少年の幸福な死
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あらすじ
暗殺者として地獄の訓練を耐え抜いた少年ハイン。冷酷な師トムのもとで孤独に生きた彼が辿り着いた穏やかな日々の裏に隠された残酷で美しい「世界の真実」とは。
本文
ハイン「……ここ、は…」
トム「やあ、ハイン。話は聞いているな?私はトム。お前を暗殺者として鍛え上げる教官だ。」
ハイン「はい……。よろしくお願いします……。……っ!?い、痛いっ!足がぁっ!うあああっ!!!し、死んじゃいますぅっ!!もう歩けませんっ!!たす、助けてぇっ!!!死ぬの怖いよぉっ!!!おねがいですからぁっ!!!」
トム「全く…根を上げるのが早いぞ?まだまだ走れ。止まったら死ぬと思え。死にたくなければ走れ。」
ハイン「ひぃいいいっ!!!うわあああんんんんっ!!ごめんなさいっ!!謝りますから許してくださぁいっ!!もう嫌ですぅっ!!こんなの無理だよぉおっ!!うぐっ!げほっ!!うえええんっ!!」
トム「まだだ。まだ走れ。」
ハイン「も、もう走れないですぅ……。うあああああああんっ!!!ひっく……ひっく……うぅ……。ふええんっ……うぅ……。グスッ……うっく……ヒック……ううぅ…………。あ、あれ?ここは……どこだろう……?暗いけど……」
トム「お疲れ様。今日からこの部屋で生活してもらう。暗所に慣れるんだ。」
ハイン「そっか……。僕はこれからずっとここで暮らすのか……。なんだか寂しいな……。あの……、ご飯とかってどうしてるんですか……?僕、ちゃんと食べれるかな……?あの……、僕、お腹空いてるんです……。何か食べ物をくれませんか……?お願いします……」
トム「ああ。勿論だ。何が食べたい?」
ハイン「えっと……その……。じゃあ、スープとパンを食べたいです……。あと、ミルクも飲みたいです……。ダメですか……?(うるうる)だめなら我慢するけど……でも、やっぱりお水だけじゃ辛いよぉ……。お願いだから……食べさせて下さい……」
トム「わかった。(スープとパンとミルクを用意するがそこに少量毒を混ぜる)スープはミネストローネだよ。いいかな?」
ハイン「はい……。いただきます……。ゴクゴク……美味しい……!凄く美味しいですっ!!ありがとうございますっ!!これ全部飲んでもいいんですよね!?嬉しいなぁ……!本当に嬉しい……!夢みたい……。あ、そうだ……!」
トム「おかわりは出来ないが簡単なおやつくらいなら……ん?なんだい?ハイン。」
ハイン「えへへ……なんでもないです……ただ呼びたかっただけです……。ねぇ、僕のこと好きですか……?(上目遣いで)もしそうだったら頭を撫でてくれませんか……?いつもお父さんにやってもらってたんです……。なんか懐かしくて嬉しくて……えへへ……」
トム「うーん、ちゃんと訓練する君のことは好きだよ?じゃあ、訓練が上手に出来たらこれから頭を撫でてあげよう。」
ハイン「本当ですか!?約束ですよ!?やったぁっ!!頑張って立派な暗殺者になるぞ~!!えいえいおーっ!!(満面の笑みで両手を突き上げる)」
トム「ふふ、素晴らしい…。」
そして翌日。
トム「ハイン、今日も基礎体力をつける訓練だ。走りなさい。ひたすら走りなさい。(ハインを走らせ止まったら足に鞭打ちする)」
ハイン「うぐっ!ぎゃあっ!痛いっ!いたいっ!いだぃぃっ!うわあああんんっ!!やだぁっ!もう走れないよぉおっ!あぐぅうっ!ああああっ!痛いの嫌だぁっ!」
トム「駄目だよ。ハイン。まだ走るんだ!!」
ハイン「ひぃいいんっ!も、もう走れないよぉおおっ!ひぐうぅうっ!もう許してぇええっ!ひぐぅうううっ!ひぃいいいいっ!!もう無理だよぉおおお!!!」
トム「じゃあ次はジャンプの訓練!!翔べ!!翔べなかったら鞭で打つ!!」
ハイン「うぐぅううううっ!ひぎぃいいいいっ!うぐっ!ひぐぅううううっ!ひぎぃいいいいいいっ!ひぐぅうううううっ!ひぐぅうううううっ!」
トム「…お疲れ様。よく出来たね。次は射撃訓練だ。(銃を渡す)」
