その力は、僕のものではなかった
小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品
あらすじ
魔王を倒し、勇者として讃えられた男・佐伯祐真は、三年後に知る。 自分の勝利の裏で、誰かの“明日”が奪われていたことを。 聖なる力だと思っていた器は、力を生むものではなかった。 本来なら別々の場所で芽吹くはずだった、誰かの余白を束ねるものだった。 器を返すため、祐真は本来の継承者リネアを探す。 だが彼女は、静かに告げる。 「受け取れません」 返せば終わると思っていた男と、 受け取ればまた奪うことになると知っている女。 これは、正しさが誰かを救い、同時に誰かを傷つける世界で、 何も持たない体で踏み出す、贖罪の一歩を描いた短編です。
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