登場人物
小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品
あらすじ
地質調査のため、天竜川の秘境・八守町を訪れた大学4年生の天城和臣。 恋人・陽秋の実家である九重神社を訪れた和臣は、鳥居をくぐった瞬間に蝉の声が止み、真夏なのに息が白くなる異変に気づく。 神社を取り仕切る長女・冬華に「不純物か、器か」と値踏みされ、蔵に閉じ込められた和臣が見つけたのは、古い霊弓だった。触れた瞬間に白銀の光を放つ弓。やがて和臣は、この土地の地層の歪みが1800年にわたる結界の綻びであり、四姉妹の妖狐が代々その重荷を背負ってきたことを知る。 地質学と弓道、二つの技が交差するとき、霊弓は依代の主を選んだ。 キャラクター紹介 天城和臣(あまぎ かずおみ)21歳 地質学を学ぶ大学4年生。弓道部出身で冷静な分析眼を持つ。「石は嘘をつかない」を信条とし、霊的な現象も地質学の延長として受け入れていく。不器用だが真っ直ぐな性格で、妖狐たちを次第に「家族」として受け入れていく。霊弓の主に選ばれ、1800年の歪みに立ち向かう。 九重陽秋(ここのえ ひあき)20歳 九重四姉妹の次女。七尾の妖狐。おっとりとした笑顔と柑橘系の香りが特徴。土・大地を属性とし、木の根や岩盤を操る。甘すぎるきつねそばを作るのが得意。竜神のお告げで和臣を「スカウト」しに東京の大学へ進学した過去を持つ。不器用に愛情を表現する。 九重冬華(ここのえ とうか)25歳 九重四姉妹の長女。九尾の妖狐。銀色の瞳と黒髪が印象的な美女で、この地の当主として妖怪たちを統べる。役場に勤めながら結界を維持する冷徹な長女。しかしその冷徹さは、10年前に人間の恋人を失った深い傷と、妹を守りたい姉の愛情から生まれていた。 九重夏葉(ここのえ なつは)18歳 九重四姉妹の三女。五尾の妖狐。陸上部所属の高3。炎を属性とし、本気を出せば山ひとつ焼ける。言葉は素っ気ないが妹思いで、和臣を「和兄」と呼んで鍛え上げる。感情を素直に出せない不器用さが、陽秋への憧れという形で表れる。 九重小春(ここのえ こはる)16歳 九重四姉妹の四女。三尾の妖狐。吹奏楽部所属の高1。白銀の髪と水色の目が特徴で、霜・氷を属性とする。感情が高ぶると制御できずに霜が出る。和臣を「お兄ちゃん」と呼んで懐き、和臣が窮地に立つたびに意図せず力を発揮する。 九重義光(ここのえ よしみつ) 神社の「父」として四姉妹を育てる狛犬の化身。体高188cm、豪快な笑声が境内に響く。護り手として和臣を「婿殿」と呼び続けた。その大きな体が祭りの夜に石化していく場面は本作の感動の核心。 九重咲(ここのえ さき) 神社の「母」として四姉妹を育てる狛犬の化身。言葉数が少なく、気持ちは紙に書いた一言や差し入れで表す。「いってらっしゃい」と声に出した一言が、物語のクライマックスで輝く。
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