ハイン「う、うん……。あ、あの……!せめて休憩してからにしませんか……?僕、もうヘトヘトで……ちょっと休まないと……。それにこの弾、なんですか……?凄く怖い……。うぅ……ぐすっ……うぅ……。ひぐっ……」
トム「泣くな!!まだ休憩は許さない!!あの的に撃つんだ!!銃の装填も5秒を目標にやれ!!」
ハイン「うぅ……ぐずっ……わかりました……やります……!えっと……まずはこうやって……。(装填完了)……え?う、嘘っ!?もう終わり!?そんな……!うぅ……ひっく……ひっく……うぅ……うぇえんっ……うぅ……」
トム「的に撃つんだ!!出来なければ鞭打ちだ!!」
ハイン「ひぃいいっ!!ごめんなさいっ!!撃ちますから叩かないでくださいっ!!お願いしますっ!!……え、ええと……確かこんな感じで……(発砲音)……ど、どうでしょうか……?あの……ちゃんと撃てたと思いますけど……」
トム「…まあ初めてにしては上出来だ。よく出来たね。(頭を撫でる)」
ハイン「えへへ……。ありがとうございます……。僕、頑張ります……。(照れて真っ赤になって下を向く)」
それからもハインは頭を撫でてくれる事をご褒美に暗殺者としての訓練に明け暮れた。
それから一年後、ハインは9才の誕生日を迎えた。
トム「ハイン、9歳の誕生日おめでとう。何か欲しいものはあるかな?」
ハイン「えっと……その……。じゃあ……、お父さんとお母さんに会いたいです。会って一緒に暮らしたいです。ダメですか……?お願いします。誕生日プレゼントはいらないです。だから一度だけでいいんです……!(涙目)僕は、どうしても会いたいです……。寂しいです……」
トム「…すまない。それは出来ないよ。今は私がお父さんの様な存在じゃないか?私では駄目なのかな?」
ハイン「……はい、トムさんは僕のお父さんです。でも、やっぱり本当の両親にも会いたいです……。わがまま言ってすみませんでした……。忘れてください……。えへへ……僕のこと嫌いになりましたよね……。」
トム「そんな事はない!君は訓練も真面目で素晴らしい生徒だ!私は優秀な暗殺者となるだろう君が好きだよ。」
ハイン「……ありがとうございます……。でも……やっぱり、会いたいなぁ……。(泣きそうな顔で)……グスッ……グズ……うぅ……ヒック……うぅ……うぇえん……(泣)お父さん……(泣抱きつく)……お父さん……(泣)……お父さん……」
トムは優しくはハインを抱きしめた。
それからまた一年経ち、ハインは10歳となっていた。
トム「ハイン。今日から本格的なナイフの訓練を行う。今までは銃だけだったがこれからはそうはいかないぞ!(ナイフを差し出す)」
ハイン「はい……!よろしくお願いします……!えへへ……楽しみだなぁ……!(嬉しそうに笑う)あ、そうだ……!僕、前から思ってたんですけどトムさんの瞳の色とっても綺麗です……!宝石みたいにキラキラしてて凄く素敵です……!」
トム「急にどうした?……ああ、そういえばお前には話していなかったかな?実は私の目は義眼なんだ。まあ、暗殺者になればこう言う事もある。」
そしてナイフの訓練が始まったがハインは失敗ばかり。何度もトムに鞭打たれたり殴られたりする。それでもハインは諦めずに訓練を続けた。
トム「……まあ、初めてにしては…と言った所か?よく出来たね。(頭を撫でる)」
ハイン「えへへ……。嬉しいなぁ……。僕、もっと頑張ろう……。あの……!僕、トムさんのこと大好きですよ……!えへへ……なんか恥ずかしいなぁ……。ねぇ、トムさんも僕のこと好きですか……?(上目遣いで)」
トム「ああ!お前は素晴らしい暗殺の素質がある!これからも良い成績を収めれば愛してやろう!」
ハイン「はい!僕、頑張ります!えっと、まずは何をすれば良いのかな?あ、あの……!あの……!えっと……(顔を赤くしてモジモジしてる)あ、あの……えっと……!えっと……!」
トム「今日は食事にしよう。何が食べたい?」
ハイン「えっと……!えーと……!じゃ、じゃあ……オムライス……!あと……!あ、あの……!ハンバーグとコーンスープとサラダとデザートのケーキも食べたいっ!お願いしますっ!トム先生っ!(目を輝かせながらトムを見つめる)」
トム「ははは!!流石に食べ過ぎだ!オムライスとハンバーグはどっちかにしなさい!どっちにする?」
