其の四十醐「創作怪談作家:風間咲良、現場へ行く(行きたくない)」
小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品
あらすじ
これから語るのは、もしかするとこれから広まるかもしれない いや、広まってしまうかもしれない「怖い作り話」です。 全部で壱百八話。どれも短い物語です。 しかしその中には、時に背筋に冷たいものが走り抜け、 時にひそひそと誰かの囁きが聞こえ、 時に見てはいけないものが見えてしまうこともあるかもしれません。 そしてひとつだけ、どうしても言っておきたいことがあります。 これらの話は、すべて作り話です。しかし、ただの作り話ではありません。 この話、本当なんです。
本文
風間咲良です。ついに……ついに、こんな仕事が舞い込んできてしまいました。
「創作怪談作家が行く心霊スポット訪問」 と題したレポートの仕事です。
場所はとある観光地(場所名は伏せます)。
昼間は人でにぎわう場所でありながら、夜は武士の幽霊の目撃談があると言われる心霊スポットです。
仕事を頂けることはもちろんありがたいのですが、よりによって心霊スポットのレポート。
確かに私は Webライター の仕事をしながら創作怪談を書いています。
ですが、怪談を書いているからといって、心霊スポットが好きというわけではありません。
私が好きなのはあくまで「怖い話を聞くこと」。
心霊スポットのような“怖い場所”に行くことや、映像・絵として“怖いもの”を見るのは大の苦手なのです。
とりあえず、私が大の怖がりであることをしっかり伝え、理解してもらった上で今回の仕事を受けることにしました。(とても意外がられましたが、苦手なものは苦手、怖いものは怖いのです!!)
ですが!
このとおり、怖いのが大の苦手な私は、そういう場所に行ったことが一度もありません。
なので、事前に 心霊スポット訪問の心得 のようなものをいろいろ調べることにしました(泣)
以下は、インターネットで調べた内容から、個人的に重要だと思った部分を抜粋したメモです。
◇◆◇
★ 昼間は観光地、夜は心霊スポットという“二面性”を理解すること。
夜は照明が少なく視界が悪く、雰囲気が一変する。
「観光地としてのルール」と「夜間の危険」の両方を意識する。
★ 夜間の立ち入りが許可されているか必ず確認すること。
観光地でも夜は立ち入り禁止の場所が多い。
無断で入れば不法侵入になる可能性も。
また、事故が起きても助けが来ないため、昼間以上に慎重さが必要。
★ 夜の観光地は“現実の危険”が多い。
不審者、酔客、野生動物……霊よりもまず現実の危険に注意すること。
★ 持っておくと良いもの
・懐中電灯・ヘッドライト(予備も持っておく)
・モバイルバッテリー
・歩きやすい靴・長袖
・応急処置セット
・お守り・塩(心理的安心のため)
★ 心構えとして大切なこと
・夜間の立ち入り可否を確認
・一人で行かない
・危険を感じたらすぐ引き返す
・騒がない、荒らさない
・帰宅後は気持ちを落ち着ける時間を作る
◇◆◇
……何というか、調べていると登山の準備に似ている気がしてきました。
それはそれとして初めての心霊スポット訪問……
私は「お勧めしません」が、もしこのお話を読んでいる方の中で心霊スポットに行ってみたいという方がいれば、参考にしてください。
大事なことなので、もう一度言います。「私はお薦めしません」
そして、心得を調べる中で、もっとも大切だと感じた一文で締めたいと思います。
「その場所の歴史を理解し、敬意を持って訪れることが、心霊スポットへの最も安全で賢い向き合い方です。」
追伸:
除霊に効くという噂のある ファブリーズ ももちろん持って行きます。本当です!
作品統計
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