姉と猫と私と。

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/10/18 📝 1,052文字 🤖 AI創作支援作品 ✅ 全年齢

あらすじ

ペットは家族です。

本文

「猫も人間と同じ様に自我を持ち、話せるようにして欲しい」

 呪い関連の書物を読み漁り、ついに願いを叶える精霊を呼び出すことに成功した。

 猫は家族同然なのに、それに理解を示さない人間のなんと多いことか。

 私はペットの猫(メス)を、姉と変わらない家族だと思ってる。

「……」

 精霊は、妙に渋い顔をした。

「え? できないんですか?」

「……いえ、そうですね。あなたのペットだけに1日自我と言葉を与えましょう。但し通じるのは、あなただけです。それであなたが良ければ、すべての猫と人間に広げる。……そういうことにしましょう」

「……はぁ、じゃあそれで」

 精霊との別れの後、ペットの猫と語らおうとする。

「お前とはこれから話せるんだな。これで絆がより深まる。姉と一緒の家族だもんな」

 猫は私の顔をじーっと見た後、こう言った。

「……あなたが、姉を撫でようとしてるのを、見たことがないんだけど?」

 無意識に撫でようとしていた手を止める。

 確かに。

 姉は撫でない。

「……すみません」

「謝ることはないわ。姉も撫でるのであれば、私も納得するもの」

「……いや、さすがにそれは」

「どうしてかしら?」

「……」

 言葉に詰まった。

 家族とは言え、異性に簡単に触れる。

 その行為は、正しかったのだろうか?

「いつもみたいに、毛糸玉とか投げてくれないの?」

「いや、ちょっと気分じゃなくてな。ほら、姉には投げないだろ?」

「それを言い出すと、あなたはあまりお姉さんとは遊ばないわね」

「……」

 そうなのだ。

 姉とは、そこまで遊ばない。

「……まあいいわ」

 それだけ言うと、猫は尻尾を立ててそのまま外に出ていってしまった。

 日が落ちると、猫はいつものように帰ってきた。

「あなたの食事は、バラエティ豊かね」

 そう言われてみると、猫の皿にはキャットフードしかない。

「えと、違う食べ物とかが良かった?」

「んー、どうかな? 私の嫌いな食べ物だったら面倒かしら」

 夜が更け、1人考えていた。

 猫を姉と同様に扱った場合、ただの居候になりはしないかと。

 いや、姉が居候かというと、それも違うような……。

「うわ!」

 精霊が不意にそばにいた。

「どうでしたか?」

 口をパクパクさせるが言葉にならなかった。

 ……いや、落ち着こう。

「すみません、願いを解除してください」

 私は渋い顔でそう答えていた。

 精霊はただ無言で頷いた。

 あくる日から、明らかに猫が変わった。

 いや、変わったのは私の認識の方か。

『姉なら触るの?』

 猫の視線が私に向けられる度に、その言葉が蘇るのである。

 <了>

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五來小真

五來小真

あなたの日常の認識を浸蝕する

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