《次世代群像劇》【交響詩】竜の姫と絆のユニゾン:共鳴の協奏曲〜双花の通信録。十年後、離れた空で心を重ねる二人の姉妹が、境界を越える新たな絆の和音で明日を奏でる〜外伝⑤
竜の国の王妃シズクと、帝国の皇妃マリン。双子の姉妹は、離れた空の下で魔導通信の筆を握り、今日も言葉を交わす。 嫁いでから半年。帝国の地でマリンが積み上げてきたものが、突如として揺らいだ。新星教団の宣戦布告。妹姫と皇妃の拉致。各地で同時多発する反乱——数年がかりで仕込まれた罠が、一斉に牙を剥いた。 王妃として全軍を動かすシズク。力なき地下牢で論理と言葉だけを武器に戦うマリン。離れていても、2人の和音は響き合う。 竜を憎む人類に対して、竜が人類を護る盾となる夜。6色の光が地平線を染める時、帝国の民衆は初めて言った——「ありがとう」と。 これは、双子の姉妹が新しい時代の和音を奏でた、記録である。 主要キャラクター紹介 ________________________________________ シズク(23歳・竜の国王妃) 水と氷を操る竜の姫。アクアの娘。表向きは王のライオスが頂点に立つが、最終決断を下す真の王妃。パニック癖があり早口になることも。でも、いざという時の冷静さと覚悟は誰より深い。アクア母様から渡された「正妃の覚悟」を胸に、今日も国を動かす。 マリン(23歳・帝国皇妃) シズクの双子の妹。同じくアクアの娘。防御特化の水の壁。帝国に嫁いで半年、竜族として受け入れてもらえるか不安を抱えながらも、論理と言葉だけで敵を切り崩す。地下牢でも膝を折らなかった、芯の強さがこの姫の本質。 ライオス(25歳・竜の国王) 炎の剣を持つ熱血直情の王。炎の竜王妃レヴィアの長男。表向きの頂点だが、実はシズクに頭が上がらない。でもそれを認めたくない。ユリウスの書類攻めに毎回屈する様子が愛らしい、不器用な王様。 ユリウス(25歳・宰相) ライオスの異母弟。盟約側妃レオーネの息子。一人称「私」。体が弱いが頭脳は切れ、シズクが動く前に動線を作っておくのが仕事。「記念に日付を記録しておきます」という台詞が全てを表す。 ソイル(24歳・建設大臣兼防衛担当) ユリウスの妻、土の竜王妃テラの娘。土属性。王都守備隊の責任者として留守を完璧に守り切った。六元ユニゾンに参加できなかったことを笑顔のまま根に持つのは、土の竜族の属性そのもの。「絶対に次は入る。わたしはみんなのお姉さんなんだから」という宣言は本気である。 レオン(26歳・帝国皇太子) マリンの夫。誠実で寡黙、行動で示すタイプ。傷を負ったまま父レオナルドの前に立ち陣頭指揮を願い出た。マリンが竜化を躊躇った瞬間、言葉なく「来い」と目で伝えた——その2秒間がすべてを変えた。帝国の民衆が「ありがとう」と言った夜、2体の巨竜を見上げて怯まなかった男。 ミレーユ(28歳・筆頭メイド) 商家出身、リリアの弟子。丁寧語を崩さないまま有無を言わせない。地下牢で衛兵を論理と情報で味方に引き込んだ知性と胆力は、筆頭メイドの肩書を超えている。外伝②奉仕の練習曲(エチュード)の主人公 ノア(22歳・軍副司令) レヴィアの娘、炎属性。激情家だが、六元ユニゾンで崩れかけた和音をコルネットのF音で支えた瞬間に、母の背中が見えた。「母上に近づけた気がした」という一言に全てが詰まっている。 クロノス(23歳・影渡り) 闇の竜王妃ヴァルキリアの長男で闇の使い手。「……」「ああ」「わかった」が主な語彙。礼服が一番大変だったと言い放つ男。でも誰より確実に、必要な時に必要な場所にいる。 リベル(19歳・風属性) 風の竜王妃セフィラの娘で、元六天将ゼファーに師事した風の使い手。明るく強引で、クロノスには逆らえない謎の力を持つ。ミレーユから「よくやりました」の言葉を引き出すことに命をかけている。マリンとレオンの縁を陰で引き合わせたミスティとは幼馴染。 ミスティ(20歳・占い師) ヴァルキリアの娘。王家を離れた身だが、みんなの危機には必ず現れる。「褒めてよ」が口癖。マリンとレオンの縁を引き合わせた張本人。次に何が来るか見えているが、それはまだ言わない。 アルテミス(17歳・聖女) 光属性の末妹。力がなくても祈り続けることで衛兵の心を揺さぶった。ホルンのG音が和音の柱になった時、光の竜王妃ルーナの言葉が実を結んだ。「星が綺麗です」という一言が彼女のすべて。現在、帝国と竜の国の両方を信仰面で支える若き聖女。
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