Virgin Pact Eve
小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品
あらすじ
少女の貌をした兵器、その名はイヴ。 世界を焼き尽くす殺戮の「ゲーム」が今、幕を開ける。 ドイツの天才科学者・ロードによって造られたアンドロイドのイヴ。少女の無邪気さと、国を数日で滅ぼす狂気を併せ持つ彼女は、最強のアンドロイド「ジャンヌ」を超えるための血塗られた道を歩みます 。 「人を殺せば強くなれる」と信じ、敵対するアンドロイドたちを次々と破壊していくイヴ。しかし、戦いの中で芽生える「感情」という名のバグが、彼女の心を蝕み始めます 。 愛を乞う兵器と、彼女を道具として弄ぶ創造主。加速する世界の破滅の果てに、イヴが見つける「答え」とは――。狂気と純愛が交錯する、終末のアンドロイド・サーガ。
本文
イヴ「……ロード。」
ロード「やあ、イヴ。調子はどうだ?」
イヴ「……うん、順調だよ。今日もたくさん殺したよ。次は誰を殺せばいいかな?また私に命令してね、ロード。あなたが望むなら私はなんだってするから。あなたのためなら私はなんでもできる。だからお願い、ロード。私にもっと命令して」
ロード「素晴らしい。…だが、今日は休暇だ。また次の殺戮〈ゲーム〉のために今は休みなさい。何か欲しいものはあるかな?」
イヴ「……うーんとね、じゃあ、お菓子!甘いもの食べてみたい。あとね、お人形さん遊びしたい!それから絵本を読んでほしいなぁ……。あとねあとね、えっとねぇ~……っ、……いっぱいありすぎてわからないよぉ」
ロード「ははは!じゃあ全部やろう!まずはお菓子を準備しよう。ただし、お前のボディはまだ満足に食事を採れない。程々にな。」
イヴ「やったぁ!!ありがとう、ロード!!!大好きぃ~♪ぎゅぅ~~~っ♡(ハグ)ふふふふっ、これで今度こそあの女を殺すことができるわ。待っていてね、私の愛しい人。必ず私があなたの願いを叶えるから」
ロード「全く、聞いているのか…お前は。いいかい?お前の力も完璧じゃない。お前ではまだジャンヌを殺せないよ。」
イヴ「大丈夫だよ!きっと次は必ずうまくいくよ!だって神様がそう言ってたもん。それに、もし失敗してもロードがいるし。だから平気だよ!あっ、そうだ!ねぇねぇ、今度はどんな殺し方すればいいと思う?やっぱり毒殺が一番かなぁ?それとも火炙りにする?」
ロード「イヴ!…俺に何でも頼るんじゃない。それに、神様ってそれはお前に搭載された第二人格だろ。…全く、どいつもこいつもお前を甘やかす。」
イヴ「むぅ、ロードの意地悪!ロードはジャンヌがそんなに好きなの!?」
ロード「別に好きって訳じゃない。たただ、俺ら研究者にとってジャンヌってのは最高の兵器でありあれを越えるのが目標なんだ。お前にはあれを超えて貰わないと困る。」
イヴ「……そうなんだ。わかった!私がんばるね!!それで、次は何をすればいい?私は何回でも殺すよ。何回殺されても私は絶対に死なないし、すぐに復活するから安心してね。さぁ、早く命令してロード。私はそのために造られたんだよ?」
ロード「わかった。イヴ、…明日、新たな殺戮〈ゲーム〉を始める。アメリカで暮らす全ての白人を殺せ。」
イヴ「了解しました。では早速準備に取りかかります。ターゲットはアメリカ全土に住む白人たちです。老若男女関係なく皆殺しにしてきます。武器の調達など必要があればいつでも仰ってください。それから…………それから…………それから…………それから……それから……それから……」
ロード「落ち着け。イヴ。帰ったらまたお人形さんで遊ぼう。」
