ギルティハイヴ セカンドOP事件
小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品
あらすじ
実在しない架空の怪奇な事件を集めています。 本記事は架空の事件・人物を基にした創作資料です。 実在の人物・団体・地名との関連は一切なく、現実の出来事を示唆するものではありません。
本文
ギルティハイヴ セカンドOP事件とは、2020年に放送されたTVアニメ『ギルティハイヴ』のセカンドオープニングテーマを巡り、ネット上で大規模な炎上騒動に発展した一連の出来事を指す。
背景
原作『ギルティハイヴ』について
『ギルティハイヴ』は御影おるまによる漫画作品で、週刊COOL(少年漫画誌)にて連載中の人気作品。罪人やその子孫たちが集まる山脈の奥地に存在する街「ギルティハイヴ」を舞台とした、ダークファンタジー・アクション作品である。
主人公はサイモン・アクター。本名・冬樹彩文。18歳。
自身の両親を殺害した双子の弟・冬樹零文――ギルティハイヴに君臨する「七つの罪王」のうち怠惰を司る王――への復讐を胸に生きる青年である。
物語の冒頭では「エコー」という謎めいた少年と出会い、以降スケールを増した壮大な展開へと移行していく。
サイモンの生業は復讐師と呼ばれる独自の職業であるが、その実態は復讐の代行ではなく、依頼人が自らの手で復讐を遂げられるよう支援・育成する「復讐のプロデューサー」とも言うべきものである。
全体的に陰鬱な作風で復讐を肯定的に描く本作において、サイモンは依頼人やエコーの復讐に対して邪悪でありながらも誠実かつ優しく寄り添い、たとえ依頼人が途中で諦めようとしてもそれを穏やかに受け入れる、独特の紳士的魅力を持つ主人公として読者から高い支持を得ている。
アニメ化と好評のファーストOP
アニメ制作は高品質な作画で知られるスタジオイヴが担当。美麗なビジュアルと原作の雰囲気を忠実に再現した映像表現が評価され、原作ファンのみならず新規視聴者からも高い支持を集めた。
ファーストオープニングテーマは、アニメ主題歌を数多く手がける実力派アーティストKaliumによる「アルミニウムの囚人達」。ギルティハイヴの世界観を余すことなく表現した楽曲として広く好評を博し、作品の人気をさらに押し上げることとなった。
事件の経緯
セカンドOP担当者の発表と波紋
セカンドクールへの移行に際し、セカンドオープニングテーマの担当アーティストが発表された。その名は富谷シュウジ――50代の俳優・コメンテーターとして広くテレビに露出する著名人であり、元来はミュージシャン・シンガーソングライターを出自とするものの、音楽活動においては目立った実績を持たない人物であった。
この発表はネット上に即座に動揺と反発をもたらした。その背景には、富谷が過去に繰り返していた若者批判の発言がある。
「今の若者は精神的に弱過ぎる。すぐに諦める軟弱な性格。」 「今の若者には夢がない。だから本気になれない。憧れの誰かさんを見つけてそいつになれよ。」 「今の若者の人情の無さは酷いもんだよ。自分の事しか考えてない。」
こうした発言は若い世代から強い反感を買っており、以前よりネット上での批判の的となっていた。加えて、本業の音楽活動が低調であることも相俟って、セカンドOPに対しては発表直後から不安視・批判する声が殺到。楽曲が公開される前から富谷のSNSや関連スレッドは荒れ始めた。
楽曲「ねがいごと」の公開と炎上
実際に公開されたセカンドオープニングテーマ「ねがいごと」は、やや軽快なテンポのフォークソング調の楽曲であった。制作陣が絵画的な映像演出でギルティハイヴらしさを補おうと試みたことは見て取れたものの、楽曲そのものの雰囲気が本作の陰鬱かつ重厚な世界観と明らかに乖離しており、好意的に評価するとしても「エンディング向きの曲調」というのが大方の見解であった。
さらに追い打ちをかけたのが歌詞の内容であった。
「君のねがいに意味はあるのかい?」 「なあ、それは茨の道さ。」 「誰かを傷つけた先に何があるの?」
これらは奇しくも富谷がコメンテーターとして若者に向けてきた言説と酷似しており、「復讐師サイモンへの説教歌」「主人公の生き方を否定するOP」などと揶揄された。ネット上の批判は瞬く間に拡大し、大規模な炎上へと発展した。
炎上の過熱と富谷のSNS撤退
富谷のTwitterおよびブログには誹謗中傷が殺到し、「ねがいごと」の放送禁止を求める署名運動まで展開された。収拾のつかない状況の中、富谷はSNSアカウントを全て削除し、ネット上から姿を消した。
原作者・御影おるまの声明
事態を重く見た原作者の御影おるまはTwitterにて以下のコメントを発表した。
「皆さんいろいろ不満はあると思うんですが、富谷さんは元々ギルティハイヴのファンでわざわざ僕にどんな曲がいいかとか細かく丁寧な連絡をくれて曲作りをしてくれました。富谷さんは熱心に楽曲制作をしてくれたので、これ以上誹謗中傷はやめて欲しいなと思います。」
