秘書の流儀第2話
小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品
あらすじ
<p># 『秘書の流儀、漆黒の耳と三次元の絶望〜バニーガール篇〜』</p><p>## 第一章:パーティ会場の潜入者</p><p>ミネルヴァ・グローバル本社、最上階のグランドボールルーム。</p>
本文
# 『秘書の流儀、漆黒の耳と三次元の絶望〜バニーガール篇〜』
## 第一章:パーティ会場の潜入者
ミネルヴァ・グローバル本社、最上階のグランドボールルーム。
絢爛たるシャンデリアの下、国内外の重鎮を招いた極秘のレセプションパーティーが華やかに開催されていた。だが、その華やかな喧騒の裏で、不穏な影が忍び寄る。
「……理沙主任、フロアの全方位センサーに異常反応。アルカディアが誇る潜入暗殺部隊『ブラッディ・バニー』が、すでに会場内へ侵入しています」
モニタリングルームから美紀の切迫したインカムが飛ぶ。
「バニーガール……。あの華やかな外見の裏で、超音波センサーと三次元跳躍を極めた暗殺集団ね」
理沙はワイングラスを静かにテーブルに置き、側近の三人へ目配せを送った。
彼女たちの纏うのは、一見すると艶やかなサテン地のバニー服だが、その内部には**「全方位超音波センサー(ウサギの耳)」**と、壁面や天井を無音で駆け抜ける特殊な滑走ソールが組み込まれていた。三次元の立体機動と、周囲の気配を完全に索敵する聴覚能力により、あらゆる奇襲を無効化する最凶の暗殺装束である。
「おめかししたウサギさんたちにしては、殺気が強すぎるわね」
マリアがイブニングドレスの懐に忍ばせたP90のボルトを引く。
「三次元だろうと何だろうと、私たちのブルマの軸を揺るがすことはできないわ」
エレナが優雅に微笑み、いつでも動ける体勢をとった。
4人は人目を避けてバックステージへと移動すると、瞬時にドレスのスカートを引き裂き、下半身を包む濃紺のスポーツブルマ姿へと移行した。
## 第二章:三次元の急襲と圧倒的蹂躙
「——見つけたわ、ブルマの秘書さんたち」
天井のシャンデリアの上から、漆黒のバニー服に身を包んだ部隊長が不敵な笑みを浮かべて舞い降りた。
周囲の暗殺者たちもまた、壁面や柱を足場にして四方を取り囲む。
「迎撃する!」
理沙がデザートイーグルを構え、即座に発砲する。
しかし、敵の頭部に備えられた『ウサギの耳(超音波センサー)』は、理沙が筋肉を収縮させたその瞬間、いや、引き金を引く「意思の気配」すら完璧に予知していた。
シュッ——!!
「なっ……弾道を読まれた!?」
銃弾はすべて紙一重で回避され、次の瞬間、天井から降下エネルギーとピンヒールの反動を完璧に乗せた強烈な踵落としがマリアの肩口を直撃した。
ガアッ!!
「ぐはあっ……!?」
骨が砕けるような鋭い音が響き、マリアは床の絨毯へ豪快に叩きつけられた。手から弾き飛んだP90が、遠くのテーブルの下へと滑り込んでいく。
「マリア!」
エレナが援護のために跳躍し、ブルマの可動域を活かした鋭いハイキックを放つ。だが、敵の超音波センサーはエレナの足の軌道をも完全に見切っていた。空中で身を翻したバニー兵は、エレナの腹部へ向けて強烈な飛び膝蹴りをめり込ませた。
ドカァンッ!!
「きゃああっ……! カハッ……!!」
壁の柱へ激突したエレナは、肺の空気をすべて吐き出し、そのまま床へと崩れ落ちる。
## 第三章:絶望の超音波とリンチ
「くっ……! 動きが立体すぎて、照準が追いつかない……!」
理沙が必死に銃口を向け直そうとするが、バニーリーダーが音速を超えるスピードで肉薄していた。
さらに、敵の耳から放たれた**「極高周波の超音波パルス」**が、理沙の平衡感覚と聴覚を直接破壊する。
「あぐっ……!? 頭が……割れるように……っ!」
激しい眩暈と吐き気に襲われ、完全に無防備になった理沙のみぞおちに、硬質なヒールと膝蹴りが正確にめり込んだ。
ガッ——!!