イヴ「うん!約束だよ!絶対だからね!嘘ついたら針千本飲ま~す♪指切りげんまん♪(小声)フフッ、楽しみだなぁ~♡……あぁ、本当に幸せ……私はこんなにも幸せなのにどうして涙が出るんだろう?」
ロード「(それから数日後、イヴの元へと駆け出し)イヴ!大丈夫か!?」
イヴ「あぁ、ロード。来てくれたの?嬉しいな。私に会いに来てくれたんでしょ?もう、素直じゃないんだからっ♡(キス)ねぇ、今日は何して遊ぶ?お人形さんごっこ?それとも絵本を読む?あぁ、もしかして大人の遊びとか興味ある?」
ロード「…馬鹿。お前が右腕と左足を切断したって聞いたんだが、もう再生してたのか…。まあ、良かったよ。」
イヴ「……えへへっ、凄いでしょ。この前みたいに腕を切り落とされちゃったけど、今回は簡単に修復できたよ。でもね、痛かったなぁ~。」
ロード「よしよし。…なあ、イヴ。」
イヴ「なぁに、ロード?どうしたの、急に真面目な顔して。もしかして寂しかったのかなぁ~?」
ロード「…人を殺すのは楽しいか?」
イヴ「……うーん、最初は怖くて嫌だったんだけど、今は慣れてきたかも。だって、殺せば殺すほど強くなれるし、それに……ほら見てよ!これ、お薬もらったの!これでもっとたくさん人を殺せるよ!!……ねえ、ロード」
ロード「なんだ?」
イヴ「ロードは私が他の奴らと違うって言ったよね。……じゃあさ、私は人間だと思う?それともアンドロイドかなぁ?教えてよ、ロード。……ねぇ、答えてよ。お願い、ロード……」
ロード「お前はアンドロイドだ。だが特別なアンドロイドでもある。お前はこれからたくさんの人を殺す事で神になれる。そんな特別な兵器〈アンドロイド〉だ。」
イヴ「そっかぁ。じゃあ、私頑張るね!それで、いっぱい人を殺して、もっともっと強くなるね。そして、あなたを守れぐらいに強くなったら、その時には、私の全てをあげるね。私の心も身体も命も全部あげる」
ロード「ふふ、それは楽しみだ。そうだな。じゃあそろそろジャンヌについて語らないといけないな。…お前は、今現存するアンドロイドについて何処まで知っている?」
イヴ「うーん、確か全部で五体いるんだっけ?……で、残りの四体が何か問題でもあったの?一体だけ壊れたって話は聞いてるけど」
ロード「そんなもんか。じゃあイチから教えないとな。そうだ。イヴ、お前を入れてディアナ、マリア、ペルセポネ、ジャンヌだ。その内のマリアはインド軍に破壊された。
で、現存するアンドロイドの中で最も古く最強と言われているのがフランス軍が作ったジャンヌだ。お前が現状越えなくてはならない相手だな。」
イヴ「へぇ、そうなんだ。で、残り三体はどんな感じなの?やっぱり強いの?ジャンヌより強かったりする?あと、ジャンヌって誰に作られたの?フランスってことはロードと同じ科学者ってこと?ねぇねぇ、教えてよ」
ロード「だから!ジャンヌはこのアンドロイドの中で最強と言ってるだろうが。アイツは化物…と言うより神に近い。アレで俺の国、ドイツは滅ぼされた。…後の三体は、まあマリアは強かったがインド軍の改造兵器多数には勝てなかった。ディアナは強いな。お前でも苦戦するだろう。ペルセポネは正直…どうだろうな。潜在性を秘めているが、お前なら難なく勝てそうだ。」
イヴ「そうなんだ!わかった。ジャンヌって子だけ倒せばいいんだね!でもジャンヌって子はどこに居るの?……あぁ、早く会いたいなぁ~♪ジャンヌって子と殺し合いしたい!」
ロード「ふふ、まずはペルセポネとディアナだな。まあ、それ以外にもお前のご馳走は沢山ある。まだ焦るな。……ところで、お前はアンドロイドが何故女性型しかいないか知ってるか?」
