その後の異世顛末記~セイレンとミリア~
小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品
あらすじ
佐東仁美、五十歳。 いい歳のばばあ───仕事も家庭も、もうやり直せないと思っていた。 そんなある日。 目を覚ますと、見知らぬ、だけど“自分にひどく優しすぎる”場所にいた。 その優しさの奥に、ゆるやかに絡み合う別の景色── 剣も魔法も陰謀もない異世界。 静かな日常と、人との縁がすべてを動かす物語です。 恋愛もありますが、騒がしい恋ではありません。 多層的な視点で描く、 少し変わった異世界「恋愛」顛末譚。
本文
~その後のセイレンとミリアの小話。
「セイレンって、“向こう”に行って、どう思ったの?」
「……どうって…別に?」
「“絵の出る箱だー!”とか、“鉄の猪だー!”……って、車はここにもあるか」
「鉄の猪?は、わからないけど、みんな忙しそうだったね」
「志山…ラウノの所に行ったんだっけ?病院?」
「あれが病院なのかはわからないけど、鉄と石の建物だったね…君については聞かないの?」
「だって、ばばあでしょ?面白くもない」
「ばばあって…」
「ばばあでしょ?」
「でも、僕は君って、直ぐにわかったよ?見た目なんて、何の障害にもならない」
「セイレン…」
「まあ、実際色々と器具がついてて、直接顔は見られなかったんだけどね」
「え?あ、良かったあ……」
───いつか…のお話……なのか?
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