隣のさほちゃん (3)
小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品
あらすじ
我ながらちょっとドン引きしてしまうほど大量の精液にまみれたパンツをティッシュで処理して、ほっとひと息ついた。敷き布団の下に押し込んだパンツはともかく、前がカピカピになってしまったズボンは後日クリーニングにでも出すしかない。先ほどの出来事を頭の中で反芻《はんすう》する。深呼吸をすると、鼻腔の奥に咲穂ちゃんの芳しい香りがまだ残っている気がした。これがあれば、あと数日……いや、二週間くらいはおかずに困らないかもしれない。
本文
我ながらちょっとドン引きしてしまうほど大量の精液にまみれたパンツをティッシュで処理して、ほっとひと息ついた。
敷き布団の下に押し込んだパンツはともかく、前がカピカピになってしまったズボンは後日クリーニングにでも出すしかない。
先ほどの出来事を頭の中で反芻する。深呼吸をすると、鼻腔の奥に咲穂ちゃんの芳しい香りがまだ残っている気がした。これがあれば、あと数日……いや、二週間くらいはおかずに困らないかもしれない。
その時、脱衣所で人の動く気配がした。緩みきった口元を、ボクは慌てて引き締めようとする――つもりだったんだけど。
(お、おお、おおおおおおぉ……っ!!)
両手を後ろ手に組んで、ぴょこんと顔を覗かせた咲穂ちゃんの格好に、思わず釘付けになってしまった。当然、口はだらしなく開いたままで。
髪を下ろしたお風呂上がりの咲穂ちゃんは、ボクの肥満体型で弛んだTシャツを頭からすっぽり被っていた。膝上まで伸びたシャツの裾からは、想像より肉感的でむっちりした太ももが露わになっている。
そして、オーバーサイズなボクのシャツをもってしても、咲穂ちゃんの爆乳おっぱいは圧倒的なまでの存在感を放っていた。
胸の部分がはちきれんばかりに強調されており、服の上から今にもこぼれそうなボディラインがはっきり見てとれる。よれよれになったシャツの襟元からは、柔らかそうな胸の谷間が丸見えだ。
(……ん?)
その時、ボクは自分にじっと注がれている咲穂ちゃんの視線に気が付く。
無言のままの彼女の視線の先を追っていくと――そこには、目の前の夢のような光景にフル勃起したボクの股間があった。
(し、しまったぁあああっ!!)
今のボクの姿は、どこからどう見たって不審者のそれだ。その上、咲穂ちゃんを自宅に連れ込んで、こんな格好までさせてしまっている。
もし彼女の気が変わって、通報でもされてしまったら……警察が踏み込んでくる光景がリアルに浮かび、背筋にぞっとした怖気が走る。
「ち、違うんだよ咲穂ちゃん! お、お願いだから警察にだけは連絡しないでっ!!」
しどろもどろになるボクの顔を、咲穂ちゃんは無表情に眺めたままだ。
……いや、違う。
口の端をぴくぴく引きつるように震わせて、込みあげる笑いを必死に堪えている。
その表情にボクは強い既視感を感じていた。女どもがいつもボクに向けてくる、侮蔑のこもった嘲笑の視線。
「……ぷっ。くす、くすくすくす……」
「さ、咲穂、ちゃん……?」
「も、もうだめ。が、我慢できな……あはっ、あははっ! あはははははっ!!」
困惑を隠せないボクの前で、咲穂ちゃんはお腹を抱えて笑いだした。
ひとしきり笑ったあと、にやにやと笑みを浮かべたままボクに話しかけてくる。
「ねえ。あたしの下着でするオナニー、そんな気持ちよかった?」
「なっ……!?」
「いきなりその場でズボン下ろして、シコり始めるんだもん。びっくりしちゃった。もう少しからかってあげようかって思ったけど、もういいよね。お・じ・さ・ん♥」
オナニーがバレたことよりも、唐突に豹変してしまった彼女にボクはただ戸惑うばかりだった。まるで別人のような咲穂ちゃんに、おそるおそる質問を投げかけてみる。
「さ、咲穂ちゃん。いったい、どうしちゃったの? それに今、おじさんって……」
「あはっ。そのブックブクの体でお兄ちゃんとか、本気で言われてると思ったぁ?」
「そ、そんなぁ……」
「自分の顔、ちゃんと鏡で見たことあるぅ? どこからどう見たって、老け顔で不細工なキモデブじゃん。そんなんだから、女の子に相手にされないんだよ。ほんっと、気っ持ち悪ぅい♥ きゃははははっ!!」
「はぐぅうっ!? そ、そこまで言わなくてもいいじゃないかぁ……っ」
まるで容赦のない咲穂ちゃんの罵倒が、ナイフのように心を抉っていく。
あれだけ懐かれ、あまつさえ恋愛感情さえも抱いていたあの咲穂ちゃんが、こんなにも口汚くボクを罵ってくるなんて。
「い、今までの咲穂ちゃんは何だったの? まさか……全部、演技だったってこと!?」
「おじさんがあんまりにもキモいから、からかって遊んでみただけ。あんなのが、本当にいるとでも思ったぁ? くすくすっ……残念でしたぁ♥」
「う、うぅうう……っ!!」
ひどい。あんまりだ。咲穂ちゃんも結局は、他の女どもと同じだったんだ。
絶望に暮れるボクを見下しながら、彼女はけらけらと笑い声をあげていた。あの天使のようだった咲穂ちゃんはもういない。ボクは涙にむせびながら、肩を振るわせることしかできなかった。
「ねえねえ、おじさん。あたしのおっぱい、そんなに触ってみたい?」
「え……?」
「隠さなくたっていいんだよぉ。あたしのおっぱい見て、いつもおチンポ勃起させてるの知ってるんだから。あんなの、バレてないわけないじゃん。くすくすっ……♥」
「う、ううっ……」
図星を刺され、赤面するボクに咲穂ちゃんは続けた。
「触らせてあげたっていいんだよ? もちろん、タダじゃないけど♥」
「た、タダじゃないって……それって、もしかして」
「そっ。あたしに『お小遣い』くれるんなら、触らせてあげるってこと♥」
「お、お小遣いって……い、いくらくらい?」
「えーっとね……」
「じ、じゅ……っ!?」
耳元で囁かれた値段に、ボクは愕然とする。
「ほ、本気で言ってるの?」
「あたしは別に、どっちだっていいんだよぉ? でもぉー、おじさんみたいなクソザコのキモデブがあたしのおっぱいを触れるチャンスなんて、もう二度とないと思うけど♥」
「う、うぅ……っ」
「ほらぁ。どうするの、おじさん♥ 早く決めないと、あたし帰っちゃうよぉ?」
触れるか触れないか、絶妙な距離に立った彼女のおっぱいがたゆんと揺れる。
咲穂ちゃんの言う通り、これを逃せば、この子の胸を触る機会なんて絶対に訪れない。
しかも、お風呂上がりの体から、むわぁっ……♥ と湯気が立ってて、その匂いだけでボクのチンポは痛いくらいに勃起してしまっていた。
幸いなことに、給料日直後のボクの口座にはそれなりの額が入っていた。咲穂ちゃんが提示してきた金額も、無理をすれば出せなくはない。
生唾を飲んで、無様に頭を下げるボクの姿を、咲穂ちゃんは嬉しそうな顔でにやにやと笑いながら見下ろしていた。