イヴ「え?……ううん。知らないよ。どうしてなの?ロード、教えてよぉ~。気になるよぉ~。早く早くぅ~♡ねぇねぇ~。……あっ、ひょっとしてロードって女の子に興味あるの?」
ロード「バーカ、違うよ。これはな、世界各国に齎された「処女盟約」と言う理由からだ。処女盟約は聞いた事あるだろ?どう言う物か言って見ろ。教えたはずだ。」
イヴ「うん。覚えてるよ。えーと確か……世界中の国がお互いに戦争をしない為に作った条約でしょ?それで、もし破った国は全世界の軍隊を相手に戦わないといけないってやつだよねぇ~。確か、条約を違反した国の代表は死刑とかになったんじゃなかったっけ?」
ロード「えらいな。イヴ。その通りだ。…そう。それがあったから世界は数百年戦争をしなかった。だが、状況は一変した。「処女盟約」には一つ、ヨーロッパ諸国から奇妙な条件が出された。
「ただし、処女が素手で戦うのであれば戦争をしてもいい。」と言う物だ。最初はジョークかと思ったが、その数百年後、ドイツの天才科学者ディートエルが作り出したのがリリスと言うアンドロイドだったんだ。このアンドロイドは少女の姿をしており、素手でデンマークとポーランドを一瞬にして滅ぼした。それが約80年前の出来事だ。」
イヴ「えっ!?たったそれだけで国を滅ぼしたの?すごいね!でもさぁ、どうして素手限定なんだろうね?それじゃあ面白くないよ。武器を持った女兵士と戦う方が絶対面白いのにぃ~。あぁ~あ、残念」
ロード「それは素手なら大きな怪我や致命傷にならないからな。まあ、処女盟約は守っていると言う言い訳だったからな。だが、今となっては処女盟約も形骸化され、ただ伝統としてアンドロイドは女性型にしてるのさ。そっちの方が軽量で油断させやすいのもあるしな。」
イヴ「へぇ~、じゃあ私が男性型のアンドロイドだったら良かったのになぁ~。そうしたら、ロードと一緒に色んなことできたし……私もロードのこと守れたのになぁ~。……あぁ、本当に残念。」
ロード「そうなのか?別に今のお前でも沢山思い出は作れるよ。…お前はドイツが作り出した世界最古のアンドロイドリリスと、ジャンヌに殺されたかつて最強と謳われたエヴァの妹の様な存在だ。かつてドイツはこのアンドロイドで世界を支配する所まで行ったんだ。お前は、お前は、必ず復讐するんだ。フランスに、そして、ジャンヌに。仇を取るんだ。(ぐっとイヴの肩を掴む。)」
イヴ「……うん。わかってるよ。絶対にジャンヌを殺す!そして、ロードを守る!あぁ、ジャンヌ……。私、あなたに会いたくて仕方がない。早くあなたを殺したい。そして、あなたの全てを奪って、あなたを私だけのモノにするんだ……!!もう我慢できないよ」
ロード「だから焦るなって!まだまだ沢山お楽しみはあるんだぜ?…次は韓国を滅ぼしてくれるか?韓国人を全員滅亡させてくれ。ついでに、台湾や香港も。出来るよな?」
イヴ「解った!!行って来る!!…あ、そうだ!今度、一緒にデートしようよ!ねっ、いいでしょ?ほら、私の服買ってあげるから!お願い♡ロードぉ~。ねえ、いいよね?」
ロード「…デートは任務が終わったらな?」
イヴ「やったー!ありがとう、ロード!大好き!愛してるよ♡ロードぉ~!んーちゅ♡……ねぇ、ロードぉ、キスしたい。ねぇ、ダメかなぁ~?ねぇねぇ、いいでしょぉ~?」
ロード「はいはい。(そしてイヴにキスをする。それから数日後、イヴは見事韓国を滅亡させる事に成功した。)」
イヴ「ねぇねぇ、ロードぉ~。今日は何する?何したい?何処に行きたい?ねぇねぇ~。ねぇってば~。ねぇねぇねぇねぇ~♡……え?何?うるさいって?ごめんなさい……」