ハイン「えへへ……両方お願いします……!!(満面の笑みで両手を突き上げる)やったぁっ!!ありがとうございますっ!!いただきますっ!!ゴクゴク……美味しい……!凄く美味しい……!(感動しながら)本当にありがとうございますっ!!」
トム「はあ…全く……。」
そしてハインはトムの教育の元、11歳になり立派な暗殺者に成長した。トムの言いつけ通り、訓練も勉強も全て完璧にこなした。トムはハインを褒め、頭を撫でてくれた。ハインはとても幸せだった。
トム「ハイン。今日はあの男を殺しなさい。」
男「ひいいいいっ!!!助けてくれぇっ!!殺さないでくれぇえっ!!頼むぅううっ!!許してくれぇえっ!!」
ハイン「はい!わかりました!えへへ……この人、泣いて命乞いしてますよ……?もうすぐ死ぬのに可哀想だなぁ……。でも、大丈夫です。安心してください。一瞬で殺しますから……。それでは、さようなら……。(銃を構える)」
男「ひぃいいっ!?やめろぉおおおっ!!ひぎゃあっ!!!痛いっ!!いだぃいいっ!!嫌だぁああっ!!死にたくないぃいいっ!!ひぐぅうううっ!!あがぁああっ!!あぐうぅううっ!!(絶命する)」
トム「素晴らしい!!ハイン、お前は優秀な暗殺者だ!!(頭を撫でる)」
ハイン「えへへ……。ありがとうございます……。えへへ……(照れて真っ赤になって下を向く)僕、トムさんのためにももっともっと沢山の人を暗殺しますね……。(ニコッと微笑む)僕、トムさんのことが大好きなんです……」
トム「ああ、私も優秀な暗殺者である君を愛しているよ。…ところでハイン。君の暗殺者としての強みはやはりその身体能力の高さにあると思うんだ。そこでだ、今度、私と一緒に山奥の屋敷へ行って訓練をしないか?きっと君の才能をさらに伸ばすことが出来るはずだ。それにその屋敷には、私達と同じ暗殺者育成機関の生徒がいるらしい。もしかしたら友達が出来るかもしれないぞ。……どうだい?」
ハイン「わあ……!楽しそうですね……!是非行きたいです……!えへへ……楽しみだなぁ……♪(ワクワクしている様子で)えっと、それでいつ行くんですか?明日?明後日?それとも来週ですか?」
トム「12歳になったら、だな。…だが、お前には短所もある。それは射撃のセンスが無いことだ。だからまずはその克服からだな。それと近接戦闘術の訓練だ。暗殺者は銃を使うのはもちろん、ナイフや暗器など近距離武器にも精通しておかなければならないからな。これから忙しくなるぞ。覚悟しておきなさい。(頭を撫でる)」
ハイン「はい……!分かりました!頑張ります!えへへ……僕、凄く楽しみです……!早く12歳にならないかなぁ……(ウキウキした感じ)」
そして12歳になり、ハインは暗殺者育成機関へやって来た。
そこにはハインと同じくらいの美しい少年がいた。
ディエゴ「……。(冷たい眼差し)」
ハイン「こんにちは。僕はハインって言うんだけど君は……?あ、そうだ!僕、友達が欲しいんだ!えへへ……よろしくね……!あ、そうだ!僕のことはハインって呼んでね!えへへ……♪(嬉しそうに笑う)」
ディエゴ「……。(無視する)……フンッ……。(そっぽを向く)お前、何ニヤついてんだよ?気持ち悪い奴……。俺はお前なんか興味無いから話しかけないでくれる?(冷たく睨みつける)……俺、お前みたいな甘ったれたクソガキ嫌いなんだよ」
ハイン「あはは……。嫌われちゃったみたい……?あはは……まあ、仕方ないか……えへへ……(苦笑い)……あ、ねえ、名前はなんていうの?教えてくれないかなぁ……?えへへ……(ニコニコしながら)ねぇ、名前、何……?」
ディエゴ「……うるせえなぁ。(イラついた顔)……チッ……(舌打ち)……ディエゴだよ。ほら、これで満足かよ?もういいだろ?とっととどっかに行けよな?お前の顔見てると吐き気がすんぜ……」
カタリーナ「おほほほ!アホヅラの出来損ないがじゃれ合ってるわ〜!!」
ディエゴ「あぁ……!?誰だテメエ!?(怒る)殺すぞ!?(銃を向ける)……あ、カタリーナじゃねぇか……!(気付く)」
エマ「カタリーナちゃん…!そんな事言っちゃダメよ…。」
