ふたりに夏は来ない
小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品
あらすじ
北半球と南半球。 同じ時間を生きているのに、二人の季節はいつも反対側にある。 「夏が来たよ」 彼女が送るその言葉を、彼は冬の部屋で受け取る。 やがて季節が巡れば、今度は彼の夏を彼女が冬の中で受け取る。 写真、音、光、温度。 画面越しに季節を送り合う二人が願ったのは、「同じ夏で会うこと」。 けれど、二人が最後に選んだのは、どちらかの夏へ行くことではなく、二人の写真にまだ写っていない場所で会うことでした。 夏とは季節なのか。 場所なのか。 それとも、大切な誰かと「ここが夏だ」と思えた瞬間なのか。 すれ違う季節を通して、距離と時間、そして二人だけの「夏」を描いた短編小説です。
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