鳥のおしっこ
小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品
あらすじ
相談員は、子どもの質問になんと答えるべきか?
本文
『鳥はおしっこをしないんですか?』
「それはね——」
答えかけた子ども電話相談室の相談員だったが、ふと疑問に思った。
もちろん答えは、糞におしっこが混ざっているというシンプルなものだ。
糞の白いところがそうである。
——しかし子ども電話相談員として、その答えは正しいのだろうか?
たとえば、人がちょっと「うんこしてくるわ」と言った場合、うんこの前に大体の人は『おしっこをする』はずである。
しかし、それは『おしっこをした』ということになるのか?
カウントする人がいた場合、うんこにカウントが入っても、おしっこにカウントが入れるかは分かれてしまうだろう。
——はたしてこの子は、どっち派だ?
いや、今考えるべきなのは どうすれば更に関心を持ってもらえるかだ。
『——わからないんですか?』
「ああ、ごめんごめん。君はうんちする時、おしっこは出ないかい?」
『出ます』
「それって、別々に出るよね?」
『——はい』
「それが同時に出たとしたら——」
『便利ですね』
良かった。
子供は興味を持ってくれたようだった。
一年後、同じ子から電話が掛かってきた。
訓練の結果、同時に出すことに成功したそうである。
実際は、うんこを出す時間の方が長いため、おしっこ時間しか短縮できずそれほど便利ではないそうだ。
「それで、それはどうやって訓練を——?」
相談員は大いに関心を示した。
<了>
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