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私の意地

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/7/25 📚 シリーズ: イケメンにも恋の病は必要だよね! 📝 1,529文字 🤖 AI創作支援作品 ✅ 全年齢

あらすじ

大学2年生の橘ひなたは、ごく普通の女子大生。ある日、学校一のイケメンと噂される林武蓮と同じゼミになったことで、自然と彼を意識するようになる。 しかし蓮は恋愛に全く興味がなく、女の子から告白されても断り続けるクールな男。ひなたが話しかけても素っ気ない態度ばかり。 それでも一緒にいる時間が増えるうちに、ひなたは彼の不器用な優しさに少しずつ惹かれていく。 恋愛に無関心なイケメンが、初めて「恋の病」にかかるまでのドキドキラブコメ!

本文

コンビニを出たところで、林武が歩き出した。ひなたも自然についていった。

しばらく並んで歩いていたが、交差点のところで林武が足を止めた。

「……ここで別れよう」

「え、なんで」

「お前の家と方向が違う」

「知ってるけど」

林武がひなたを見た。

「……どこ行くつもりだ」

「林武くんの家まで」

「必要ない」

「私が行きたいの」

林武が眉をわずかに動かした。珍しく、少し困ったような顔だった。

「……送ってもらう理由がない」

「別に理由なくてもいいじゃん」

「……帰れ」

「嫌」

ひなたはそう言って、腕を組んだ。動く気がないことを、全身で示した。

林武はしばらくひなたを見ていた。説得しようとしているのか、それとも呆れているのか、表情からは読めなかった。でも、ひなたは一歩も引くつもりがなかった。

「……なぜそこまでする」

「なんとなく、一人にしたくないから」

林武が黙った。

ひなたも黙った。言葉にしてしまってから、少し恥ずかしくなったけれど、撤回するつもりはなかった。本当のことだったから。

「……遠いぞ」

「平気」

「……迷惑じゃないのか」

「迷惑じゃないから言ってる」

林武はまた少し黙って、それから小さく息を吐いた。

「……わかった」

折れた。ひなたは内心でほっとしながら、何事もなかったように歩き出した。

林武の家までの道は、思ったより長かった。住宅街を抜けて、少し細い道に入って、静かな通りを歩いた。街灯がぽつぽつと並んでいて、夜の空気は冷たかった。

「寒くないか」

「ちょっとだけ」

「……帰れと言っただろ」

「もう遅い」

林武が小さく息を吐いた。ひなたはそれがなんだかおかしくて、少し笑った。

「なぜ笑う」

「なんとなく」

しばらく二人で黙って歩いた。足音だけが聞こえていた。

「……さっきは、変なところ見せた」

林武が静かに言った。

「変じゃなかったよ」

「……そうか」

「お母さん、厳しそうだなとは思ったけど」

林武は何も言わなかった。ひなたも、それ以上は言わなかった。ただ、隣で歩きながら、林武の横顔をちらりと見た。

さっきより、少し表情が柔らかくなっている気がした。まだ完全に晴れたわけではないけれど、コンビニに入る前よりは、確実に軽くなっているように見えた。

それだけで、ひなたはよかったと思った。

「林武くんって、お母さんに似てる?」

「……何がだ」

「なんか、頑固なとこ」

林武が少し間を置いてから、短く言った。

「……そうかもしれない」

「それは否定しないんだ」

「……否定できない」

ひなたはくすりと笑った。林武も、口元がわずかに動いた。

マンションの前に着くと、林武が立ち止まった。

「……ここだ」

「うん」

「……遠かっただろ」

「まあ、ちょっとね」

「……次はついてくるな」

「それは状況による」

林武がひなたを見た。何か言おうとして、やめた。それから、小さく頷いた。

「……ありがとう」

「別に。帰り気をつけてね、じゃなくて、林武くんが帰るわけじゃないか」

「……お前が気をつけて帰れ」

「うん、帰る」

ひなたは手を振って、来た道を戻り始めた。少し歩いてから振り返ると、林武がまだ入り口のところに立っていた。ひなたが振り返ったのに気づいたのか、小さく手を上げた。

それだけだったけど、ひなたには十分だった。

帰り道、ひなたはスマートフォムを取り出した。さくらにメッセージを送ろうとして、やめた。今日のことは、まだ自分の中だけにしておきたかった。

歩きながら、さっきの林武の顔を思い出した。コンビニを出た時よりも、マンションの前に着いた時の方が、少し表情が和らいでいた。気が晴れた、とまでは言えないけれど、少しだけ軽くなっていた気がした。

それで十分だ、とひなたは思った。

好きだな、ほんとに。

夜道を歩きながら、ひなたは小さくそうつぶやいた。誰にも聞こえない声で。

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作者について

たかの岳

毎日1話投稿! AI連載作品をたくさん出したいなと思います!

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