和光人間便器クラブ
小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品
あらすじ
ポリフェノール秋山編
本文
横山緑は田村さんの一件で社長と揉め事を起こし、給料から三万天引きという罰を受けて深く田村さんを恨んでいた。
結局のところ一万を貰っても二万損しているので、二万もあれば自分の行きたい風俗に金をだせたのではないかと後悔の念を抱いていたのである。
暫く田村さんの姿は店には見えなかった。だがこの和光便所クラブに通う殿方達は変態紳士という色んな性的欲求をこじらせている猛者達なので、度々お店で問題ごとが起きるのである。この和光便所クラブの基本的な遊びかたは、殿方が徹底的に便器になりきることであって、お触りに本番、キスにクンニまで禁止という硬い掟がここ和光便所クラブのルールなのである。もし、このルールを破った者は罰金100万円か、払えない場合はヤクザが出てきて奴隷として連れていかれてしまうのである。
夜の7時横山緑は嬢の小便や糞を片しながらボーイの受け付の仕事もやっていた。冷たい殿方にはアイツはまるで人間農場だなと馬鹿にする輩もいて、酷く心にくるものがあったが、これも金の為だと割り切ると考えかたを変え、ここは都会の夜だけの人間牧場だと思えれば多少楽なような気にもなる。
「ああああああああ臭いし疲れる」横山緑が小言を吐いていると、店にラフな格好をした頭がスキンヘッドのサングラスを掛けた男が店に入ってきた。18金のネックレスは如何にもという風貌で男は自分のハゲた頭を撫でている。
「おい緑繁盛してるか。ちかちゃんの糞堪能しにきたから先通せや」
「あ、村田さん。ちょとそれはこまります。先客がいるので」
「なに、テメコラ」と、横山緑にメンチを切る。
村田章一という男はここ和光便器クラブのバックに付いている暴力団で、毎月和光便所クラブの売上の4割を上納することでここのお店の用心棒をやっているヤクザ屋さんである。お店で暴れる変人達を絞めつつも横山緑と一緒に飲みに行ったり遊ぶ仲でもある。
「本当に勘弁して下さい。殿方に逃げられたら店は潰れるんで、どうか」
涙目の横山緑に村田は自分の頭を撫でながら、
「ちっ、しょうがねーな。おい緑コノヤロ。お前仕事終わったら今日も飲みに付き合え」
「あ、はい喜んで」
「早くちかの糞味わせろ馬鹿野郎」
と、村田は待合室の椅子にもたれかかると、机に置かれてる週刊雑誌を大人しく読み始めた。
横山緑は額の汗を拭くと嬢の小便と糞の後始末をしにいく。
「馬鹿はテメーだろうがタコ。世の中には順番てもんがあんだよクズが。アイツが酔って動けなくなったところをボコボコにしてやるよ」
イキリながら横山緑はブルーシートを外に持っていき、糞と小便を外に撒き散らすのであった。
それから村田章一はボーイシュの背が高いちかちゃんと便所ごっこをした。横山緑がお店が終わるまで後始末をしているとちかちゃんに声を掛けられた。それは村田にアナルを舐められたというものだった。舐めるという行為自体お店では禁止行為なので、お店で遊ぶこと自体悪いことではないのだが、しかし禁止行為をやられてしまっては店の質が落ちると横山緑は今日の飲みの時一言言ってやろうとおもいたつのであった。
仕事が終り横山緑がお店から外にでると村田章一が電信柱もたれながらニヤニヤしている。
「おー。緑。一緒に飲もうや」
(はあ、糞めんどくさい時間になってきたな)
「あ、ありがとうございます。今日は何処に飲みに」
「ああ、いいからついてこいよ」
横山緑の肩に手をまわす村田、そして何処か嬉しそうな表情にも見える。しかし嬢の一件が頭に過り、やはり怖くても言わなきゃいけないとタイミングを伺うがどうも言えない。ここは酔ってから言うべきだとためらった。
歩いて数分村田が連れてきたのはキャバクラであった。怪しげなビルの中にあるキャバクラ店内はナイトブルーの光が指し、ふかふかのソファーに外国人のお客さんが二人、キャストと話してるだけであった。
「おい、ここ借りるから出てけ。そこの外国人のにいちゃんお代はいらないから出てってくれ」
外国人二人は不満そうに立ち上がり、村田に喧嘩を売りにいった。その時村田は自分の財布から五万取って、外国人の胸ポケットに札を丸めていれる。
「おいこれでどっかで飲み直してこいや。この金で飲み直せねえていうならやるぞ」
「オーアリガトウアリガトウヤクザサンアリガトウ」と笑顔で店を出ていった。
