人類だけに致死性を持つウイルスについて
小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品
あらすじ
文明崩壊後の世界を90式戦車に乗って見に行こう
本文
1.自然界から生まれた“人類選択型ウイルス”説
もっともシンプルで、もっとも“不気味”。
人類が環境を圧迫しすぎた結果、あるウイルスが突然変異で
「ヒトの受容体にだけ強力に結びつく形」を獲得してしまった。
2.遺伝子編集の“事故”説(研究施設由来)
近未来の現実で起こり得るタイプ。
ある生命科学研究所で、
“特定の細胞群だけを攻撃するウイルス治療研究”が行われていた。
遺伝子編集の過程で、
人類共通の細胞構造 ― 例えば ACE2よりさらにヒト特異的なタンパク質 ―
にのみ結合する“致死性の型”が偶然生まれてしまい、
封じ込めに失敗した。
◆ この説のポイント
「動物に感染しない」整合性が高い
「爆発的拡大」も説明できる
研究者自身も意図していない“産業・国家を超えた事故”
3.人類側の“自己崩壊”説(免疫系の暴走)
少し哲学的。
ウイルス自体は弱毒性だったが、
人類の免疫システムだけが過剰反応して死に至る
という特殊な型。
他の生物では免疫が暴走しないため感染しても症状が出ない。
◆ この説のポイント
原因はウイルスではなく
人類の“ヒト科特有の免疫遺伝子”の側の問題となる。
4.宇宙由来(パンスペルミア)説
もっともロマンと恐怖のあるパターン。
小隕石
大気圏外からの微生物
宇宙での実験サンプルの帰還事故
その中に“ヒトの細胞にだけ反応する未知の生物因子”が含まれていた。
◆ この説のポイント
調査不能ゆえに真相は闇の中
自然発生型(人類にだけ致死性を持つ突然変異ウイルス)前提
理由①ウイルスが“人によって致死率が極端に違うタイプ”だった
このウイルスは
ヒトの特定の免疫遺伝子(HLA型)にだけ強烈に反応する性質
を持っていた、と考えられる。
HLA型はひとによってバラバラで似ている地域差もある。
現実にも
新型感染症に極端に強い人
ほぼ無症状の人
が一定数いるのと同じ。
この世界では、たまたま
シオナは “致死率が極端に低いHLA型” を持っていた。
理由②感染のピークと季節のズレ(“すれ違い免疫”)
このウイルスは
気温が高い時に感染力が極端に強くなるタイプだった。
だから本州の都市部が真っ先に壊滅した一方で、
北海道:感染開始が冬で、当初の“爆発感染”を免れた
山間部:寒冷地で伝播が鈍かった
いずれも人口密度も低く“感染連鎖”が成立しにくかった
つまりウイルスが最も強力だった季節のピークと、
そこにいた人々の行動が微妙に噛みあわなかった。
理由③ 初期に軽症で乗り切って“知らないうちに免疫を得た”
このウイルスは
発症→死亡が早い
という特徴があった。
だけど、ごくまれに
発熱だけで回復
自覚症状がないまま“自然免疫”が成立する
というケースもあった。
シオナは
「感染したけど生き残った組」だった可能性が高い。
本人たちは気づいていない。
理由④“孤立による奇跡的生存”が重なった
特に――
山間の集落では外界との往来が少ない
輸送艦しもきたの残存組 → 任務のため外部接触せず生活圏がほぼ封鎖されていた
北海道の片田舎 → 寒冷+人口密度が低い+流行初期の偶然
この“孤立状態”が、
それぞれの地域を 感染の主流から外れた“すれ違いルート” にした。
つまり、ウイルスの“流行経路”と人々の“生活経路”が噛み合わなかった
作品統計
📚 本を探すなら「よみどき」(あいぺんが運営する本の発見サイト)
130万冊を超えるコミック・小説・書籍の順位と値段を毎日みて、いま読むものを決められます。