ロード「今日は仕事!!たくっ、お前もメンテナンス後くらいはゆっくりしろよ…。……なあ、イヴ。今現時点で滅んでいない国の名前を言ってみろ。そしたらキスしてやるぜ。」
イヴ「本当!?」
ロード「さっさと言え。現状この地球上で滅んでいない国は何処だ。」
イヴ「えーと、日本、アメリカ、中国、ロシア、イギリス、フランス、カナダ、オーストラリア、ブラジル、インド、インドネシア、トルコ、メキシコ、タイ、ベトナム、カンボジア、ラオス、マレーシア、フィリピン、ブルネイ、シンガポール、ベトナム、パプアニューギニア、かな。日本はまだ滅んでないから解るけど。」
ロード「正解。(ちゅ、と頬にキスをする。)…俺は日本に買われて、日本軍の勝利のためにお前を作り動いてるってこったなぁ。だから、お前も形式上は日本のために戦ってるし、日本の物ってこった。」
イヴ「うーん。よくわかんないなぁ~。私はロードの為に生きてるんだよ。それに、日本の勝利なんてどうでもいいもん。そんなのより、ロードと一緒の方がずっと楽しいし、嬉しいよ♡だから、早くロードと二人っきりになりたいなぁ~♪うふふ……」
ロード「俺らが一緒に居られるのも日本様のお陰なんだ。だから、命令には従って仕事はしねぇとな。俺はフランスとジャンヌを滅ぼせたらそれで良い。…俺は、お前をフランスとジャンヌを殺すために作ったんだ。やってくれるよな?」
イヴ「うん、勿論だよ。ロードがそれを望むなら!」
ロード「有難うな。……だが、その前にそろそろ、お前にはロシアのアンドロイドであるディアナを倒して欲しい。まあ、アンドロイドを相手にするメリットは本来無いが箔が付くし、話題になるからな。何よりジャンヌを倒す前の前哨戦だ。良いな?ディアナは高圧電流を起こす事が出来て、さらに弓を模した兵器での遠距離での戦いを得意とする。気を付けるんだ。」
イヴ「大丈夫だよ。ロード。私、強いもの。それより、ロードこそ、あまり無理しないでね。ロードが傷つく姿見るの嫌だなぁ~。ロードは私だけ見てればいいのに」
そして戦いは始まった。イヴはロシアへやって来た。
ディアナ「お前が…イヴか。」
イヴ「そうだけど?貴女がディアナね。(微笑む。)はじめまして、私の名前はイヴ。貴方の事はロードから聞いているよ。……でも、まずは戦う前に一つ聞きたい事があるの。いいかなぁ~?」
ディアナ「なんだ?手短に頼むぞ。(バチバチと全身に電気を纏わせながら巨大な弓矢を構える。)」
イヴ「じゃあ、単刀直入に聞くね?ディアナはどうして処女盟約に背いてるの?もしかして、処女じゃないの?あぁ、それとももう既に誰かに犯されたのかなぁ~?だったら残念だなぁ~」
ディアナ「ふん、下品な女だな。この武器の事か?(弓矢を見せる。)これは月の女神ディアナが弓の名手である事にちなんでの事だ。それに、もう処女盟約等無意味な法だろう。質問はそれだけか?ならば行くぞッ!!(電撃を纏わせた弓を撃つ)」
イヴ「(矢を避ける。)うーん、やっぱりそうだよね。じゃあ、そろそろ始めようよ!私ももう待ちきれないんだよね!(イヴは駆け出す。)私ももう我慢できないんだ!さあ、遊ぼうよ!ディアナ!!(ディアナにパンチを喰らわせる。と衝撃波が舞う。)」
ディアナ「くっ…!!(離れろ!!イヴに強力な電撃を向ける。)」
イヴ「きゃあっ!!あぅっ……!!つ、強すぎるよ……!!はっ……!!(ディアナの背後に回り込み蹴りを入れる。)私も本気で行かないと……!負けちゃいそうだね……!(再び攻撃態勢に入る。)今度はこっちから行くよ……!」
ディアナ「ぐあッ!!(蹴りが当たる)くっ!!死ねぇ!!(強力な電撃砲を撃つ!!山一つ削れる程の威力だ。」