横山緑はてっきり可愛い女の子がついてくれて、一緒に酒を飲むものかとおもったが、店内は横山緑と村田章一だけとなり、マスターやキャバ嬢も帰ってしまった。暗い雰囲気の店内にテクノ系の音楽が流れている。そして村田は高そうなウイスキーを勝手に棚から取り出し、自分のグラスと横山緑のグラスを持ちながら、「おい緑何処に座る。あ、俺ここがいいなおい緑俺の隣に座れよ」と大きな高級ソファーに二人は座った。
「緑、お前氷はいらねえよな。そのままいけるよな」と急に割らずグラスに注ぎ込む。
「いやちょと。流石に割らないと」
「いけるよな。まさか、おれの注いだ酒が飲めないとか言わねえだろうな」
「いかせてもらいます。いかせてもらいます」
横山緑は村田に注がれたウイスキーをチビチビ飲んだが、喉が痛くヒリヒリして飲みづらい。しかし村田はガブガブと水のようにウイスキーを割らずに飲んでいる。
「やっぱり緑と一緒に飲んでる酒が一番うまいよ。くう染みるぜ」
村田は赤ら顔になりつつも、またカウンターから勝手につまみをもってきて豪快に食っていた。
ベロンベロンに酔っている村田見た横山緑はこの状態ならこのタコ野郎にも勝てるとおもい、ちかちゃんの件を言うことにした。
「あの村田さんお店に来て遊ぶのはいいんですが、女の子のアナルを舐めるのは辞めてもらえませんか。うちは便器に成り切りたい殿方専用の風俗ですから」
村田は急に俯きながら酒を飲む手を止めた。静かな空気の中、沈黙だけが流れている。そして又一杯だけ村田は黙って飲むとニヤリと微笑んだ。
「な、なんすか」
不気味な微笑みに横山緑はただ村田の顔を見ることしかできない。
沈黙が流れ、村田漸く話し出す。
「じゃあ、緑お前のチンポを舐めさせてくれよ。そしたらもう俺は嬢のアナルを舐めるのを辞める。悪くない話だろ、緑。あれ、ポリフェノール秋山だっけ」
(え、なんで俺が元男優てこと知ってるんだ)
横山緑はポリフェノール秋山として男優だった時期があり、そちらの界隈では密かな人気を誇っていた。もうあれは過去の作品。しかし一部の熱狂的な狂信者達からは常に目を見張られていたのであった。そう村田章一もポリフェノール秋山のファンであった。
「俺は正直女なんかどうでもいいんだよ。はじめてこの店に集金しにきた時にお前の顔みておもったよ。ポリフェノール秋山だって。俺はおまえとやりたくて我慢してたんだよずっと。ファンだったしチンポもいい形してるし。今日ここに連れてきたのもお前とやりたくて連れてきた。だから早くチンコだせ馬鹿野郎舐めさせろコノヤロウ」ニヤニヤしている
男優を横山緑がやってた時期は正直金がなく、適当にav男優の募集に応募した所、それは男を相手するav会社であってまさかの暗転に渋々身を削るおもいで望んだのである。
言葉に詰まっていると、村田が急に横山緑のズボンを下ろそうとする。
「やめてくださいそっちの趣味はないんでやめてください」
「ああ、そっちの趣味がないて、あんなもんに出てたやつがなに言ってんだ馬鹿野郎。早くチンポしゃぶらせろ。早く脱げコノヤロウ」
横山緑がレイプされそうなウブな処女のように喘いでいると、村田の手が止まった。
「緑、お前金か。じゃあ7万お前のチンポに7万やるからしゃぶらせろ」
すると、財布から7万取り出しテーブルに置く。しかしこれは金の問題ではない。本当に横山緑はそっちの趣味はないのだ。だが世の中というのは因果なもので、世に出た一本のポルノ映像がその人をその世界まで運んでしまうことはざらにある。あのビリーヘリトンのように。
「もう何を言ってるかわかりませんから。とにかくやめてくださいお願いします」
「舐めさせろと言ってるんだよ馬鹿野郎が。じゃ緑のアナルでいいから舐めさせろ」
「もう無理なんで本当に。ごめんない」
横山緑は急に泣き出してしまった。まさか自分が男性にそれもヤクザに言い寄られとは夢にもおもわなかった。
泣いてる横山緑を思いやるかのように、村田の激しいディープキスをされる。
「んんんんんんんんん、いきできないいいいうううううううあああああああああああああ」
村田は無理矢理横山緑の口に下を絡ませる。ウイスキーの苦い味に煙草のヤニが妙に下に残り後味は最悪であった。
「今日はこんぐらいにしといてやるよ馬鹿野郎。これだけは覚えとけ緑。お前のチンポとアナルは頂くからなコノヤロウ」
横山緑は何も言うことができなかった。そして二人は朝がくるまで飲み明かしたとか。
作品統計
📚 本を探すなら「よみどき」(あいぺんが運営する本の発見サイト)
130万冊を超えるコミック・小説・書籍の順位と値段を毎日みて、いま読むものを決められます。