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第3話 覚悟

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/1/1 📚 シリーズ: 200cmのくーちゃんと135cmのしーちゃん、配信者デビュー! 📝 2,144文字 🤖 AI創作支援作品 ✅ 全年齢

あらすじ

200cmのくーちゃんと135cmのしーちゃん、配信者デビュー! - 第3話 覚悟

本文

「え……?」

白音は理解が出来なかった。

自分の為に、黒羽が財産も車も家すらも手放すと言ったのだから。

「くーちゃん……何、言ってるの……?」

「……しーちゃん?」

「そんなのダメ! 絶対ダメだよ!

だってソレはくーちゃんが努力して得た物だから……シロなんかの為に捨てたらダメ!」

「私がお金を稼いだのは、ソレが立派な大人の証だと思ったから。

それでしーちゃんと一緒に暮らせると思っていたから。

でもそれがしーちゃんの重荷になるのなら……そんな物要らないわ」

「うぅ……」

白音は黒羽の真っ直ぐな視線にたじろいだ。

黒羽は必要だと思ったら本気でそうすると白音は理解していたからだ。

「……シロ、全然大きくならなかった。見た目も中身も子供のままだよ?」

「大きくても小さくても関係無いわ」

「くーちゃんは凄い美人さんだから、きっともっとモテるよ?」

「私が好きなのはしーちゃんだけよ。他の人間にモテても意味が無いの」

「家事も出来ないし……」

「私が全部やる」

「シロは、何もお返し出来ない……」

「しーちゃんはそこに居て、私の側に居てくれれば良いの。それだけで十分お返しになってるわ」

「ぅ……」

黒羽の言葉に、意志に、白音はいよいよ反論の余地を失う。

黒羽はそんな白音の耳元まで顔を寄せて……

「しーちゃんは、私と一緒に居るのは嫌?」

「……っ!」

「私はしーちゃんが大好きなの。だから一緒に居たいのよ」

「……ずるい。シロもくーちゃんとずっと一緒に居たいよ……っ」

「なら、決まりね」

黒羽はその柔らかな髪の毛ごと小さな身体を抱き締め……

白音も黒羽の背中に手を回して、抱き付き返す。

10年分の寂しさを埋めるかのように……二人は身を寄せ合った。

◇◇◇◇◇

「そういう訳なので、しーちゃんは貰っていきます」

「白音は大丈夫なの?」

「うん。くーちゃんと一緒なら……」

「そう、なら良いわ。黒羽ちゃん、白音をお願いね?」

「はい。しーちゃんは命に替えても守り抜きます」

「命を狙われるような事しないよぉ……」

「しーちゃんは世界で一番可愛いから常に誘拐の危険があるわ」

「えぇ……」

そういえば、と。

くーちゃんはシロが大好きすぎていつも被害妄想気味だったなぁ……と白音はぼんやり思い出す。

「忘れ物は無い?」

「うん。シロの荷物は少ないし……家中に貼ってたくーちゃんの写真も回収してアルバムにしまったから大丈夫っ!」

「そう……じゃ、行ってらっしゃい。黒羽ちゃんと幸せにね」

「白音も黒羽ちゃんも、何か困った事があったら遠慮なく言ってくれ」

「はい。しーちゃんと幸せになります」

「いってきます!」

そして二人は歩き出した。

いまだ白音の心の中には一抹の不安は残る。

それでもくーちゃんが居てくれるなら……と、白音は黒羽の手を握った。

「しーちゃん?」

「えへへ、くーちゃんと手を繋ぐの久しぶりで嬉しい」

「そうね……私も嬉しい」

「んふ〜♪ あ、そういえば車で来たんだっけ?」

「えぇ。あそこの駐車場に停めてあるわ」

「わ、大きいね……!? 車の種類はよく分からないけど……」

「アメ車よ。私でも乗れる車となるとどうしても限られてしまうから」

「くーちゃんも大きいし脚長いもんね……」

白音は黒羽に抱えられながら助手席に、そして黒羽は運転席に座る。

「しーちゃん。シートベルトは締めた?」

「うん」

「それじゃあ、行きましょうか」

◇◇◇◇◇

「しーちゃん、しーちゃん」

「んん……?」

「しーちゃん、着いたわよ」

黒羽の運転で眠くなった白音はいつの間にか眠りに就いていた。

その身体を優しく揺すられて目を覚ます。

「くーちゃんごめんっ! シロ寝ちゃってた……」

「良いのよ。寝顔が可愛かったわ」

「うぅ……」

白音は恥ずかしそうに頬を赤らめながらモフモフの髪を手繰り寄せて顔を隠した。

そんな白音の頭を黒羽は優しく撫でた後……車から降りて、助手席の白音を抱え降ろした。

「ここは……?」

「マンションの立体駐車場。ちょっと待っててね」

「わわっ!?」

今まで自分達が乗っていた車が地面ごと持ち上がり、奥の部屋へと収納されていった。

「ほへー……」

「行きましょう、しーちゃん」

「あ、う、うん……!」

白音は黒羽に手を引かれながらエレベーターに乗り込む。

黒羽が押したボタンは……最上階。

「このマンション高い、ね。タワーマンション……って、奴なのかな?」

「そうね」

「さ、最上階……」

「えぇ。1フロアが丸々私達の住居よ」

「……!?」

白音は驚きに目を見開き、声にならない悲鳴を上げた。

エレベーターから降り、黒羽は鍵を差し込み扉を開ける。

そのまま手を引かれるがまま家の中に入った白音は……また驚いた。

1フロア全てが居住スペースというだけあって、中は広々としており大きな窓から太陽の光が差し込み室内を明るく照らしていた。

家具や調度品は一目で高級だと分かる。

そんな部屋の中を見渡して、また感嘆の息を漏らす白音は思わず握る手に力を込めた。

「この部屋って凄く高かったんじゃ……」

「しーちゃんとの愛の巣だもの。妥協なんて出来ないわ」

「くーちゃんって、もしかしなくてもお金持ち……?」

「お小遣いやバイト代を貯めて元手にして投機でね。

後は投資にも色々手を出して……そんな感じね」

「あわわ……」

最愛の幼馴染が自分の想像していた以上の資産家だった事に白音は目が回る思いだった。

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作者について

生獣(ナマ・ケモノ)

生獣(ナマ・ケモノ)

ほのぼのな百合も過激な百合も好き。

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