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第十五話 出来上がった拠点の見学

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あらすじ

異世界配信スローライフ ~原価10円のポップコーンでボロ儲け! 現代ガジェットで悪徳商人を論破します~ - 第十五話 出来上がった拠点の見学

本文

「ユウキの魔法はすごいな!」

 フレイさんが大きな声を出して驚いている。

 コビーさん達、鬼に金棒のパーティーは声も出さずにびっくりしていた。

「早く家に入ろ!」

 ルルがぴょんぴょんと跳ねて俺たちを誘っている。

 ざっと家の外装を見たが、骨組みは木材で作られているが、外壁は砂と粘土から作られた漆喰のようなものが塗られている。

 カレイナはちょっと怖い顔をして家を見ている。

「カレイナ? 顔が怖いな?」

「ユウキ、この魔法は安易に他の人に見せちゃだめだよ」

「なんでだ?」

「ユウキが国に睨まれる」

 ちょっと一軒家を建てただけなんだが⁉

「この国は名君と呼ばれる今の王様が治めているからいいけど、他の国だったらあっという間にユウキは捕まって良いように使われる」

 それは怖いな。

 コメント欄もカレイナの言葉に同意するものと疑問を投げかける人がいた。

 確かにカレイナの言うとおりだ。

 何で家建てるくらいで、捕まるの?

 考えてみろ。戦場に砦を建てるのにこのスキルはとても役立つ。つまり、戦争に使われる可能性があるってことだ。

 はえ~。なるほどね。

 俺もそのコメントに納得した。バルクの街では極力使わないでおこう。

「もういいじゃろ? 中に入ろうではないか」

 シャドウライガーが俺たちを急かす。

 尻尾がブンブンと振られていた。

 興奮しているみたいだ。

 皆と一緒に一軒家の家の中に入る。

「すごいです! 見たことのないデザインのお家ですね」

 クリスが我先に入って、驚きの声を上げる。

 玄関から家に入ると二階建ての一軒家になっている。

 家の中は白い漆喰と木材で作られたリビングが目に入る。

 リビングの中はガランと広がっているが、ヒノキに似た木材で作った机と椅子は置いてある。

 台所を見に行くと、なんとオール電化のキッチンが存在していた。

「え⁉ すごい。オール電化のキッチンになってる!」

 コメント欄はざわつく。

 え? 電気通ってること?

 何気にコンセントあることない? さっき映ってたよ。

 本当だ。つまり電化製品が使えるって事じゃん。このスキル、どうなってんの?

 いや、俺にもわからん。

「オールデンカって何?」

 ルルが首を傾げて見てくる。

 くう、可愛い!

 俺は平静を装いながらルルを抱き上げて、説明する。

「俺たちの世界には魔力の代わりに電気ってエネルギーがあったんだ。その電気が何故かこの家に通っているらしい」

「わらわには何となくわかるぞ。この家にはびりびりとした何かが流れておる」

 後で家電が使えるかチェックしよう。

 コンセントは確かにあるな。

 何気に水道まである。鑑定してみようかな。

 ユウキの家の水道:近くの水源から異空間を経て、繋がっている水道。

 すごいな、異空間って何だよ。俺そんな魔法使えないけどな。

「お~! 風呂場まであるな」

「え? 風呂って貴族や大聖人の一部しか持っていないと聞きますわ」

 キルリアさん以外は風呂って何だ? という顔をしている。

 俺は体を流して洗ったり、シャワーで髪の毛を洗えると説明する。

「ルルは嫌がるかもだけど」

「なんで? 水浴び好き」

「ルルちゃんはえらいですね」

 俺の言葉に首を傾げるルル。クリスと俺はその仕草を見て、心が癒される。

「わらわはあまり水浴びしたくないのう」

 あ、シャドウライガーって名前つけた方がいいかも。

「シャドウライガー、名前って付けてもいいか? ちょっと言いづらいんだ」

「構わんぞ」

 その言葉にびくっとする皆とコボルト達。

 何で皆、そんな顔するんだ?

「カゲって名前はどうだ?」

「なるほど、どういう意味じゃ?」

「俺の国の言葉でシャドウって意味だな」

「なるほどな。それはいいな」

 カゲと名付けをしたところ、鑑定でもカゲという名前がついていた。

「ユウキ、森の主のシャドウライガーに名前つけるって相当偉い」

「本当です。カゲを従えたってことは神聖の森の主になったことです」

 え~。そんな大ごとじゃないでしょ。って思っていたのだが、皆の顔は真剣だった。

「ほ、ほら、まだ一階の部屋と二階の部屋も案内するよ」

 おれはそう言ってみんなを誤魔化す。

 俺はそういうどえらい事には首を突っ込まない主義なのだ。

 部屋は、五人分しかないので、コビーさん達とコボルト達の家は後で作ると言ったのだが。

「俺たちに豪勢な家は要らねえよ。テントで十分だ」

『僕達はどんな仕事をすればいいですかワン?』

 コボルト達が目を輝かせながら、俺に聞いてくる。

「そうだな、この家の家事手伝いを頼もうかな」

『わかったワン!』

 俺とコボルト達はハイタッチする。

 何故か皆もそれに混ざり始める。

 皆楽しそうだ。俺もこの家を作れてよかったな。

 ちなみにシャドウライガーは家にはいる時に体のサイズを縮めている。

 そうじゃないとデカすぎるからな。

 皆に家の説明をしてから、料理を作ることにした。

 肉もいいけど、野菜も食べたいなあ。

 今日はキャベツのポトフでも作ろうかな!

 ** エルグランド王国のマリア教会

「教皇様、慈悲の女神、マリア様から信託が参りました」

「聖女エメリア。それは何でしょう?」

「どうやらエルグランド王国南部の神聖の森に賢者様が降臨されたようです」

「それは一大事だ! 早く保護せねば」

「それには及びません。わたくし、エメリアが賢者様の保護をします」

 教皇は二、三分ほど考えてから、頷く。

「賢者様に失礼のないようにするのですよ」

「勿論です。では行ってまいります」

 エルグランド王国の王都から聖女エメリアが出立する。

「フフフ、賢者様の降臨を待っていましたわ。わたくしの末来の旦那様♡」

 ユウキに近づく、聖女エメリア!

 ユウキ達の配信スローライフはどうなる?

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マロン64

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カクヨム、なろうで小説投稿していましたがこちらでも新作を投稿することにしました。フォロー、コメントお待ちしております。

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