第50話 母と絵と祖母と「きんとと」と
小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品
あらすじ
noteよりコピペ(※小説の重要ネタバレ&落ち有り ほぼそのままUP予定) - 第50話 母と絵と祖母と「きんとと」と
本文
長月 空 @チーム長月 雨ノ邪鬼 12月〜再休職中
2025年11月24日 03:00
椿だよ〜記事は約2500文字
ふと思い出したからお婆ちゃんから聞いた母の絵の才能についてまとめようと思う
私視点の母親は字も絵も習字も上手い、ペンのマジシャンだった
特に幼稚園や小学校の持ち物に母が書く私の本名はいつ見ても憧れで、書き終えたマッキーを見るといつも母の字をお手本に何度も私の名前(分かってると思うけど椿じゃないよ)を練習した(タイトルと逸れる事を思い出した。乗っ取りくんはこの頃の事も思い出しながら私の名前と筆跡を真似してたんかな)
その時の私の集中力はとんでもなかった
別記事でも触れたけど、その頃の練習紙てかカレンダーの裏紙を見たら多分人によっては精神科の受診を勧めるレベルで同じ文字や同じ絵(賽子を真似た立方体)が並んでた筈
ぱっと思い出しても狂気じみた絵面だもん(笑)
いつだったかな、会社員になってからも母方のお婆ちゃん家には定期的に通っていて沢山のお話を聞いた
学校
生理の時は自分で布を縫った物を用意し当てていた事としょっちゅう男子が「落ちたよ」とからかって生理の子も、そうでない子も皆が羞恥や悲しさを抱えたという
戦争
お婆ちゃん、その頃とても裕福だったようで本来なら他の子達とは別の教育を受けさせてもらえる学校(多分になるけど、他は労働力の確保が主になる所)へ行く予定だった
けど、友達と離れるのが嫌だからと突っぱねたとか何とか
聞いた時は「さっすが婆ちゃん!面白いね〜」とか言った
けど、今思うと生半可な覚悟では大人に逆らう事の許されない時代だったと思うから、祖母はやはり気高いのだと思う
そして私は重火器が多く登場するミリタリー系の作品や戦争を扱う作品も好きだけど、
祖母にそういう素振りは見せない、怯えるから
祖母の絵
は最後に持ってくるとして
そして母の絵の才能
祖母は、その…
祖母の父親変わりだったお兄さんは先見の明が有ったようでかなりの実業家となり、裕福や安泰を絵に描いた感じだったのだけどその後妻さんがソレを目的に近づいた
祖母のお兄さんに海外旅行だか世界一周旅行をプレゼントして、居ぬ隙に資産名義を全て後妻さんに書き換えて逃げ出したんだ
時期は聞いてないけどそこからは転落人生
祖母は祖父とお見合い結婚
ただ祖父はドが付く程の真面目一辺倒だったみたいで、精神疾患を患い母が幼い頃から私が成人して暫くして亡くなるその日まで入院し続けてた
とても優しい穏やかな人だったとの祖母の声を母越しに聞いたこと、あったな
精神科への入院は全て祖母のせいとされて祖父の家族からは嫌われていた
けれどもお金が無い祖母はその親戚たちを頼るしか無かったんだって…
それこそタイミングは分からないけど、母が幼い頃に祖母は生活保護を受給したらしい
制度は分からないけど、一人で子供二人を養っていく事の大変さはもっと分からない
祖母の覚悟や辛さはいかほどだったのか…
全然見せないから分からないけれど
そんな祖母はお喋りやカラオケが何より大好きで、遊びに行けばいつも色んなお話を聞かせてくれた
今日はそんな話の一つ
絵に纏わる事
ある日母がテーブルに一生懸命何かを描いていたのを見た祖母
「〇〇ちゃん、何描いてるの?」
「うん、きんとと」
「きんとと?」と返しながら紙に視線を落とすとそこには∞を途中迄書いてやめたようなモノが沢山描かれていた(祖母は八の字を横にした感じと発言)
どこかで見掛けたのか、言葉も覚束ない
幼子(2歳前?とか言ってたかな)が金魚を描いていたという祖母は偉く感心し
「へー!上手ね〇〇ちゃん!上手!」と心から褒めたそう
母はそれが多分、原風景と呼べる程に大切な思い出となったのだと私は思う
彼女は何も見なくとも絵を描ける才能を手に入れた
油彩もペンも鉛筆も白黒もカラーも
話は進んで、ある日図工か美術の課題で「花瓶」の油絵を描き表彰されたとのこと
祖母はそこでも大層感心しつつも
(この子の絵の才能は誰に似たのだろう)と疑問だったみたい
祖母は絵が嫌いのレベルで下手だったようで、母が見る夢の話とかと総合すると祖父ではないかなって思う
母は絵の才能に秀でた人が見やすい
「ある夢」を見ていたらしい
「自分を上から見ている夢」
ネットで絵画とかを描いたり販売している沖縄出身のアーティストさんも小さい頃から俯瞰視点の夢をよく見ていたらしい
絵が上手い人って、一般には視えないモノたちが視えるんだと思う
そのモノたちが視えるから、そこから得たインスピレーションとかで描く絵に他に無い魅力が生まれると思う
視えるってきっと負担だ
多分「視える」のは副産物的なモノで本質は「感じ取る」だと思う
そしてその繊細さが本人たちにコントロール出来るものでは無く、ほぼ常時発動状態なのも負担を強いると考えている
実際、歴史に名を残した画家や芸術家は精神疾患が有ったとされる記述が多い
母も祖父も精神疾患が有った
祖母に絵心は無い
となると答えは自ずと
「母の絵の才能は祖父譲りで日頃から多くのモノを感じ取りやすく、人の心を動かす絵を描く素敵な感性を与えながらも、本人には精神疾患という形で負担を強いていた」
という解となる
母の絵について聞いたのは勤めてから
そしてその「きんとと」の話は私を驚かせた
当たり前なんだけど私が生まれた時に母は既に大人だったので、小さい頃の話を聞くと新鮮だったのよ
私は解離性障害と診断されるレベルの虐待の事実を忘れてたので
「へー!可愛い!母ちゃんにそんな可愛い時代が有ったんだ!もっと聞かせて!え?なになに!?きんととだぁって〜!メチャ可愛いんですけど!!私が今その母ちゃんに会ってたらうっかり連れ去っちゃうかも知れん(笑)」
みたいな事を言った
母の不思議話は絵に限らず結構有るから今度話してみたい
…て言ってるわたしすら解離性障害って言って人格が10よりちょい上くらいに分かれてるんだから不思議っちゃあ不思議よね(笑)
さてさて、
少し匂わせておいて敢えて飛ばした祖母の絵の話を最後に
学校の授業で写生が有った祖母
祖母は昔から思い切りも有れば諦めはトコトン早かった
彼女は周囲を見渡し、絵の上手い子の元へ
「絵、何でも良いから描いて! 下手にね!!」と全部丸投げしたんだってさ(爆)
マジで婆ちゃんは昔からテラ婆ちゃんwって感じで沢山の武勇伝の持ち主だから、今度また紹介するねん♪
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