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創造の想像主~プロダクションテルル営業兼広報

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/4/26 📚 シリーズ: 當世流行異世顛末生 📝 1,133文字 🤖 AI創作支援作品 ✅ 全年齢

あらすじ

佐東仁美、五十歳。 いい歳のばばあ───仕事も家庭も、もうやり直せないと思っていた。 そんなある日。 目を覚ますと、見知らぬ、だけど“自分にひどく優しすぎる”場所にいた。 その優しさの奥に、ゆるやかに絡み合う別の景色── 剣も魔法も陰謀もない異世界。 静かな日常と、人との縁がすべてを動かす物語です。 恋愛もありますが、騒がしい恋ではありません。 多層的な視点で描く、 少し変わった異世界「恋愛」顛末譚。

本文

勢雄さんのお見舞いに来て、

うちのゲームのファンだっていう女の子と看護師さんに会って、

『さとーさん』を思い出した。

何年か前に、半年だけいた派遣さん。

そんな人、いつもなら忘れるのに。

いや、実際忘れてたけど。

思い出した。

忘れちゃいけない人だったのに。

ゲーム【デイム・メイカー】のコンセプトは一途。

一般的に乙女ゲームというのは、複数の攻略対象の中から、お目当てのキャラを攻略する。

攻略対象が複数なのは、ユーザーの好みに合わせる為だ。

アイドルグループがどんどん数が増えたように、これだけ用意しとけば、誰がはまるでしょう、という保険だ。

そしたら、さとーさんが言った。

一途が攻略条件とかってダメなの?

「それじゃ乙女ゲーの醍醐味が減るんじゃないですか?」

そう聞いたら、攻略だけが乙女ゲーでなくてもいいんじゃないかな、と返ってきた。

恋愛だけが人生でなくてもいいんじゃない?

昔やったゲームでさ、女の子育ててプリンセスにするってあったじゃない?

プリンセスにならなくても、結末は一杯あって。

だからさ、あれを“やらされる”じゃなくて、女の子が自発的に“やって”もいいんじゃない?

「女性向けでどうなんですかね?」

攻略対象を増やせばいいじゃん?

そーゆーのって、難しいもんなの?

「どうなんですかね?開発の方はさっぱり門外漢なんで」

ふぅん、でもさ、同じダンジョン活動でも、騎士とか、山賊とか、隠しキャラエンドとか、ワクワクしたけどな。

「ダンジョンで?隠しキャラエンド?」

ん。体力限界までダンジョンにいたら、隠しキャラが助けに来てくれるの。これを繰り返すと隠しキャラエンド。乙女ゲーっぽくない?

「んーどうでしょうねぇ?でも、ありがとうございます。全社コンペの参考にしてもいいですか?」

どうぞーこんなんで良ければいくらでもー。

なんて、軽い調子でさとーさんのアイデアを屋台骨に、もっとあっさりとした案を提出させてもらった。

それが、なぜか気に入られて、製品化して、営業なんだから広報もしろって無茶ぶられて。

開発の途中で、私の案はほぼ消えて、開発部は知らない筈なのに、さとーさんのアイデアに寄っていって。

不思議だと思った。

さとーさんが、契約を終え会社を去る頃にはまだ概要しか決まってなくて、タイトルも仕様も未定だったけど、これはクレジットしなきゃだろ、とそう言ったら。

老眼で携帯用ゲーム機って字が読めないんだよね。

だから遠慮しとくよ、って。

そう言って、連絡先も教えてくれなかった。

社交辞令は嫌いだよ、って。

でも。

でもスゴいよねー。

“世界”を作ってるんだもんねー。

そう言って、さとーさんは去っていった。

そう言えば、勢雄さんとあの少女は、なんで中央の街の「テルル」を知ってたんだろう。

開発部内での、仮称だったのに。

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作者について

有城 砂生

有城 砂生

理であそび 律にあやつる せつなゆたう はざま ワタシはログ。 律であそび 理をあやつる

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