マイペースな読書日和の表紙画像

マイペースな読書日和

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/9/27 📝 1,659文字 🤖 AI創作支援作品 ✅ 全年齢

あらすじ

「女子大生らしさ」なんて気にしない。飾らない彼女と過ごす、甘くて少しアンニュイな放課後。 大学の片隅、すりガラスから陽光が差し込む文芸部室。 ノースリーブのニットに身を包み、黒縁メガネの奥の瞳を本に落とす猫宮ひなたは、とってもマイペースな女子大生。 頭の上の猫耳をぴこぴこ動かしながら本の世界に没頭するひなたは、世間の目も「女子大生らしさ」もどこ吹き風。手入れのされていない自然体な姿のまま、ただ心地いい自分の時間を愛している。 そんな無防備すぎる彼女を放っておけず、なんだかんだと世話を焼いてしまう友人のあおい。 温かい紅茶の湯気と、ページを繰る音。劇的なことなんて何も起きないけれど、ありのままの自分でいられる、ふたりだけの愛おしい日常の一コマ。

本文

第1章:部室のひなた

キャンパスの片隅に佇む旧校舎の一角。すりガラスの窓から柔らかな初夏の陽光が落ちる文芸部室は、いつしか猫宮ひなたの定位置になっていた。

室内には、ページを繰るわずかな擦れ音と、天井で静かに回るシーリングファンの低く規則的な稼働音が心地よいグラデーションとなって漂っている。

ひなたはネイビーのノースリーブニットに身を包み、少し下がってきた黒縁メガネのブリッジを細い指先で押し上げた。革張りの古いソファに深く腰掛け、膝の上に広げた厚手の文庫本にアンニュイな瞳をじっと落としている。

頭上の小さな茶色の猫耳が、物語の展開を追うようにぴこりと揺れた。ひなた自身は無自覚だが、静かな感情の揺らぎはいつもその耳が饒舌に物語ってしまう。

「……ふぅ」

一区切りついたのか、ひなたは小さく息を吐き、両腕を頭上へゆったりと突き出した。

ノースリーブの袖口から、滑らかな肩のラインと深く落ち込む脇のくぼみが露わになる。そこには手入れをされた形跡のない、やわらかな産毛のような脇毛が、窓からの柔らかな光を拾ってうっすらと透けていた。

「女子大生らしさ」や世間が求める記号的な美しさなど、ひなたの関心の外側にある。ただ心地よく、飾らず、ありのままの自分でいること。その無頓着さこそが、彼女の持つ独特の浮世離れした魅力を形作っていた。

第2章:あおいの来訪とお茶の時間

「またそんな無防備な格好して……冷房で冷えるって言ってるでしょ」

呆れを含みつつもどこか甘やかな声が、上から降ってきた。

視線を上げると、そこにはマグカップをふたつ乗せたトレーを抱えた小鳥遊あおいが立っていた。あおいは軽く溜め息をつくと、パイプ椅子の上に置いてあった自分の薄手サマーカーディガンを、ひなたの露出した肩へそっと掛けた。

「あ……あおいちゃん。いつもありがとう」

ひなたはメガネの奥の目を細め、とろんとした表情で微笑む。

あおいはひなたの隣のスペースに腰を下ろし、湯気の立つマグカップのひとつを手渡した。柑橘に似たベルガモットの香気がふわりと立ち上る。

「本当にひなたはマイペースなんだから。ほら、髪も少し跳ねてるわよ」

あおいは口では文句を言いながらも、ひなたの猫耳の根元あたりを指先で優しく撫で、毛並みを整えてやった。ひなたは猫のように目を細め、素直があおいの方へと頭を預ける。

「ん……だって、ここ、すごく落ち着くから……」

「はいはい。でも、人前でそんな無防備に腕を伸ばさないの。そういうところ、見てるこっちがヒヤヒヤするんだから」

あおいは視線を少しだけ泳がせ、誤魔化すようにひなたのカーディガンの襟元を優しく整えた。

世間の目を気にするわけでもなく、自分の時間とペースを愛おしむひなた。手がかかる友人ではあるけれど、その偽りのない素直さに触れるたび、あおいの心もふっと解きほぐされていくのだった。

第3章:穏やかな夕暮れ

「……あ、もうこんな時間」

あおいがふと手元のスマホに視線を落として呟いた。

すりガラスの向こう側は、いつの間にか温かな茜色と紫の混ざり合う夕刻のグラデーションに染まっている。

ひなたは読んでいたページに栞を挟み、パタンと静かに本を閉じた。マグカップに残った冷めた紅茶を飲み干し、深く息を吸い込む。

「今日も、たくさん読めた……」

「ふふ、良かったわね。じゃあ、そろそろ片付けて行きましょうか」

ひなたはカーディガンに腕を通し、バッグを肩にかけた。あおいと並んで、静かな旧校舎を後にする。

キャンパスへ出ると、夕暮れの心地よい風がふたりの頬をなでて吹き抜けた。傾いた陽光が、ふたりの影を長くグラウンドの上に伸ばしている。

「今日の晩ごはん、どうする?」

あおいが並んで歩きながら尋ねる。

「うーん……あったかいスープとか、簡単なのがいいな」

「じゃあ、私の部屋で適当に作ろっか。野菜も残ってるし」

「うん。あおいちゃんのスープ、だいすき」

ひなたの頭の上で、茶色の猫耳が嬉しそうにぴんと立った。

伸びてゆくふたつの影が夕暮れのキャンパスに重なり合い、ゆっくりと歩みを進めていった。

ジャンル・タグ

, , , , , , , , ,

作品統計

👁️ 閲覧数: 5 👍 いいね: 1 📚 本棚登録: 0

作者について

ハコニワ

ハコニワ

主にGeminiを使用して女性のありのままの美しさをテーマに作品を投稿しています

👥 フォロワー: 3人

作者ページを見る