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4話

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/7/12 📚 シリーズ: 長月 空という人生について 📝 1,062文字 ✅ 全年齢

あらすじ

ポンコツ社畜アラフォー女子♪日常こそネタ祭り! - 4話

本文

(喉、凄く乾いてる?…痛い?カサカサな気がする…)

カーテン越しに差し込む光。

夏場のそれは、レースカーテンというフィルターを通してもなお、明るかった。

きっとそれは未来の暗示。この頃の空にはとても信じられない話だが。

 蒼のグラスに水を注ぎ、飲み込む空。

さながら全てを受け入れるが如く。

 口当たりの良いガラスから唇へと伝わるは温くも、空の喉に潤いをくれた。

少しずつ少しずつ鮮明となる感覚はまだ少し遠い。

時計を見れば十四時過ぎだった。

 寝起きは良いのに、今の身体は重く、布団へ戻ろうとする。

三分の一捲れた布団に疑問を抱き、更に捲る。

そこにあったモノは無慈悲に空へと突き刺さる。

よくある出刃包丁。

一瞬にして理解する空。瓦解する自身。

記憶が、その奔流が、心を体を糾弾してくる。

その悍ましさは今まで経験したことのない暴力だ。

「わ、たし…なんて、ことを…!会社を…それも、無断で!」

自分を殺そうとした事では無く、会社を休んだ事の方が辛いのか。

まともな精神状態では無いのは誰でも分かるだろう。

「どう、しよう…私は、どうしたら…」

続く言葉は「赦されるの?」

赦される事なんてこの先無い。そもそも会社は心配こそすれ、空の様に責める者等居ないのだから。

寝ている間に母親が会社に連絡をしてくれていた。

後に聞かされた言葉は

「兎にも角にも今はゆっくり休ませる様に」

だったそうだ。

空と周りとで空への評価や対応が著しく解離しているのは、何故なのか。

性格?気質?根本的な原因に対して、それらは霞む。

しかし理由を空は知らない。

この約10年後に空は自嘲の笑みを浮かべ

「知らない方が幸せだったかも。私」

確かにその通りだ。

「長月」の名を持つ私達を空が知らなければ、あんな事にはならなかった。

しかし同時にそれは、この物語の静止を意味する。

社内事故、無断欠勤、自殺未遂…

これらはこの物語の肝では有るが序章も序章。

ここから空は復職に向けて多くに出会い多くを学ぶ。

得たモノから空は強くなっていく。

後に会う尊敬する先輩からは

「大人になってもズル休みってして良いんだよ」

ずっとお世話になる心理士からは

「それは空さんが今迄築いて来たモノでもあるのですよ」

 多くの言葉を始め、沢山の【縁】が空も周りも助けてくれるようになる。

そして尊大なる、ある【野望】を抱いた少年【冬馬】と出会い、【長月 空】として自身も大きくなる。

その名に籠められた願いに相応しく【自身を保ったまま全てを受け入れ、やがては大空へと羽ばたける大きな存在】へとなる為に。

これはそんな【長月】の名を持つ者達の壮大な闘いの物語である。

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作者について

長月 空

長月 空

ポンコツ社畜です。不登校、休職&復職、精神障害を複数経験している「自称:ハードモード人生を縛りプレイで楽しむ狂人(笑)」。人としても作曲家としても敬愛してるのは梶浦由記さん

👥 フォロワー: 2人

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