君は僕の花嫁に相応しい。さあ、僕と一緒に行こう」

アリア「誰ですか!?貴方!?(怯えて後退りする)」

黒いフードの男「僕は、この屋敷に呪いを掛けたんだ。病弱なキミがこの屋敷から出る所を待っていたんだ。そのために君達三人に呪いを掛け、オリオにやり直しさせ続けたが…やっと成功した。」

アリア「え!?何を言っているんですか!?(恐怖で震えている)……ま、まさか……貴方は……悪魔!?(涙目で叫ぶ)……きゃあっ!?」

黒いフードの男「怯えないで。アリアちゃん。…俺は君さえ手に入ればもうオリオにもお父様にも酷い事はしないさ。まあ、もうオリオは正気じゃないかも知れないが…。」

オリオ「………そう言う事か。(男を睨みつける。)」

黒いフードの男「えっ?……マジかよ。お前…。」

オリオ「……アリアから離れろ。悪魔め。(剣を構える)……俺には分かる。お前の正体は分かっているぞ。悪魔ベルゼブブ。」

黒いフードの男「なーんだ。知ってたのか。そりゃそうか。それなりに調べ物もしてたみたいだしな。(その姿が異形に変わっていく。)」

ベルゼブブ「僕ヲ殺セルト思ッテイルノカ…!?(巨大化し鋭い爪をオリオに向ける。)……ククッ……!」

アリア「いやああああああ!!!お兄様!!逃げてえぇー!!(絶叫する)」

オリオ「アリア、お前は絶対に守る!!(剣を構えて突っ込む。)……はあぁぁっ!(剣で斬りかかる)……ぐわっ!?(吹っ飛ばされて倒れる)」

ベルゼブブ「ハハッ!コノ程度ナノカ!?弱イナア!!(倒れたオリオを何度も踏み付ける。)……ソレジャア、コレデモ喰ラエエッッ!!」

オリオ「……あ……あ……っ!……うぅ……っ!(血塗れで虫の息で苦しんでいる)……ごほっ!(口から大量の血を吐き出す)」

オリオ「……ぐっ……!うっ……!(立ち上がる。身体中血まみれで満身創痍。)……うおおぉっ!(自身の血を塗った刃で渾身の一撃を放つ)」

ベルゼブブ「(その瞬間全身に痛みが走る)……エ?…グアアアァァァァッッッ!!!!!!!(苦しみ始め、その体が崩れていく)」

オリオ「……ふふ…、教会から悪魔に効く聖毒を貰い受け、それを飲み続けていたんだよ…ずっと……俺の血は悪魔にとっては猛毒なんだ……!!(ばたりと倒れ)」

アリア「……お、お兄様!!(駆け寄って抱き起こす)大丈夫!?しっかりして!!お兄様っ!!……そんな……嘘でしょう……!?……嫌よ!嫌!」

ベルゼブブ「ク…クソガアアァァァア………!!!!(消滅していく)」

オリオ「……アリア、無事で良かった……。(微笑むと静かに目を閉じて意識を失う。)……あれ、ここは何処だろう……。ああ、また夢なのか……」

お父様「オリオ!大丈夫か!(ベッドで眠るオリオにアリアと共にずっと付きっ切りだった所声を掛ける。)お前が森の中で倒れているからびっくりしたよ。大丈夫かい?」

オリオ「……はい。(ゆっくりと起き上がる)……あ……!(手を握り締める)……アリア!……よかった!今度は生きている!……今回は救えたんだ……!」

お父様「な、何の話をしてるんだ…?もう今日は休みなさい。メイドに粥でも作らせよう。食事は摂るんだぞ?」

オリオ「……ありがとうございます。(頭を下げる)お父様……アリアの事、よろしくお願いします。……お父様……?(違和感を覚えて首を傾げる)……どうされたのですか?」

お父様「ん?一体何を言っとるんだ。どうされたのかはこっちの台詞だ。…医者に診てもらった方が良いかも知れんな。すぐに医者を呼ぶから今日は大人しくしとるんだぞ?」

オリオ「(お父様が…優しい…?)あ、あの…お父様。……その、お父様は私を愛していますか?」

お父様「勿論だ。愛しているよ。当たり前じゃないか。お前とアリアの為なら何でも出来るさ。(笑顔で答える)さあ、私は医者を呼ぶから、あとは頼むぞ。アリア。」

オリオ「……。(じん、と胸に温かいものが込み上げる。そこには自分を虐げていた父親はいなかった。思わず涙がこぼれる)……ありがとうございます。お父様。」

アリア「……お兄様。急に泣いてど、どうなさったんですか!?」

アリア「…… 本当に大丈夫ですか?ゆっくり休んでくださいね?」

オリオ「……ああ。……いつも心配してくれてありがとう。アリアのお陰で俺は生きていられるよ。(アリアの手を握る。)アリアはずっと側にいてくれるか?俺はもう君を失いたくない」

アリア「お兄様……!もちろんです!お兄様が望む限り、いつまでもお側を離れません。(嬉しさで泣きながら笑う。)大好きですよ。お兄様」

そして幸福な結末を勝ち取ったオリオは、父とアリアと共に幸せな日々を過ごしいつまでも幸せに暮らしました。めでたしめでたし。』

おしまい。

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作者について

トナカイ太郎Z

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