火の惑星 第三話

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/4/29 📚 シリーズ: 火の惑星 📝 1,914文字 ✅ 全年齢

あらすじ

第一話から読むことを推奨します。

本文

誰もが惑星旅行に行けるようになった20XX年の現在、未だ解明されていない未知の惑星があった。太陽である。

僕は飯野啓太、大学生。

今僕はロケット作りに勤しんでいる。

カチャカチャ

僕がロケットを作る音が部屋中に響き渡る。

僕は今日、ユウキ先輩、幼馴染のサキ、レント先輩とロケットの実験を行った。

結果は惜しくも失敗。

だが僕たちは必ず次の打ち上げを成功させると誓った。

だから、僕は今、新しいロケットを作っている。

この翼部分をもう少し下にすれば、、、

そんな事を考えていた、その時だった。

ガラッ

部屋のドアが開く音がする。

この部屋はユウキ先輩、サキ、レント先輩以外に誰も使っていない。

3人のうちの誰かが部屋に来たのだろう。

そう思い、ドアの方を向く。

そこにはこの学校の学校長、そして僕の父の飯野ひろしが立っていた。

「親父、、、」

僕はそうつぶやく。

「啓太、少し校長室に来なさい。」

「なぜいかなくちゃならないんだ。」

「いいから来なさい。」

仕方なく僕は親父の背中を追いかけ、校長室へと入る。

ドアを開ける。

「やあ、啓太。久しぶり」

その時、校長室にいた少女が僕に話しかける。

「なっ、なんでお前らが」

思わずそうつぶやく。

そこにはこの学校の生徒会長の白井レン、そしてその妹の白井ミコが立っていた。

そして親父が学校長と書かれたプレートのある机にドッと座る。

「さあ、啓太。大事な話をしようか。」

そう親父が言う。

「まず1つ目、お前の最近の行動についてだ。」

親父がゴミ箱に目線を向けながら話す。

「お前、昨日無断でロケットの打ち上げをしたらしいな。」

「なっ、なんで親父がそれを知って、」

「俺が報告したんだよ」

今まで黙り込んでいた白井レンが言う。

「前もそんなことをして注意をしたよな?

 お前なんのためにこの学校に来てるんだ。」

冷たい目線を向け、親父は俺に問う。

「親父、何度でも言う。

 俺は、宇宙飛行士になりたい!」

僕は決心をし、そう叫ぶ。

「だめだ。

 お前は俺の跡をつぎ、会社を経営するんだ。」

そして親父は間を置き、また語る。

「もう一つ、お前の将来についてだ。

 お前には許婚がいる、そうだろう?」

「そうよ、許婚で将来を一緒に誓った私に構わず別のサキとか言う女に言い寄るなんて、あなた自分が何やってるかわかってるの?」

そう白井ミコが言う。

横ではその兄がまるで生ゴミを見るような目で俺を見つめている。

なんでこいつ怒ってるんだ、、、?

白井レンに対してそう思いつつ、僕は言い返す。

「僕はこいつと結婚するつもりなんてない!」

「まあ、直に分かるだろう。

 こちら側としての苦労をな。」

そう言い放ち、親父は先に校長室を出ていった。

「じゃあね、未来の旦那さん。」

そう言い、ミコも校長室を出ていく。

残されたのは僕とレンの2人だけ。

気まずい空気が流れる。

その時、おもむろにレンが口を開く。

「おい、啓太。」

「何ですか、白井先輩。」

「お前、俺と協力しろ。」

その次にレンから出てきた言葉に、僕は驚く。

「は、、、?どういう意味、、、?」

「あんまりこんな話、人にはしたくないもんだが、、、」

そう言い、レンは俺に衝撃の事実を明かす、、、

「俺、妹のこと、めっちゃ好きなんだ!

 いわゆる、シスコン、とかいうやつだ、、、」

「え、え、えええええええええええ」

校舎内に僕の叫びがこだまする。

「正直お前と協力するのは癪だが、

 愛する妹を他の男に取られたくないんだ。」

「協力って、どうやって、、、」

「お前、早いうちに彼女を作れ。」

またレンの口から衝撃の言葉が出る。

「いや、そんな、無理ですよ、、、」

「いっつも一緒にいるサキとかいうやつでいいだろ!いいから頼むぞ!」

そう言い、レンは足早に去っていく。

バタン。

ドアが閉められ、校長室には今、僕1人だけ。

面倒なことに巻き込まれちゃったな、、、

そう思いつつ、僕は校長室をあとにした。

啓太が校長室を去った瞬間、校長室の掃除箱のドアがガチャリと開く。

そして中から人が現れた。

「どうしよう、啓太に許婚、、、

 生徒会長がシスコンの塊、、、?」

サキである。

そう、あろうことかサキは、校長室に1度も入ったことがなく無断で見学していたのである。すると突然、白井レン、そしてその妹、学校長、そして啓太が入ってきたのだ。そして咄嗟の判断で掃除箱の中に隠れていた、というわけである。

だが、掃除箱の中から人の話というのは丸聞こえなわけで、予想外の展開に驚いている、というわけである。

「どうしよう、早くしないと啓太とあの女が、、、」

サキの脳内では、幸せそうに腕を組み、赤色のカーペットを歩いている啓太とミコの姿が映し出されている。

「なんとかしなくちゃ、、、」

そうつぶやき、サキもいそいそと校長室を出ていった。

ジャンル・タグ

惑星, 宇宙

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