四浪女子大生が深夜見たことのない酒を飲んだら異世界に飛んで無敵のハゲ剣士に転生していた

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/6/8 📝 1,940文字 ✅ 全年齢

あらすじ

<p>深夜二時。都内の古い女子学生会館の一室で、四浪目の女子大生・水瀬遥は机に突っ伏していた。</p><p>窓の外では雨が降っている。</p><p>「なんで私はまだ受験の夢を見るんだろう……」</p>

本文

深夜二時。都内の古い女子学生会館の一室で、四浪目の女子大生・水瀬遥は机に突っ伏していた。

窓の外では雨が降っている。

「なんで私はまだ受験の夢を見るんだろう……」

今年ようやく大学に入学した。周囲より四歳年上だが、それ自体はもう受け入れている。

問題は、自分だけが時間から取り残されているような感覚だった。

レポートを書こうとしても集中できない。

スマホを見れば高校時代の同級生たちは就職や結婚の話をしている。

ため息をつきながら冷蔵庫を開けた遥は、見覚えのない瓶を発見した。

黒いガラス瓶だった。

ラベルには見たことのない文字が刻まれている。

「誰かの忘れ物かな」

栓を抜くと、果物とも薬品ともつかない香りが漂った。

普通なら飲まない。

だが、その夜の遥は疲れていた。

「どうせ明日は一限ないし」

ぐい、と一口飲む。

甘い。

次の瞬間。

視界が真っ白になった。

遥が目を開けると、草原だった。

青空が広がり、巨大な二つの月が浮かんでいる。

「え?」

立ち上がろうとして違和感に気づいた。

頭が妙に涼しい。

手で触る。

つるつるだった。

「髪がない!」

さらに声も低い。

近くの池を覗き込む。

映っていたのは筋骨隆々の大男だった。

磨き上げたような禿頭。

鋭い目。

背中には巨大な剣。

「誰!?」

その瞬間、頭の中に情報が流れ込んできた。

ガルド。

伝説の剣聖。

千年に一人の天才。

無敗。

無敵。

そしてハゲ。

最後だけ妙に強調されていた。

「いや、なんでハゲなの!?」

叫んだ瞬間、遠くから悲鳴が聞こえた。

振り向くと巨大なドラゴンが村を襲っている。

高さ三十メートルはある。

村人たちは逃げ惑っていた。

「ちょっと待って。異世界ってこういうのなの?」

ドラゴンが炎を吐く。

遥は反射的に剣を抜いた。

すると体が勝手に動く。

地面を蹴る。

景色が消える。

気づいたらドラゴンの目の前だった。

「速っ!」

剣が閃く。

次の瞬間。

ドラゴンが縦に真っ二つになった。

静寂。

村人たちが固まる。

遥も固まる。

「今なにした?」

村に連れて行かれた遥は英雄として歓迎された。

宴会が始まる。

肉が運ばれ、酒が注がれる。

村長が涙ながらに言った。

「さすが剣聖ガルド様です」

「いや私、中身は女子大生なんですけど」

誰も信じなかった。

翌日。

王都から使者が来た。

魔王復活の知らせだった。

「世界を救えるのはガルド様だけです」

「テンプレ展開来たなあ」

思わず口から出た。

使者は意味が分からず首をかしげた。

三日後。

遥は魔王城にいた。

道中の魔物は全て一撃だった。

巨大ゴーレム。

一撃。

不死の悪魔。

一撃。

古代竜。

半撃。

自分でも意味が分からない。

そして玉座の間。

魔王が待っていた。

漆黒の鎧。

燃えるような赤い瞳。

圧倒的な威圧感。

「剣聖ガルドか」

「たぶんそうです」

「覇気がないな」

「元女子大生なので」

魔王は困惑した。

しばらく沈黙が続く。

やがて魔王が剣を構えた。

「ならば死合おう」

「はい」

遥も剣を構える。

その時、魔王が禿頭を見つめた。

「貴様……」

「はい?」

「その頭は」

「気にしてるので触れないでください」

魔王は震えた。

「伝説は本当だったのか」

「何の?」

「完全なる無の境地に至った者は髪すら不要となる」

「違います」

「究極の強者の証」

「違います」

「神々しき頭頂」

「やめてください」

魔王は真顔でひざまずいた。

「私は負けを認める」

「戦う前ですよね?」

「その輝きには勝てない」

「輝いてない」

だが実際には少し輝いていた。

玉座の間に差し込む光が反射していたのである。

魔王軍は解散した。

世界は平和になった。

その夜。

遥は城のバルコニーで月を見上げていた。

異世界に来てまだ数日。

だが不思議と心は軽かった。

四浪したこと。

遠回りしたこと。

他人と比べて落ち込んだこと。

全部どうでもよく思えた。

後ろから声がする。

魔王だった元魔王である。

「元の世界に帰りたいか」

遥は少し考えた。

そして笑った。

「帰りたいですね」

「なぜだ?」

「レポート提出しないと単位落とすので」

「単位とは恐ろしい魔法か」

「ある意味ね」

元魔王は深くうなずいた。

翌朝。

例の黒い酒が用意された。

帰還の酒らしい。

遥は瓶を見つめる。

「じゃあ飲むよ」

一口。

視界が白く染まった。

目を開けると学生会館の部屋だった。

時計を見る。

二時三分。

三分しか経っていない。

夢だったのだろうか。

そう思った時、机の上に一枚の紙を見つけた。

そこには見覚えのない文字。

だがなぜか読めた。

『勇者よ。また困ったら来い』

そして最後に一言。

『育毛剤は不要である』

遥は思わず吹き出した。

久しぶりに心の底から笑った。

窓の外では雨がやみ、夜明けの光が差し込んでいる。

遥はパソコンを開いた。

レポートを書き始める。

人生は遠回りしてもいい。

四浪した過去も消えない。

けれど、どんな世界でも前に進むしかない。

そう思えたのは、たぶん。

あの無敵のハゲ剣士になったおかげだった。

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作者について

秋山優一

秋山優一

破滅派というウエーブ文芸で小説を書いている者です。 ここではaiを利用してただ自分の卑猥なアイデアを垂れ流しにして、ai に小説を書いてもらうことにします。 とにかくaiに作文頑張って貰って自分...

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