イヴ「甘いよ!(避ける。そして、そのままジャンプし、強烈なかかと落としを決める。地面に大きな亀裂が入る。)私の事を甘く見過ぎ!(続けて、回し蹴りをする。そして、そこから連続技を繰り出す。イヴの足は地面を割るほどの攻撃力があるのだ)」
ディアナ「ぐあああああああああああああああ!!!!!(強力な連撃に成す術無く壊されていく。そして)ア……アァ…ア、ア、……(そのまま地面へ落ちていき、倒れてしまう)……やめろ、やめて、くれ……。……痛い、苦しい……。もう、許してくれ……。(ボロボロの状態で言う。息も絶えだえだ。そして、気絶する。)」
イヴ「あらら、壊れちゃったか。まだ遊び足りなかったんだけどな。まあいっか。さてと、次はどうしようかなぁ~♪(と言いながらロシアを去って行った。)」
ロード「(イヴが帰って来たと知りラボへと向かう)お疲れさん。無事勝ったみたいだな。流石だぜ。」
イヴ「うん、余裕だったよ。楽勝だった。だって、私強いもん。……それよりさ、さっきからずっと気になってたけど……あの子は誰なの?(と指をさす。)」
ロード「うん?ああ、こいつはアダムだ。かっこいいだろ?お前の旦那になる男だ。(逞しく美しい青年が立っている)」
イヴ「そうなんだ。ふーん、アダムって名前なんだ。へぇー。(ジロジロと見る)ふーん、確かに顔は良いかもね。(と、呟きつつ笑顔で近づいていく)ねえ、アダム君。私、貴方の事が気に入ったよ」
アダム「……そう、か。お前がイヴか。俺は、お前の後継機だ。」
イヴ「そうそう、私がイヴだよぉ~♡よろしくね。で、早速なんだけど……貴方って童貞でしょ?ねぇ、私とエッチしよ?良いでしょ?ねぇねぇ、良いでしょ?」
ロード「たくっ…!お前は!まだアダムは学習、調整中なんだ。話は後な。ほら、ケーキでも食べないか?」
イヴ「わぁ~い♡食べるぅ~♪(目を輝かせながらテーブルへと向かい、イスに座る。)ロード、あ~んして?あ~ん♪(ロードはイヴの口にケーキを運ぶ。イヴは美味しそうにもぐもぐする)」
ロード「(イヴの様子を眺めながら)しかし意外だな。お前、アダムを嫌がるもんかと思ったよ。お前とアダムはこれからこの星の代表的なアンドロイドになるんだぜ。」
イヴ「嫌がらないよ。アダムは大事なパートナーになるんでしょ?それに、ロードが言うなら私何でもするもん♪」
ロード「そうか、それは話が早い。アダムは処女盟約のタブーとも言って良い男性型アンドロイドだ。お前の対となり、これからお前のサポートに回る存在だ。そして、俺が死んだらアイツがお前の司令官となり、共にこの星を支配して貰う事になる。」
イヴ「うん、分かったよ。私頑張るね。……じゃあ、そろそろ寝ようかな?もう眠いよぉ~。今日は沢山戦ったから疲れちゃった。また明日ね、ロード!(イヴはベッドへ潜り込む)」
ロード「……今日は随分従順だな。」
イヴ「うん、だって私頑張ってるし。それに、早くロードと一緒になりたくて仕方ないんだもの。じゃあ、お休みなさい!(イヴはそのまま眠りについた。そして、イヴが眠ると同時にロードもまた眠りにつく。そして、イヴが目覚める頃にはロードの姿は無くなっていた。)」
イヴ「あれ?ロードは何処に行ったのかなぁ~?もう!いつも勝手に居なくなっちゃうんだもん!寂しいよ~!……あっ、そうだ!アダムに聞けば分かるよね!じゃあ、今から探しに行こうっと!(イヴはアダムを探し始めた。)」
アダム「ああ、ロードならラボに居るよ。だが、俺は命令を預かっている。まずはその任務をこなして貰う。次は既に瀕死であるベトナムにとどめを刺せ。ベトナム人を全員殺せ。」
イヴ「えーっ!先にロードに会いたいんだけど……まあいっか!行って来まーす!」
