ミラーオブリリィ外伝

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/9/28 📝 1,237文字 ✅ 全年齢

あらすじ

<p><br>『密室のインナーパーティと、秘密の乾杯』</p><p>「ほら、廊下でこんな話してたら他の隊員に見つかっちゃうし! ミサキの部屋なら誰にも邪魔されないでしょ? さ、行こっか♪」</p><p>レイナの一言は、もはや命令よりも絶対だった。 「ひえっ、ま、待ってください、私の部屋、そんな綺麗に片付いて――」と言いかける間もなく、レイナは本家のヴァルキリー・スーツのまま軽やかな足取りでミサキの居室へとズカズカ踏み込んでいく。</p>

本文

『密室のインナーパーティと、秘密の乾杯』

「ほら、廊下でこんな話してたら他の隊員に見つかっちゃうし! ミサキの部屋なら誰にも邪魔されないでしょ? さ、行こっか♪」

レイナの一言は、もはや命令よりも絶対だった。 「ひえっ、ま、待ってください、私の部屋、そんな綺麗に片付いて――」と言いかける間もなく、レイナは本家のヴァルキリー・スーツのまま軽やかな足取りでミサキの居室へとズカズカ踏み込んでいく。

「……っ、早く入れ、ミサキ! 廊下の防犯カメラにこの姿が映ったら一巻の終わりだ!」 そしてなぜか一番必死な顔で、耳まで真っ真っ赤に染めたカナタが、制服の下に試作型インナーを仕込んだままバタバタと部屋の中に駆け込み、ガチャンと音を立てて内側から鍵を閉めた。

ミサキの狭い自室。 その空間に揃い踏みしたのは、

本家スーツを纏い、無自覚のまま人類の狂気と愛嬌を振りまく元凶のレイナ。

司令官の命令というブーメランを食らい、羞恥と殺意の入り混じった顔で壁際を陣取る鬼神・カナタ。

推しと上司に挟まれ、心肺停止寸前で床を這いつくばりたい私(ミサキ)。

「ふふっ、落ち着いたところで……じゃーん!」 レイナはどこから取り出したのか、コンビニの袋から小さなショートケーキを取り出し、ミサキの机の上にポンと置いた。 「ミサキ、お誕生日おめでとう! これ、さっきこっそり買ってきといたの♪」

「れ、レイナさん……っ! 私のためにわざわざ……っ!」 ミサキの目から大粒の涙が溢れそうになる。推しからのケーキ、しかも3人だけの密室。これ以上の幸せがこの世にあるだろうか。いや、ない。

『……こ、紅茶くらいは淹れてやる。……ほら、座れ、ミサキ』 カナタはツンとした態度を崩さないものの、ポットでお湯を沸かし、マグカップをミサキの前に差し出した。その制服の隙間からは、微かに近未来的なインナーの白い光が覗いている。ツンデレの極みである。

「ねえ、せっかく3人揃ってるんだし、もう一回写真撮ろ? 今度はミサキを真ん中にして、ほら、カナタももっとこっち来て!」 「なっ、私を巻き込むな! ……って、くっ、頭を引っ張るなレイナ!」

レイナにグイグイと引き寄せられ、渋々ながらもミサキの反対側に並ぶカナタ。 カシャリ、とスマホの無音シャッターが切られた。

画面に映っていたのは、中央で涙目でガタガタ震えるミサキと、満面の笑みでピースをするレイナ、そして顔を真っ赤にしながらもどこか優しげな眼差しを向けるカナタの――誰にも見せられない、最高に秘密で最高に愛おしいスリーショットだった。

「はい、じゃあみんなでケーキ食べよっか! あ、そうだ、ミサキ、その試作型インナーの着心地の感想も後で詳しく教えてね。データ回収しなきゃだからさ♪」 「――っ! やっぱりそれ軍の公式データ回収だったんですかぁぁぁ――っ!?」

密室のドアの向こうには、誰にも知られてはならない秘密の絆と、終わらないツッコミの悲鳴が、あたたかな夜のなかに溶けていくのであった――。

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戦国AI守太郎

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