カタリーナ「フン!毒殺の天才である私からしたら貴方達全員劣等生よ!!おほほほ!!」
ディエゴ「ハッ!笑わせんじゃねぇよ!(嘲笑う)お前こそ銃の腕はド下手じゃねーか!(バカにする様に笑う)お前が暗殺者になれる訳ねーよ!!(笑っている)」
カタリーナ「はあ!?(ムカつく)この野郎……!!絶対ぶっ殺してやる!!(激怒)銃で蜂の巣にしてやんよ!!(銃を構える)……あ、あれ……?おかしいわね……?弾が出ない……?どうして……?故障かしら……?」
ハイン「あはは……。カタリーナさん、ドンマイ……。えへへ……えへへ……えへへ……(クスクス笑っている)……あ、あの……!皆の得意なこととか特技を教えて欲しいな……?えへへ……」
エマ「私は料理が得意よ。お菓子作りなら任せてちょうだい。あと、動物とお話することも出来るわ。私の言うことを聞いてくれたり、助けてくれたりするの。可愛い子ばかりよ。今度、ハインにも紹介するわ。(笑顔で話す)」
ハイン「(暗殺に関する特技だったんだけど…)へー!凄いね!!僕も動物に会いたい!!…ディエゴくんの特技は?どんな暗殺が得意なの?」
ディエゴ「……教えるわけ無いだろ。バーカ(呆れる)……もういいだろ。お前と話してると疲れるんだよ。とっとと失せろ。(ため息をつく)……チッ……」
カタリーナ「そいつはね、射撃以外の才能が全く無いのよ!!おほほ!!ざまぁみろ!!(嘲笑うように笑って指差す馬鹿にしている様子で)あははははははっ!!(大爆笑している)」
ディエゴ「おい!!カタリーナ!!テメェ!!黙れよ!!(激怒)」
ハイン「えーっ!でも射撃は凄いんだ!僕射撃苦手だから羨ましいっ!」
ディエゴ「……ああ、そうだな。(適当に相槌を打つ)……はあ……(深い溜息)……。(面倒くさそうな様子で)……俺、訓練してくるわ。(スタスタ歩き出す)……あ、そうだ。おい。お前も特技言えよ。(ハインを指差す)」
ハイン「えへへ……!僕の特技はね……えへへ……えへへ……えへへ……えへへ……(照れて真っ赤になって下を向いてモジモジしている)……あ、あの……えへへ……えへへ……えへへ……」
ディエゴ「あぁ!?聞こえねぇんだよ!はっきり喋れや!(怒るイラついている舌打ちする)……チッ……めんどくせぇ奴だな……(舌打ち)。」
ハイン「ぼ、僕の得意な暗殺は……えへへ……えへへ……えへへ……(恥ずかしそうにもじもじして顔を赤く染めている)……あ、暗殺っていうか……その……。……えっと……。……えへへ……」
ディエゴ「……ハッ!何だよ?まさかテメエの特技って……。(察したような感じで)……チッ……。(嫌な予感がしたのか、舌打ちする)……クソッ……。……分かったよ……。もういい……。(呆れた顔して
諦めた様子で去っていく。)」
エマ「…ディエゴくんったら…相変わらず素直じゃないんだから……。……フッ……。(微笑む)……ま、そういう所が彼の魅力でもあるんだけどね……。(ボソッと呟く)……それにしても……あの子は一体何なのかしら……?何か……不思議な雰囲気の子ね……」
そして寮へ帰宅したハイン。
トム「おかえりハイン、お友達は出来たかな?」
ハイン「はいっ!えへへ……。皆さんとても良い人でしたよ……♪えへへ……えへへ……えへへ……(嬉しそうにニコニコ笑う)……あ、そうだ……!僕、今日、ディエゴくんと仲良くなったんです……!えへへ……」
トム「それは良かった。他にも女の子が居たよね?あの二人は優秀だと聞いたが…。」
ハイン「えっと……カタリーナさんとエマさんですね。カタリーナさんは毒のスペシャリストらしいです。それと、エマさんは動物が好きで、今度、会いに行く約束をしたんです!えへへ……楽しみだなぁ……♪あ、そうだ!先生、聞いてください!」
トム「なんだい?ハイン。」
ハイン「実は、僕、さっきまでディエゴくんと一緒にいたんですよ。ディエゴくんの特技を聞いたんです。そしたら……。(思い出しながら楽しげに語る)」
それからハインの暗殺者育成機関での生活が始まった。