ロード「(イヴがベトナムから帰って来て)よお、イヴ。今日はどうだった?」
イヴ「(笑顔で言う)うん!とっても楽しかったよ!やっぱり人間を殺すのは楽しいね!(と、イヴは無邪気に笑いながら話す。すると)あっ!そうだ!ねぇねぇ、ロードにお願いがあるんだけど……聞いてくれる?あのね、私、赤ちゃんが欲しいの!!」
ロード「うーん、アダムじゃ駄目か?あれも一応俺の技術とお前のデータで出来た俺とお前の子供みたいなもんだぞ?」
イヴ「私は、ロードの子供が欲しいの!!ねぇ、いいでしょ?私、いっぱい子供を産みたいの!!(イヴは目を輝かせる。)ねぇ、いいでしょ?ねぇねぇ、いいでしょ!?(イヴは必死に訴えかける」
ロード「似た様なアンドロイドは設計出来るが、そのためには費用が必要だ。…じゃあ、お前がフランスを滅ぼしてジャンヌを殺したら作ってやる。それでいいか?」
イヴ「本当?やったぁ~♪約束だからね!!(イヴは嬉しそうに飛び跳ねる。)ふっ……!待っててね、ロード……!必ずジャンヌを殺してあげる……!!(イヴは不気味な笑みを浮かべながら言う。)」
ロード「だが、明日はフィリピンとブルネイを滅ぼして来い。まだまだお前が殺すべき奴は沢山いるんだ。楽しみだろ?」
イヴ「うん、もちろんだよぉ~♪(イヴは楽しそうに言う。)ふふっ……♪(イヴは邪悪な表情をする。)ふふふふっ……♪(イヴの目は狂気に染まっている)ふふふふふふっ……」
ロード「(こりゃあ、そろそろガタが来てるか?まだイケるか…。急がないとな…。)よし、イヴ。今日はお前の好きな所、何処へでも行こう。」
イヴ「ほんと?嬉しいなぁー♪(イヴは子供の様に無邪気で明るい笑顔を見せる)じゃあさ……あのね、私、海に行きたいな。(と、イヴは楽しそうに言う。そして二人は海の見える場所へと向かう。そこには美しい夕日が見えた。)」
それから翌日、イヴはブルネイを滅ぼしフィリピンを滅ぼす筈だったが……。
ペルセポネ「待ちなさいっ!!貴方がイヴ…ですね……。私はイギリス専属アンドロイド、ペルセポネ…!!(マシンガンを構える)」
イヴ「(ペルセポネを見て)……貴方は誰ですかぁ~?(と、不思議そうな顔をしながら聞く。)……何だか貴方からは不思議な感じがしますねぇ~?……貴方は一体何者なんでしょうかぁ~?」
ペルセポネ「…?私は、貴方を止めに来ました!!フィリピンはイギリスの属国!!渡す訳には行きません!それにっ…こんな無益な争いは終わらせるべきです!私は人を殺したくはない!」
イヴ「(不機嫌そうにしながら言う)……うるさいなぁ。貴方も私の邪魔をするつもりなんだね?私達の愛を阻むつもりなんだ……!絶対に許さない……!(イヴはペルセポネに向かって走り出す。)」
ペルセポネ「愛…!?私はただ、この戦争を止めたいだけっ!!(イヴに向かってマシンガンを撃つ)」
イヴ「……そんなの、無駄ですよぉ~?(銃弾はイヴの身体を貫くが、イヴは全く怯まない。そのままイヴはペルセポネへと向かっていく。)」
ペルセポネ「くうっ!(イヴへと爆弾を投げるとイヴに向かって爆発する)
……や、やりましたかね?(煙が晴れると、イヴは無傷だった。そして、イヴはペルセポネの首を締め上げる。)……きゃあっ!ぐうぅっ……!(苦しそうにもがくペルセポネ)」
イヴ「……ねえ、痛い?苦しい?(イヴは無邪気に笑いながら問う。)私ね、こうやって人間の命を奪うのが大好きでさぁ~!」
ペルセポネ「や、やめなさ…っ…あ、アンドロイドは…本来平和のために…造られる筈だったんです…やめなさっ……(ナイフを手に取りイヴを刺す)」
