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第四十九話 グレートモスが戦っていた理由

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あらすじ

異世界配信スローライフ ~原価10円のポップコーンでボロ儲け! 現代ガジェットで悪徳商人を論破します~ - 第四十九話 グレートモスが戦っていた理由

本文

「ユウキ、貴方には礼を言いたいです。キングヒドラを止めてくれてありがとう」

「それはいいんだけど、何でグレートモスはキングヒドラを止めてくれていたんだ?」

「それは貴方が森の賢者であることに由来します」

 どういうことだ?

 詳しく話を聞こう。

「アルーシャ山は、神聖の森からの膨大な魔力が流れてくる場所であります。そこで私とキングヒドラは育ちました。前までは仲良くやっていたのですが、キングヒドラが増長し、人間たちを殺して自分が王になると言い出しました」

「そんなことがあったのか」

「幸い、神聖の森の遺跡の封印が解け、アルーシャ山に流れてくる魔力が減りました。ですがそれに怒ったキングヒドラは遊び半分に人間たちを殺すと言い出して……」

「なるほど、それをグレートモスが止めてくれたんだな」

「はい」

 キングヒドラも前はいい奴だったのかもしれないな。

 だが、変わってしまったと。

 うーん。なんか責任を感じるな。

 それを呟くと、グレートモスは近づいて手を握ってくる。

「ユウキが責任を感じる必要はありません。キングヒドラが増長したのが悪いのです。元々私が山から人里に降り、糸を吐いていたのはアルーシャ山に人が来ないようにするためでした」

「そういう理由だったのか。人間を守るために……」

 オレンさんが大きな目を見開いている。

 自分が戦っていた魔物が実は人間を守るためだってことは気づかないよな。

「貴方はよく私の糸を回収してくれていた冒険者ですね。礼を言います」

「なんで礼を言うんだ?」

「私の魔力が増えすぎると、糸を定期的に吐かないと苦しくなるのです」

「それだったら……俺たちの遺跡で糸を吐いてくれないか? 綺麗な服作りに役立つんだ」

 グレートモスは少しだけ考えるそぶりを見せて、こちらを向く。

「それは、ありがたい申し出ですが、良いのですか?」

「こちらが頼んでるんだ。三食美味しい物を用意するし、金も払う」

「うーん。お金はあっても使い道はありませんが、美味しいものと言うのは気になりますね」

 話を聞くと、グレートモスは野菜が好きらしい。

 でもグレートモスは何だかキラキラした目で俺を見ていた。

 何故か嫌な予感がする。

「グレートモス?」

「その、名前を付けてくれませんか?」

「うーん、確かにな」

 グレートモス、モスラ。うーん、パメラというのはどうだろう?

 由来はないが語感がいい。

「パメラって名前はどうだ?」

「パメラ! 嬉しいです」

 名前を聞いた瞬間、パメラの体にキラキラした光が纏わりつき、白いドレスから情熱的な赤い薔薇のような色のパーティードレスに変わる。

 何だこの現象は?

「これはテイム契約を交わしたという事でしょう」

 グラリア伯爵が呟く。

 テイム契約を交わすと、契約者が対象の魔物をどこでも呼び出せるらしい。

 カゲやワイバーンの時にそんなことしたっけな?

 よくわからん。

「パメラ? 何かほかに要望はあるか?」

「でしたら……その……」

 パメラは急に指と指をくっつけてもじもじし始める。

 何だよ、美人さんなのに可愛い仕草もするとか最強じゃん。

「私にもお姫様抱っこをしてくれませんか?」

「え?」

「その、憧れだったのです。たまに人間の読む本を拾って持ち帰っていたのですが、男性が女性にお姫様のように抱っこすると本で知りまして……」

 その本、絶対恋愛本だろ!

「お、おう。俺が元気になったらな」

「それだったら回復魔法を掛けましょうか?」

「できるんだったらお願いしたいな」

 パメラは俺のベッドに近寄り、キラキラとした鱗粉と詠唱をする。

「古の賢者に大自然の祝福を! エンシェントヒール!」

 パメラの鱗粉が体中に振りかかり、動かなかった体が凄く楽になる。

 おー! これは良いな。

 だが、何故か、俺のあそこもすごく元気になる。

 パメラ? ちょっとやりすぎじゃないか⁉

 女性陣がらんらんとした目で俺のあそこを凝視してるし、グラリア伯爵は目をそらしている。

 ルルとカゲとカレイナとエメリアとアリアとオレンさんが俺のベッドに潜り込んできて、耳元にキスをしたり、息をふーッと吹きかけ始める。

 あ、あかん。まだ逃げられない。

「ユウキ殿、配信は閉じた方がいいぞ。それではみんな仲良くな?」

 グラリア伯爵―! 逃げるなー!

「ユウキ、今日は優しくしてあげる」

「わらわがいたわってやろう」

「ユウキ様、今回は逃しませんわ」

「うふふ、ユウキとの初めて♡」

「ユウキ、痛くないよ?」

「ユウキさん……♡」

 パメラはどういう事が始まるかわからずおろおろしている。

 パメラって天然なのか⁉

 俺は体を動かして包囲網から逃げようとするが、優しくハグをされて、唇に口づけをされる。

 ルルとのキスだ。だがルルの目は潤んでいた。

 パメラ以外の皆も心配していたのだろう。

 不安そうだった。

「分かった。今日は配信を閉じよう。おつソロ~」

 配信の皆に悪いが今日は心配をかけた皆に俺からの礼を返す時だ。

「パメラもおいで」

 俺はパメラも呼んで、添い寝からの口づけを交わす。

 大人の舌を絡ませたキスを交わすとパメラの白い肌が少し赤くなる。

 ここからは詳しく話せないが、皆と愛を交わし合ったという事だけ言っておこう。

 ただ、誰か一人、忘れているような……。

「あ、クリス呼ぶの忘れた……」

「う、わらわも忘れていた」

 ルルとカゲとぼそっと呟いた声は大運動会の大きな声にかき消された。

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マロン64

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カクヨム、なろうで小説投稿していましたがこちらでも新作を投稿することにしました。フォロー、コメントお待ちしております。

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