カラス城主、YouTuberになる

作者: mako makoto | 作品数: 8作品 | 📝 連載中

父の実家がある岡山に引っ越してきた、中学一年生の松山佐奈は、新しい環境に馴染めず、孤独な日々を送っていた。 唯一の慰めは、スマートフォンでユーチューブ動画を見ることだけ。 ある日、課外学習で訪れた岡山城で、佐奈は傷ついた一羽のカラスを保護する。 すると夜になってカラスは佐奈の脳内に直接語りかけてきた。『我は烏城様』、と。カラスは、記憶の大部分を失っていた。 「有名になって、離婚して東京にいる母に、自分の存在を見つけてほしい」。そう願う佐奈は、『何でも望みを叶える』という烏城様の言葉を頼りに、烏城様を被写体としたユーチューブチャンネルを開設する。 最初は全く再生されなかったが、ユーチューブをきっかけにクラスメイトの植田さんと親しくなり、一緒に動画を制作する。 視聴者の立場に立つ工夫を加え、徐々に、佐奈のチャンネルは、人気になっていく。再生数が、佐奈の孤独を埋めていった。 しかし、人気の高まりは思わぬ事態を招く。佐奈はユーチューブにのめり込み、医師である父親に『依存症だ』と心配される。 更に、岡山城でファンに囲まれた際、烏城様が子どもに軽く反撃した場面だけを切り取られ、『暴力カラス!』という悪意ある動画でネット炎上してしまう。 誹謗中傷の嵐に心を砕かれた佐奈はチャンネルを閉鎖。烏城様も、佐奈の元から飛び去ってしまう。 すべてを失い絶望する佐奈だったが、友人・植田さんがSNSで始めた『#千羽カラス』運動が、事態を動かす。全国から届く応援のカラスの折り紙とメッセージに心を救われた佐奈は、再び立ち上がることを決意。烏城様と和解し、真実を語る『最終回』の動画を投稿する。 再生数や「いいね」に依存するのではなく、すぐそばにある確かな繋がりや、孤独から逃げずに向き合うことが大事と気づいた佐奈。動画をきっかけに母との絆も取り戻し、晴れの国の空の下、カラス城主と共に新たな一歩を踏み出すのだった。

エピソード一覧

第1話: 第1話 (2026/4/4)
第2話: 第2話 (2026/4/4)
第3話: 第3話 (2026/4/4)
第4話: 第4話 (2026/4/4)
第5話: 第5話 (2026/4/4)
第6話: 第6話 (2026/4/4)
第7話: 第7話 (2026/4/4)
第8話: 第8話 (2026/4/4)