その3:2026年2月25日水曜日・G県N市新町交差点「BARアムリタ」④の表紙画像

その3:2026年2月25日水曜日・G県N市新町交差点「BARアムリタ」④

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/3/6 📚 シリーズ: G県N市連続電車飛込事故について:「謎を解かない系探偵」原アイラはぶん殴る! 📝 1,208文字 🤖 AI創作支援作品 ✅ 全年齢

あらすじ

Kindle電子書籍「心(理×)霊カウンセラー」のスピンオフ 街の何でも屋。自称探偵・原アイラがぶん殴る? 「謎を解かない系探偵」が挑む連続電車飛込事故の真相は?

本文

=4=

G県N市連続電車飛込事故について

【宛先】AIRA_HARA

【送信者】KAREN_YOMINO

アイラ、おつかれさま。

とりあえず、今思いついたことを送ります。

結論から言うと、この件は“見えない何か”が定期的に、その時間だけそこに現れている可能性が高いと思う。過去の駅事故とは何も関係のない、“いつもはそこにいない霊”の仕業だと考えている。

2週間おきの金曜日。第2・第4金曜日であることから、医療に関わる定期の予定――定期通院、持病の検査、心理カウンセリングなど――が最も合致しやすいパターン。

だから、「亡くなったことに気付かないまま、今も定期通院のために隔週金曜日8時5分発の電車に乗ろうとしてN市駅へ向かっている霊」という可能性が最も高いと思う。

また何か気付いたことがあれば、メールします。

アイラのことだから心配はしていないけれど気をつけてね。

黄泉野カレン

◇◆◇

「そのときしかいないのなら、あのときいるわけなかったということかぁ。」

2026年2月26日、午前4時。

原アイラの朝は早い――いや、世間一般からすれば“とても早い”と言うべきだろう。

ベッドから体を起こした瞬間、冬とは違う柔らかな暖かさを肌が感じ取った。寝る前に見た天気予報では「今日と明日は暖かくなる」と言っていたが、まだ外は真っ暗な早朝にもかかわらず、すでに冬の空気ではないことがわかる。

目をこすりながらスマートフォンに視線を向けると、新着メールの通知が光っていた。

開いてみれば、昨夜BARアムリタで一緒だった黄泉野カレンからのもの。内容を読み終えたアイラは、なるほど、と苦笑いを浮かべた。

2月16日(月)。台湾酒場でカレンと食事をしたあと、その後数日間、アイラは定期的にN市駅の様子を見に行っていた。2月20日(金)には、8時5分の電車が入る前に入場券を購入してホームに立っていた。

だが、毎回の結論は同じだった。「いるにはいるが、そういうのはいない。」

つまり、霊はいるが“事故を起こすような霊”はいない――そういう感覚。

しかし、カレンの推論が正しいとすれば、“それらしいものがいない”のも当然だ。

この依頼を受けたのは2月13日(第2金曜日)の事故のあとである、2月16日(月)。

そしてアイラが駅を見に行っていたのは、次の第4金曜日が来るまでの期間。

そして――2月第4金曜日である 2月27日は“明日” なのだ。

「さて、それなら明日はその“見えない何かの顔を拝める”ってわけか。」

アイラの目が鋭く細まった。だがその表情には、警戒心ではなく、どこか、これから起こる出来事を心の底から楽しみにしているような――そんな笑みが浮かんでいるかのようだった。

“見えない何か”は、明日。2月27日、金曜日の8時5分N市駅ホーム改札口正面付近の電車入り口に必ず現れる。

アイラはその確信を意識の奥にしっかりと刻みつけ、左の手のひらに右の拳を パンッ と打ちつけた。

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作者について

井越歩夢:IGOSHI/WALKER

井越歩夢:IGOSHI/WALKER

2024年よりkindle電子書籍の個人出版業、Web小説家、AIコラボレーター活動を開始。 kindle無料ランキング2ジャンルで1位獲得経験あり。 小説家になろう・カクヨム・あいぺん・アメブロ...

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