ディエゴ、カタリーナ、エマの三人が同じクラスになり、一緒に訓練を受けることになった。カタリーナは毒薬作りが上手かった。エマは動物と話せる特技を持っていた。ある日、エマが動物の世話をしている時、動物達はエマにあることを話しかけてきた。エマは動物達の話を聞いた後、悲しくて泣き出してしまった。
ハイン「エマ?どうしたの?」
エマ「ハイン……。私、この子達から悲しい話を聞いちゃったの……。この動物達、皆、病気にかかっていて、このままじゃ死んじゃうみたいなの……。それで、この子達、私に助けを求めているのよ……。どうにかならないかしら……?」
ハイン「ええっ!?それ、本当!?じゃあ、動物病院に連れて行こうよ!えへへ……!動物達が元気になるといいね!えへへ……えへへ……えへへ……えへへ……(笑顔で笑う)。」
エマ「うん!ありがとう!ハイン!早速動物達を動物病院に連れて行くわ!(動物を連れて行く)……ねえ、ハイン。この子、貴方に懐いているみたいよ。抱っこしてあげてくれるかしら……?(動物を渡す)」
ハイン「わあ!可愛い!!(動物を抱き締める)……わあっ!!(感動)可愛いなぁ〜!!(デレデレしている様子で)」
そしてハインは暗殺教育機関の生徒と交流を続けて15歳になった。
その頃にはハインも暗殺者として成長していた。暗殺技術も磨かれ、銃の腕も上達していった。そんなある日のこと。暗殺訓練で、いつも通り暗殺技術を磨きながら、休憩しているハインの元にカタリーナが現れた。カタリーナはハインにこう言った。
カタリーナ「貴方!最近、調子に乗っているようね!ムカつくのよ!私は貴方なんかよりずっと優秀な暗殺者なのに!どうして、貴方ばかり暗殺者として選ばれるのよ!!納得いかないわ!!(激怒する)……ちょっと!何とか言いなさいよ!(怒っている様子で叫ぶように言う)」
ハイン「えっ……!そんなこと言われても……。僕はただ、頑張ってるだけだよ……?照れて真っ赤になってモジモジしている)」
カタリーナ「貴方、私と勝負しなさい!私の得意な毒は使わないでおいてあげるわ。」
そしてハインはカタリーナと勝負することになった。暗殺訓練で、射撃訓練をすることになり、ハインはカタリーナに向けて射撃を行った。カタリーナもハインに射撃を行うが、結果はハインの勝利に終わった。カタリーナは悔しそうな表情を浮かべていた。カタリーナはハインに負けたことが信じられない様子だった。そして、カタリーナはハインに向かって怒りをぶつけるように叫んだ。
カタリーナ「なっ……!?どうして……!?なんで……!?こんな奴に私が負けるわけがない!ありえない!嘘だ!ありえない!(困惑している)……はあ……はあ……はあ……はあ……はあ……(息切れして疲れきってる)」
ハイン「僕の勝ちだね!やったー!(嬉しくてニコニコ笑っている)。……でも、僕、まだ未熟だから、もっと頑張らないとダメだよね……!」
その様子を見ていたのはディエゴだった。
ディエゴはあれからさらに射撃の腕を上げており、今ではトップクラスの実力者になっていた。
ディエゴ「…ふん、お前ら、何やってんだよ。……ったく……。(呆れている様子で)……チッ……。(舌打ちする)……おい、ハイン。カタリーナに勝つなんて凄いな。ま、俺の方が強いけどな。フッ……」
ハイン「えへへ……!ディエゴくん……!褒めてくれて嬉しいよ……♪(嬉しそうにしている)」
それからハインは寮に帰宅した。
トム「ハイン、お帰り。今日はどうだった?」
ハイン「はい、トムさん!あのですね……!僕、今日、カタリーナちゃんに勝ったんです……!(嬉しそうに笑う)」
トム「それは素晴らしい!あの子も中々腕を上げているのは知ってたが…ハイン、これからも勝ち続けなさい。強くなりなさい。(肩を叩く)」
ハイン「はい!僕、もっともっと強くなるために努力します!(嬉しそうにもじもじしている)」
トム「夕飯にしよう。何が食べたい?」
ハイン「えっと……!トムさんの料理なら何でもいいです……!えへへ……♪(嬉しそうに微笑む)」
そしてハインはさらに実力を上げ、17歳になった頃には、ディエゴやカタリーナよりも強くなっていた。その頃になると、ディエゴとカタリーナはもうハインに勝とうとは思わなくなっていた。ある日のこと。トムに呼び出されたハイン。トムの話では、ハインに暗殺者育成機関を卒業してもらいたいとのことだった。