この声明はある程度の鎮火効果をもたらしたものの、一部では「先生はあれが良いと思ってるんですか?だったら今後の連載は期待できませんね。」といった心無い批判が飛び交い、騒動は完全には収束しなかった。その後、話題は徐々に風化していった。
周辺の反応
タレント・長谷川律子の擁護
富谷と親交のある女性タレント長谷川律子はワイドショーにて次のように語った。
「元々富谷さんはめちゃくちゃ漫画が好き。ハンターハンターとか、呪術廻戦とかチェンソーマンとか読んでて、他にも結構マニアックなもの勧めてくるのよ。漫画の主題歌が来て本当に嬉しかったんだと思う。だから、適当な仕事やったとか、漫画やアニメを馬鹿にしてるとかは絶対にないと思う。あの人は受けた仕事はなんでもちゃんとやる人よ。」
お笑いコンビ・渋坂ラッキーセブンのラジオ発言
ギルティハイヴの大ファンでもある漫画オタクの野本誠二と、アニメ・ゲームに精通するいよかんからなるお笑いコンビ渋坂ラッキーセブンは、自身のラジオ番組にて富谷との交流に触れながら以下のようにコメントした。
野本「富谷さんは元々ギルティハイヴの大ファンだった。俺等の話に全然ついて行ってる。」 いよかん「つーか俺より全然詳しい。なんでそんな細かい所まで見てるん?っていう。愛が重い。」 野本「そう、愛が重かった。多分、好き過ぎて暴走した結果あんな曲になったのかなと思う。」 いよかん「あと作風がマッチしてなかったのはあるよね。ねがいごとは良い曲だったけどギルハイ好きな層に刺さるかって言うと。」 野本「それはあるよな。どちらにせよこれは誰も悪くないかな。しいて言うなら富谷さん起用した制作側の問題かな。」
サブカル系論客の批判
一方、サブカル系のご意見番と称される人物の中には富谷を「時代遅れの人間が作った駄作」と切り捨てる声もあり、事件に対する評価は大きく割れた。
その後
2023年:漫画クイズ番組への出演と「掌返し」
2023年、富谷はとある番組のトーナメント形式による漫画早押しクイズ企画に出演した。富谷はもともと漫画ファンであることを公言することを好まず、漫画を仕事に結びつけることにも抵抗があったが、マネージャーや周囲の説得を経て出演を受諾したとされる。
本番では昔の名作から近作まで幅広い知識を披露し、ギルティハイヴ関連の問題も難なく正解。優勝こそ逃したものの準決勝まで勝ち進み、オタク系芸人や漫画好きで知られる芸能人たちと互角以上に渡り合う姿が話題となった。この出演を機に、かつて富谷を激しく批判していたネットユーザーの一部が賛辞を送る、いわゆる「掌返し」現象が発生した。
富谷のインタビュー発言と賛否
同年、あるニュースサイトに掲載された富谷のインタビューにて、騒動について以下のように語った。
「曲を批判されるのはね、仕方ない事ですよ。俺も商売だとわかってるからね、そういうもんです。でも、人格否定とかそう言うのもありましたから、それはやっぱりね、やりすぎでしたよ、あれは。」
クイズ企画での反響については、ひと言だけ口にした。
「……今更、吐いた唾は飲めないんですよ。」
この発言に対しては「そもそも合わない曲を提供したお前が悪いのに何言ってんだ。」という批判的な反応と、「自分のネットでの言動を振り返ってドキッとさせられた」という反省の声が混在し、評価は真っ二つに分かれた。
放送作家による人物評
富谷と親交のある放送作家は自身のラジオ番組にて、次のように語っている。
「あの人は、父性が強いんですよ。若い子を見るとつい必要以上にお節介を焼きたくなる。すぐご飯奢ってあげたり、あんまり関係深く無くても頑張ってる芸人なんかに金とか全然貸しますからね。だから実際若い芸人や俳優にも慕われるんですよ。……多分、ねがいごとは彼のギルティハイヴ愛と、若い子に世話焼きたくなるその性分が暴走した結果なんだろうね。」
総括
本事件は楽曲そのものの評価にとどまらず、起用した制作側の判断、ネットにおける誹謗中傷の過激化、そして当事者である富谷の人物像や背景が多角的に論じられる複合的な炎上事案となった。
渋坂ラッキーセブンの野本誠二が指摘した通り、「楽曲自体の善悪」「起用した制作陣の判断」「ネット民の反応の是非」はそれぞれ独立した問題として評価されるべきとする見方も根強い。
富谷シュウジはこれ以降アニメ・映像作品への楽曲提供は行っておらず、定期的にライブ活動を続けているが「ねがいごと」がセットリストに組み込まれることは現在に至るまでない。
だが放送作家の見解は多くのファンの腑に落ちるものとなり、現在では「富谷シュウジなりにサイモンを救おうとしたイメソン(イメージソング)だったのではないか」として、『ねがいごと』を再評価する動きも一部で生まれている。
本記事は架空の事件・作品・人物に関する記述です。