声の届け方
発達障害により言語表現に困難を抱えながらも、「物語を書きたい」という夢を諦められない一人の男性。彼がAIと出会い、初めてコンテストに挑戦するまでを描いた短編小説。「自分の力で書いていないのでは?」という葛藤と、「それでも伝えたい」という衝動の狭間で揺れる主人公の姿は、創作に関わるすべての人、そして「何かが足りない自分」に悩んだことのあるすべての人に問いかける。夢の叶え方は、ひとつじゃない。 あらすじ 木谷勝哉、三十歳。経理として働く平凡な会社員。 彼の頭の中には、いつも物語がある。電車で見かけた誰かの表情、職場で漏れ聞こえたため息——そこから人の心の奥を想像し、物語を紡ぐことが彼の密かな喜びだった。 けれど、それを「言葉」にすることが、彼にはできなかった。 ある日、彼はAIが文章を生成できることを知る。試しに使ってみると、頭の中にしかなかった物語が、初めて「形」になった。これなら書ける——そう確信した彼は、「かなえたい夢」をテーマにしたコンテストへの応募を決意する。 しかし、完成間近の原稿を前に、彼の手は止まる。 AIが生成した文章の中に、自分では絶対に書けない、けれど自分が伝えたかったことそのものが書かれていた。 これは、僕の作品なのだろうか——?
エピソード一覧
第1話: 1・綴れない風景
(2026/1/21)
第2話: 2・断線した回路
(2026/1/18)
第3話: 3・数字の檻、言葉の空
(2026/1/20)
第4話: 4・声を得た日
(2026/1/20)
第5話: 5・画面の向こうの棘
(2026/1/20)
第6話: 6・賭けるもの
(2026/1/20)
第7話: 7・最後の言葉——『沈黙の庭』より(一)
(2026/1/20)
第8話: 8・重なる影
(2026/1/20)
第9話: 9・最後の言葉——『沈黙の庭』より(二)
(2026/1/20)
第10話: 10・誰の声か
(2026/1/20)
...他4作品