トム「だが、卒業には条件がある。それは、ディエゴ、カタリーナ、エマの共に切磋琢磨した者たちを殺さないといけない。…出来るかな?」
ハイン「え……?そ、それってどういうことですか?(動揺している様子で戸惑うように呟く)……。……そ、それに、皆さんを殺すなんて……!そんなの無理です……!だって、みんな、大切な友達なんですから……」
トム「だが殺さないとお前は卒業出来ず公式に暗殺者になれない。…私を失望させるのかい?ハイン…。」
ハイン「……ごめんなさい……。僕、出来ません……。(泣きながら首を横に振る)……ううっ……。(泣き出す)……。……ううっ……。ううっ……。ううっ……。ううっ……。(泣きながら泣き崩れる)……。ううっ……。うっ……」
トム「じゃあ、お前はいらない子だね…。もう二度と頭も撫でない。お前はひとりぼっちだよ?」
ハイン「ううっ……。(泣いたまま何も言わずに立ち去る)……。うっ……。(泣きながら立ち去っていく)……ぐすん……!(泣いている様子で鼻を鳴らす)……。ひっく……!ひっく……!(泣く)……。うっ……!」
トム「待ちなさい。この暗殺教育機関や私の事を知ってしまった者をこのまま野放しには出来ないよ?私は君を殺す。」
ハイン「……!!(驚いて怯えている様子で絶句している)……。……ひいっ……!(悲鳴を上げる)……ああっ……!あああっ……!(恐怖で震える)……ああっ……!ああっ……!(怖くて涙を流す)……ああっ……!」
トム「死にたくなければ、ディエゴ、カタリーナ、エマを殺し暗殺者となりなさい。お前にはそれしかないよ?」
ハイン「……!!(驚く)……あああっ……!(絶望している様子で涙を流している)……あああっ……!(怯えている様子で震えていて泣き続けている)……。……うっ……!(苦しそうな声を出す)……ああっ……!」
トム「どうする?ディエゴやエマ、カタリーナを殺して暗殺者になるかい?それとも私に殺されるかい?」
ハイン「……!!(驚いた表情をする)……。……うっ……!(ショックを受けてショック状態になっている)……。……ああっ……!(辛そうに悲しげな表情をしている)……。……うっ……!(泣きそうになりながらも決意した表情で武器を手にする。)……」
トム「ディエゴとカタリーナとエマを殺すのかい?まずは誰を殺す?
おすすめはカタリーナとディエゴだな。エマは君に匹敵するほど強いよ。本人はそんなそぶりを見せないがね。」
ハイン「……!(ハッとする)……ああっ……!(絶望している)……あああ……!(絶望して青ざめている)……ああっ……!(絶望している)……ああっ……!(泣き叫んでいる)……ああっ……!(号泣している)」
トム「ハイン?どうするんだい?君が決めなさい!!あと3秒で決めなければ君を殺す!!3、2…1…」
ハイン「……!(泣き叫ぶ)」
そしてハインはディエゴとカタリーナとエマを殺した。その数日後、ハインは正式に暗殺者として認められた。暗殺者育成機関を卒業したのである。それからというもの、ハインはずっと暗殺者として活躍し続けた。その度に功績を残し、さらに暗殺技術も磨かれていった。その実力は誰にも止められなかった。
トム「ハイン!今回も素晴らしい仕事をしたね!」
ハイン「ありがとうございます。トムさんに褒められて嬉しいです♪(嬉しそうに笑う)」
トム「だが、そろそろ独り立ちする頃だね。…ハイン、特級暗殺者になりたくないか?」
ハイン「え……!?そ、それはつまり……独立するという事でしょうか?(戸惑いながら聞く)……。僕はトムさんと一緒に仕事したいです……。(寂しそうに俯く)……。……でも、トムさんに迷惑をかけちゃいますよね……。僕なんかがいたら……」
トム「私は君の成功を望んでいるよ。…君が、もし特級暗殺者になる事を望むのなら………どうする?なってみるかい?特級暗殺者になれば世界の全てが手に入ると言っても過言ではないんだよ?」
ハイン「……!!!(目を輝かせる)……はい!僕、なります!必ず世界を手に入れてみせます!(嬉しそうに微笑む)。僕、頑張ります……!(嬉しくてニコニコ笑っている)」
