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第37話:小さなケンカとAIの小さな愛

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/3/8 📚 シリーズ: 軌道エレベーターの管理人たち〜地上コンシェルジュは、宇宙(そら)の英雄に恋をする 📝 1,795文字 🤖 AI創作支援作品 ✅ 全年齢

あらすじ

軌道エレベーターの管理人たち〜地上コンシェルジュは、宇宙(そら)の英雄に恋をする - 第37話:小さなケンカとAIの小さな愛

本文

温泉旅行から戻ってきて数日、アキとユウキの関係は、より一層温かいものになったように見えた。

 けれども、ユウキの心には、小さなモヤモヤが募り始めていた。

 アキが、スマートフォンを触る回数が、前にも増して多くなったのだ。

 しかも、ユウキが画面を覗き込もうとすると、慌てて隠すような仕草をする。

「ねぇ、アキくん。最近、誰と連絡してるの?」

 ある日の朝、ユウキがそう尋ねると、アキは、朝食のパンを口に運びながら、少しだけ表情を硬くした。

「…仕事だよ。運行システムで、少しだけ気になる点があって…」

 アキは、そう言って、スマホの画面を裏返しにした。彼の言葉は、いつだって真実を語っている。

 しかし、ユウキには、アキの言葉が、どこか嘘のように聞こえた。仕事の話なのに、なぜ、そんなに慌てて隠すのだろう。

 その日の夜、ユウキは、会社の同僚たちと食事をすることになった、とアキに告げた。本当は、アキと二人で、ゆっくりと夕食を取りたかった。

 だが、最近のアキの態度に、ユウキは、少しだけ拗ねていた。

「…そうか。分かった。あまり遅くならないようにしろよ」

 アキは、そう言って、ユウキの頭を優しく撫でた。

 ユウキは、アキの言葉に、少しだけ心が揺らいだ。

 しかし、ユウキは、アキのスマホの画面を、もう一度、裏返す。

「…うん、分かった」

 ユウキは、そう言って、家を出た。

 ユウキが家を出て数分後、アキは、リズを起動させた。

「リズ、プランBの詳細を」

「承知しました。マスター。ユウキさんの好むロマンチックな演出を、より個人的なものに再構築しました。星空の再現プログラムに、思い出の写真を投影するモードを追加します」

 アキは、リズの言葉に、満足そうに頷いた。

「よし。これで、完璧だ」

 アキは、そう言って、部屋の明かりを消した。すると、部屋の壁一面に、満天の星空が広がった。アキは、その星空の中に、ユウキとの思い出の写真を映し出し、プロポーズの練習を始めた。

 その頃、ユウキは、同僚との食事を早めに切り上げ、家へと戻っていた。

 やはり、アキのことが気になって仕方なかったのだ。

「アキくん…ただいま…!」

 ユウキは、そう言って、部屋のドアを開けた。

 すると、部屋には、アキが、一人で、部屋の壁に向かって、何かを喋っている姿があった。ユウキは、アキの姿に、思わず息をのむ。

「…アキくん、何してるの?」

 ユウキの問いかけに、アキは、ハッと振り返った。その顔は、ユウキの想像をはるかに超えるほど、驚きと動揺に満ちていた。

「…ユウキ…なんで、こんなに早く…?」

 アキは、そう言って、慌ててリズの電源を落とそうとする。

 だが、リズは、アキの指示を無視し、機械的な音声で、ユウキに話しかけた。

「マスターの感情を認識。混乱と羞恥心を検出しました。現在、愛の告白リハーサル中に、ユウキさんが帰宅したため、プロポーズが中断されました」

 リズの言葉に、ユウキは、目を丸くした。アキは、顔を真っ赤にして、リズの電源を、必死に落とそうとする。

「…アキくん、プロポーズ…?」

 ユウキは、そう言って、アキに近づいた。

「…違うんだ。これは…」

 アキは、そう言って、ユウキから顔を背けた。ユウキは、そんなアキの姿に、胸が締め付けられるような思いがした。

「…ねぇ、アキくん。私、何も聞かないから…」

 ユウキは、そう言って、アキの顔を覗き込んだ。

 アキは、ユウキの優しい瞳に、観念したかのように、深々とため息をついた。

「…ああ、分かった。全部、話すよ…」

 しかし、ユウキの目に、アキの戸惑とまどった顔が、少しだけ面白く見えてきた。

「…嘘だよ!アキくん、慌てすぎだよ!」

 ユウキは、そう言って、アキの胸に顔をうずめて、笑い出した。

「もう!アキくんのサプライズ、全部台無しになっちゃったね!」

「…ユウキ」

 アキは、そう言って、ユウキの頭を優しく撫でた。

「…ごめん、ユウキ。でも、これだけは、言わせてくれ」

 アキは、そう言って、ユウキの手を強く握りしめた。

「…俺は、お前を、宇宙に連れていく」

 アキの言葉に、ユウキは、涙がこぼれそうになるのを必死でこらえた。

 アキは、プロポーズの言葉を口にすることはなかったが、その言葉には、プロポーズ以上の、二人の未来への決意が込められていた。

「うん…!アキくん…!」

 ユウキは、そう言って、アキの腕の中で、静かに泣いた。

 そして、二人の絆は、この小さなケンカを通して、さらに深く、強く結びついたのだった。

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ざつ

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