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私の守護霊

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/4/18 📝 1,518文字 🤖 AI創作支援作品 ✅ 全年齢

あらすじ

幼いころから、探し物をしているときだけ『気配』を感じる。 気配のあとには、いつも失くし物が見つかる──。 大人になっても終わらない不思議。 彼女はそれを「生まれなかった姉が守ってくれているから」と信じていた。 『気配』は、今日も静かに寄り添っている。

本文

 夜の空気が、私を知っているように動いた。

 それは、私にとって恐怖の対象ではなかった。

 幼いころから、何かを探しているときに『空気』が変わる。

 その後に探し物が見つかる── そんなことが、幾度もあった。

 例えば、小学校のとき。

 大切にしていたペンダントを失くしたときもそうだった。

 部屋中を探しても見つからず、諦めかけた瞬間に、背中の方で「すう」と風が通り過ぎた。

 鼻の奥に鉄の匂いが漂う。

 振り返ると、机の上にそのペンダントが置かれていた。

 最初は気づかなかったが、いつも方角は東だった。

 『守られている』

 ── 私はそう感じた。

 時が経ち、大人になってもその現象は変わらない。

 探しているものは、いつも『空気』が変わった後に見つかる。

 だから、私にとってそれはもう、生活の一部になっていた。

 ただ―― 一つだけ違う時がある。

 それは、『好きな人』ができたときだった。

 初恋のとき、私はその人に贈る手紙を何度も書き直した。

 どこからか、土の香りがした気がした。

 封筒を取りに行こうとして、机の上に置いたはずのそれが、忽然と消えていた。

 代わりに、カーテンの隙間から、冷たい風が滑り込む。

 その後―― 手紙は見つからなかった。

 数日後、その相手の噂を耳にした。

 別の子と、二股をかけていたという。

 私は不思議と悲しくなかった。むしろ『守ってくれたんだ』と思った。

 高校二年のとき、祖母がふとした拍子に言った。

 「お前の前に、もう一人いたんだよ。生まれられなかった子が」

 その瞬間、すべてが線で繋がった気がした。

 『この空気は……存在は、お姉ちゃんなんだ』

 ── そう信じた。

 それからの私は、見えない存在に感謝していた。

 夜、枕元に「ありがとう」と呟くのが習慣になった。

 怖いと思ったことは、一度もない。

 また―― 恋をした。

 大学の同級生。

 穏やかで、よく笑う人だった。

 初めて、自分から誰かを好きになった。

 それを境に、奇妙なことが起き始めた。

 スマホを充電しようとすると、ケーブルが見当たらない。

 その人のSNSを見ようとすると、通信が切れる。

 まるで『関わるな』と言われているようだった。

 土の香りが、どこからともなく、鼻に突いていた気がする。

 その恋も、結局うまくはいかなかった。

 前と同じように『守ってくれた』と思った。

 ……ただ、今回は違った。

 彼はいい人だったのだ。

 友人を大事にし、優しい言葉をかける人だった。

 後日、共通の友人から「今、彼、結婚したらしいよ。幸せそうにしてる」と聞いたとき――。

 胸の奥に、わずかな違和感が残った。

 ── 何で……今回は、『守ってくれた』のではなかったの?

 疑問が頭をよぎったが、私はすぐに打ち消した。

 今までずっと、私を見守り、助けてくれた。

 偶然だ。

 たまたま重なっただけ。

 きっと、そういうことだ。

 今は、悪い噂を聞かないだけで、将来何かあるのかもしれない。

 私は、そう考えるようにした。

 その夜。

 風呂上がりに髪を拭きながら、鏡の前に立った。

 湿気が、やけに重く感じた。

 歯を磨こうと、いつもの場所に手を伸ばす。

 ── 歯ブラシが、ない。

 洗面台の下の収納も探す。ない。

 ゴミ箱を覗く。ない。

 「間違って捨てちゃったかな」

 独り言のように呟き、特に気にも留めず、新しい歯ブラシを出した。

 寝る支度も終わり、ベッドに向かう。

 枕元に「ありがとう」と呟き、眠りにつく。

 部屋の空気が、変わった気がした。

 ── 彼女が深い眠りについたころ。

 黒い塊がゆっくりと、彼女の息の形をなぞった。

 滑り、床に落ち

 何かを愛でていた。

 彼女の部屋には、冷たい風が淀んでいた。

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影灯レン

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知られなくてもいい ―― でも、影の中で灯るものを誰かが見つけてくれたなら🕯️ 【影はこちら】 ⛩️Bluesky🕯️https://bsky.app/profile/kagea...

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