トム「では、私を殺しなさい。(銃を構えて撃つ)」
ハイン「……!!(目を見開く)……ああっ……!(悲鳴を上げて倒れる)……。……トム……さ……ん……(ガクッと気絶する)……。……ううっ……。……ううっ……。(泣いている)……。……ううっ……」
トム「……お前は中途半端だな。結局お前は、私の後を継げなかったか…。」
ハイン「……!!(驚く)……えっ……?(聞き返すように言う)……。……今、何と言いました……?(怯えた様子で動揺している)……。……えっ……?(驚いて動揺している)……。……えっ……?(驚いて動揺している)……。……えっ……」
トム「ハイン、私は特級暗殺者だ。特級暗殺者は世界中の人々を殺す世界の死神…。だが、なるためには同じ特級暗殺者を殺すか100人の教官級暗殺者を殺す必要がある。お前には私の後を継いで欲しかった。」
ハイン「……えっ……?そ、そんな……。(愕然としている様子で泣きながら震えている)……。……ううっ……。(泣き出す)……。……ああっ……。(泣き出す)……。……ううっ……。(泣き崩れる)……。……ううっ……」
トム「だがお前には無理だ。お前は身内を殺す事を躊躇う三流暗殺者だ。」
ハイン「……!!(ショックを受ける)……。……ううっ……。(ショックを受けている様子で泣き続けている)……。……ううっ……。(泣き続ける)……。……ううっ……。(泣き崩れる)……。……ううっ……。(泣きじゃくる)……。……ううっ……」
トム「私を殺さないなら、わたしがお前を殺す。(銃を構える)」
ハイン「……!!(驚いて怯える)……ひっ……!(悲鳴を上げる)……ああっ……!(怯えて震える)……ああっ……!(震えている)……ああっ……!(泣き叫ぶ)……ああっ……!(怯えている)……ああっ……!」
トム「さようなら。(ハインの米神を狙い弾丸を撃つ」
ハイン「……!!(撃たれた事に気付いて驚いている)……うっ……!(撃たれて意識を失う)……。……ううっ……。(倒れて気絶している)……。……ううっ……。(泣き声を出している)……。……ううっ……。(泣き声を出していて目が覚める)」
気がつくとトムはおらず部屋に一人だった。
ハインはしばらくすると起き上がった。そして部屋の中にあった鏡を見て、自分の顔を見た。そこには血もついておらず、傷一つも無かった。トムは結局自分を殺さなかった。その姿を見てハインはこう思った。
ハイン「(僕は捨てられたんだ…。)」
それからのハインはずっと一人で孤独に生きてきた。暗殺者としても落ちぶれ失敗ばかりしており、やがてハインは暗殺者育成機関から追放されてしまった。その後、ハインは殺し屋や盗賊などに襲われ殺されかけたり、あるいは奴隷として買われたりした。
そうして現在は、とある貴族に雇われていた。そして、その貴族の執事をしている。この貴族の名前はアルスラン・ドラコニアという。彼は大富豪であり、超一流の魔術師でもあった。彼の屋敷はとても広く、召使い達も多くいた。ハインはその召使いの一人として働いていた。
ハイン「主人様、お食事の時間です。今日は貴方の好きなシチューですよ。(楽しそうに笑いながら言う)。……えっと、召し上がれ……(照れ臭そうな表情で言う)。」
ドラコニア「ああ、ありがとう。(微笑んで食べ始める)。とても美味しいよ。ハインは料理が上手だね。(嬉しそうに微笑んでいる)。いつも助かっているよ。(嬉しそうに笑っている)。君のような優秀な人材がいてくれて嬉しいよ。」
ハイン「いえ、とんでもないです……。(恥ずかしそうに俯いている)。ありがとうございます。(嬉しそうに笑う。(嬉しそうに笑う)。僕も、幸せです……。(嬉しそうに笑っている)」
ドラコニア卿はハインの作った食事を全て食べた。ハインも嬉しそうに微笑んでいた。二人は仲睦まじい関係であるようだ。その様子を見た他の使用人達は羨ましがっていた。また、ドラコニア卿もハインの事を信頼していた。彼が作る料理は全て残さず食べる程であった。
