近づいたり、離れたり

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/10/25 📚 シリーズ: きまぐれまほろば夜行帖 📝 794文字 ✅ 全年齢

あらすじ

<p>近づいたり、離れたり</p><p>みみは、銀のことを大切に思っている。</p><p>けれど、銀だけを見つめて暮らしているわけではない。気の向くままに街を歩き、さまざまな人と出会い、時には思いがけない場所へと足を運ぶ。</p>

本文

近づいたり、離れたり

みみは、銀のことを大切に思っている。

けれど、銀だけを見つめて暮らしているわけではない。気の向くままに街を歩き、さまざまな人と出会い、時には思いがけない場所へと足を運ぶ。

みみには、みみ自身の自由な時間が必要だった。

銀もまた、そんなみみを大切にしたいと思っている。

ただ、みみが自分の知らないところで誰かと仲良くしていると、胸の奥が落ち着かなくなることがあった。

寂しさを感じることもある。

以前なら、その気持ちをどう扱えばいいのか、わからなかったかもしれない。

けれど、少しずつ変わっていく。

「……ぎゅってして」

そんなふうに、自分の気持ちを言葉にして甘えることもできるようになった。

みみが離れていくときも、無理に引き止めるのではなく、約束を守って待つ。

寂しくないわけではない。

それでも、みみを大切にすることと、みみの自由を尊重すること。その両方を、銀は少しずつ覚えていった。

気まぐれな旅人

みみは、ひとところに留まり続けるタイプではない。

行き先を決めずに街を歩くこともあれば、ふらりと誰かを訪ねることもある。

お宿には、銀には内緒にしておきたい友達もいる。

みみにとって、誰かを大切に思うことは、必ずしも世界のすべてをその人ひとりに預けることではなかった。

恋も、愛情も、嬉しい気持ちも大切にしたい。

それでも、自分の歩く道は自分で選びたい。

そんなみみの気まぐれに、周囲の人々は時折振り回される。

銀も例外ではない。

けれど、だからこそ、二人の間には毎回同じではないやり取りが生まれていく。

甘えたり、照れたり、少しだけ拗ねたり。

そして、また何事もなかったように笑い合う。

そんな日々が、少しずつ積み重なっていった。

記録補足:銀は寂しさを隠すだけでなく、言葉にして甘えられるようになってきた。一方、みみは銀を大切にしながらも、自分の自由な生き方を手放さない。二人はその距離を、少しずつ探っている。

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作者について

みまち

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紅茶、珈琲、レモンが好き。【私がニヤニヤする物を置いております】

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