「がはっ……!! ぐ……あ……っ!」
内臓が破壊されるかのような凄まじい衝撃に、理沙の身体は文字通り「くの字」に折り曲がり、後方へ数メートル吹き飛ばされた。
背中が冷たい壁に激しく激突し、愛用のメガネがフロアへ落ちてカシャンと音を立てて木っ端みじん割れた。
裸眼の視界が急速に霞み、世界が真っ赤に染まっていく。
「理沙主任……っ!」
美紀が遠くの端末から援護しようとするが、背後から忍び寄った敵兵に腕を捕らえられ、関節の限界を超えてねじり上げられた。
「あぐっ……! ひ……っ、やめて……っ!」
美紀の小さな悲鳴が、ボールルームの絢爛たる空間に虚しく響く。
わずか数分の交戦で、秘書チームの4人は全員が床に這いつくばり、自力で立ち上がることすらできないほどの重傷를 負っていた。
「アハハハ! 陸上しか動けないブルマで、この高低差と超音波について来られるかしら?」
敵リーダーは、血の海の中に伏す理沙の髪を無造作に掴み上げ、無理やりその顔を引き上げた。
さらに、倒れているエレナの側腹部を、ハイヒールで容赦なく踏みつける。
「あぐっ……! 痛い……っ!」
エレナの悲鳴が響き渡る。
三次元の立体機動と超音波による完全なる暴力の前に、秘書チームの「誇りと流儀」は、完全に敗北の泥水の中に叩き落されていた。
## 第四章:音の罠と、大人の逆襲
「……ふ……ふふ……」
髪を掴まれ、冷たい床に顔を押し付けられながらも、理沙の唇から乾いた笑い声が漏れた。
「何が可笑しいのよ、敗北者さん」
敵リーダーが苛立ちを露わにし、理沙の頭を強く揺さぶる。
理沙は血に染まった瞳を細め、敵の頭部に備えられた『ウサギの耳(超音波センサー)』を睨みつけた。
プラチナのメガネの代わりに、ポケットから取り出した予備の特製イヤーマフを装着しながら、理沙は冷徹に告げた。
「……全方位超音波センサー……素晴らしい感知能力だわ。でも……あなたたちのその耳……**『周囲の音が大きすぎると、センサーが過負荷を起こして一時的に機能停止する』**わ……!」
йна「な……何を――」
「美紀! ホールのメイン音響システムを、最大音量のライブモードに切り替えて!!」
理沙の叫びとともに、美紀が気力を振り絞って手元の端末を叩いた!
ピピピッ——ズドドーーーンッ!!
天井の巨大スピーカーから、数万ワットの重低音と破壊的な大音量がホール全体を包み込み、空気そのものが凄まじい振動で揺れ動いた。
「キャアアアッ!? 耳が……! センサーがバグる……っ!?」
超音波を常時受信していたバニーたちの『ウサギの耳』は、圧倒的な大音量の前に内部回路が焼き切れ、平衡感覚を完全に失ってその場でバランスを崩した。三次元の立体機動を支えていた索敵能力が一瞬にして消失する。
対する秘書チームは、事前に装着したイヤーマフで高周波を遮断し、ブルマ特有のしっかりとした布地と、地面を捉える強靭な足裏の軸力で、揺れる床をしっかりと踏みしめて立ち上がった。
「今よ! センサーを失ったウサギたちに、私たちの『軸』の重みを叩き込みなさい!!」
「おうよ!!」
マリアが激痛に耐えて跳ね起きると、一瞬で敵の懐へ滑り込んだ。
「高低差が好きなら、地獄の底まで叩き落してあげるわ!」
マリアの渾身のバックドロップが炸裂し、平衡感覚を失った敵兵がコンクリートの床へ豪快に叩きつけられる!
ドカァァンッ!!
エレナ也また、ブルマのしなやかな足さばきで間合いを詰め、パニックになる敵兵の顎へ、完璧な三段旋回蹴りを叩き込んだ。
バカァンッ!
「ウサギごときが、大人の邪魔をするんじゃないわ!」
美紀の精密な射撃が敵の武器を弾き飛ばし、最後に残ったリーダーの敵に対し、理沙がブルマの強い軸力を100%乗せた渾身のストレートを叩き込んだ!
ゴカァァンッ!!
「あがっ……!? 私たちの超音波が……こんなアナログな音圧で……っ!」
顔面を完璧に打ち抜かれたリーダーは一閃のもとに吹き飛び、ホールの巨大な柱へと激しく激突してそのまま意識を失った。
## エピローグ:完璧な日常
戦闘終了から20分。
静まり返ったグランドボールルーム。
打ち倒されたブラッディ・バニーの面々を見下ろし、理沙、マリア、エレナ、美紀の4人は肩を支え合いながら荒い息を整えていた。
「ハァ……ハァ……。勝った……のね……」
マリアが血を拭いながら、力なく笑う。
「ええ……完璧な勝利よ。もう全身打撲でボロボロだけど……」
エレナが気高く胸を張る。
理沙は予備のメガネを装着し、ボロボロになったスーツの上から、手際よくタイトスカートを再び腰に巻き直した。
一瞬にして、戦闘の泥臭さは消え去り、そこにはいつもの「完璧で気品ある大手企業の秘書たち」の姿が戻っていた。
「さあ、パーティーの再開よ。要人たちが戻ってくるわ」
数分後。
華やかな音楽が流れるグランドボールルーム。
何事もなかったかのように、完璧な笑顔と凛とした立ち姿で要人たちにグラスを配る4人の美しい秘書たちの姿があった。
「本日のレセプションへようこそ。弊社のおもてなしを、どうぞご堪能くださいませ」
どれほど強力な敵が、どれほど絶望的な暴力が襲いかかろうとも。
スーツの下に秘めた「ブルマ」という現実的な機能美と、日常を守る揺るぎない誇りがある限り——彼女たちの勝利と優雅な日常は、永遠に破れることはないのだ。
作品統計
📚 本を探すなら「よみどき」(あいぺんが運営する本の発見サイト)
130万冊を超えるコミック・小説・書籍の順位と値段を毎日みて、いま読むものを決められます。