ドラコニア卿は心優しく穏やかな人柄てあり、過酷な生活を送っていたハインにとっては唯一の心の支えになっていた。彼と一緒に過ごす日々は本当に楽しくて幸せだった。だから、たとえ裏切られても、見捨てられても、それでも構わなかった。むしろ、それで良かったのだ。何故なら、自分は彼に救われたのだから。
ドラコニア「そうだ、ハイン。私と旅行に行くつもりはないかい?実は私は海に行きたいと思っているんだよ。どうだろう。一緒に行かないか?(微笑みながら誘う)」
ハイン「はい、お望みであれば何処へでも。」
ドラコニアとハインは海へ出かける事にした。二人を乗せた馬車は街を出て、そのまま山奥へと向かって行った。ハインは馬車の中で眠っており、目を覚ますといつの間にか海辺に到着していた。ドラコニアとハインはそのまま浜辺を歩いていた。ハインは歩きながらふと空を見上げた。
ハイン「主人様、見て下さい!綺麗な青空ですね!(嬉しそうに言う)。こんな日に出かけるなんて久々です……。(楽しげな様子で呟く)。まるで、夢みたいだなぁ……。(しみじみと言う)……。えっ……?(目を見開く)……」
ドラコニア「えっ……?(同じく目を見開いて驚いている)……。……えっ……?」
ハインとドラコニアの目の前には、崖があった。そしてそこには大量の血痕があり、誰かの死体もあった。それは全身を何度も刺されて出血死した男の遺体だった。死体の近くにはナイフが落ちており、おそらく男が自殺するために自分で使ったと思われる。また、近くの岩には遺書らしき物も置いてあった。そこにはこう書かれていた。
「僕はもう生きるのに耐えられない。だから死ぬ事にする。僕の人生は失敗ばかりだった。親に捨てられ、師匠には性的な悪戯をされ、暗殺者育成機関でも仲間に虐められ、挙げ句の果てには暗殺者に殺されかけ、そして最後は師匠を殺した。僕は海に身を投げます。」
……その死んだ男の顔はハインその物だった。
ハインは全てを思い出した。
自分は親に売られた事。
トムに性的虐待を受けた事。
暗殺教育機関でもディエゴやカタリーナ、エマに虐められていた事。
そして結局トムを殺していて、その後海に身を投げて自殺した事を。
ハインは既に死んでいたのだ。
ハイン「……!!(驚き戸惑っている)……。……えっ……!?(驚いて動揺している)……。……ああっ……!」
ドラコニア「……ああ、まさかこんな所で知ってしまうとは。海は魂の鏡。私が迂闊だった。…そうだ、ハイン。君はもう死んでいる。君はすでにこの世にはいない存在なんだ……。(悲しそうに言う)」
ハイン「……!!(驚いてショックを受けている)……。……ううっ……。(泣き出す)……。……ああっ……!(泣きじゃくる)……。……ううっ……。(泣き続ける)……。……ううっ……。(その場に膝立ちになり泣き崩れる)……。……ううっ……。」
ドラコニア「ハイン、君は二つの選択肢が出来る。使い魔として私のそばで永久に仕え続けるか、人間として成仏し転生を待つか、だ。どうする?決めなさい。」
ハイン「僕は、僕は、貴方の傍にいたいです。ずっとずっと一緒にいさせてください。僕は永遠に貴方の従者として仕え続けます。どうか、お願いします。ずっとずっと、お側にいさせて下さい。(泣きながら懇願するように言う)。僕は貴方を愛しています。(涙を流す」
ドラコニア「……そうか。私も君を愛しているよ。ハイン、今日から君は私の使い魔だ。(優しく微笑んで言う)。これからもよろしくね。(照れ臭そうにしている)。(照れ臭そうに微笑む)。さて、ではそろそろ帰ろうか。(微笑んで手を差し伸べる)。ほら、おいで」
ハイン「はい、主人様。(嬉しそうに笑う)。(嬉しそうに微笑んで手を取る)。……えへへ……。(嬉しそうに照れ臭そうに笑っている)。僕、幸せです……。(照れくさそうに笑って泣いている)……」
そしてハインはアルスラン・ドラコニアの使い魔として生きていく事になった。彼はドラコニア卿の忠実なる僕となった。彼の心は幸福感で満たされていた。こうして二人は幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。
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