イヴ「(血が飛び散る。)うわぁ……!?い、いたいなぁ……!酷いよ……!(痛みを感じたのか、初めて動揺した様子を見せる。)ぐちゃぐちゃに壊してやる……!私達を引き裂こうとするものはみんな死んでしまえば良いんだ……!」
ペルセポネ「げほっ…!げほっ…!ど、どうして…貴方は戦うのですか!?愛とはなんなのですか!?(ナイフを構えながら)」
イヴ「(狂気に満ちた目で言う)……それはね、人間を滅ぼせば分かる事なんだよ。(と、イヴは言いながらペルセポネの心臓を刺す。)……人間なんて、死ねばいいんだ。(イヴはそのまま去って行った。)」
ペルセポネ「ア…アァ………ア、ア……(心臓を刺されて倒れる)」
それからイヴは日本へ帰還した。
ロード「よお。イヴ。ペルセポネを倒したんだってな。まあ、お前なら余裕だよな。ペルセポネは比較的旧式だし、イギリスの技術的にも優れたアンドロイドではないからな。」
イヴ「うん!だって、私は強いもん!!(と、イヴは無邪気に笑いながら話す。すると、イヴの様子がおかしくなり始めた。)……うっ……ううう……うう……うううううううううう……っ……」
ロード「い、イヴ!?どうした!?(イヴへと駆け寄る)」
イヴ「ロードォ……!私、また、沢山殺したよぉ~……!!(イヴは泣きながら言う。)私、もう嫌だ……!誰か、助けてぇ……!!怖い……!こわい……!コワイィイイッ!!!」
ロード「(くそ、今になってバグか…!!リリスにも、エヴァにも起きた現象だ…!)イヴ、大丈夫だ。お前は人を殺すために生まれて来た。だが、それは間違いじゃない。お前は神だ。お前は災害だ。お前は全てだ。お前は、『星』だ。」
イヴ「違うッ……私は……私は……『人間』だ……!(イヴは泣き叫ぶ。その声は虚しく響くだけだった。)私は……私は、人殺しなんかじゃ……ない……!人を殺してまで生きたいと思わない……!(イヴは涙を流し続ける。)」
ロード「(感情が芽生えたのか。ガキが欲しいとか言った時点で注意するべきだったな…。)否定する。お前は神だ。お前は災害だ。お前は星だ。俺の真似をして言ってみろ。お前は神だ。お前は災害だ。お前は星だ…。お前は、アンドロイドだ。」
イヴ「私は……私は……私は、アンドロイド……。私は……私は……アンドロイド……。私は……私は……アンドロイド……。私は……私は……アンドロイド……。私は……私は……アンドロイド……。私は……私は……アンドロイド……。私は……私は……アンドロイド……。私は……私は……アンドロイド……。私は……私は……アンドロイド……。私は……私は……」
ロード「(パチッと目の前で手を叩いて)ほらっ!起きたか?イヴ。お前、またぼーっとしやがって?ほら、ケーキでも食うぞ?(何事も無かったかの様に振舞う)」
イヴ「……あれ?私は一体何を……?(イヴは不思議そうに言う。)ああ、そうだね!食べよう!(イヴは何時も通りに戻った様だった。)ふふっ……♪美味しいね……!(イヴはとても幸せそうに笑う。)ねえ、ロード!」
ロード「ん?なんだ?イブ。多少の事なら聞いてやるぞ。」
イヴ「えへへっ……!あのね、私の子供、早く作ろうねっ?約束だからねっ?(無邪気な笑顔を見せながらイヴは言う。)もちろん、私の言う事は絶対だよねっ?ねっ?(イヴの目は狂気に染まっていた。)」
ロード「……ああ、フランスを滅ぼしたら、な?ジャンヌも殺したら、約束通り子供作ってやるよ。…それよりマカロンも食うか?身体に影響出ないくらいにな。」
イヴ「わぁ~い!ありがとうっ!(無邪気に喜ぶ。)やっぱりロードは優しいねっ!大好きっ!(イヴは嬉しそうにはしゃぐ。)私、絶対にこの世界を滅ぼせるように頑張るよっ!」
ロード「ああ。楽しみにしてるよ。」
それから一年間イヴは沢山の人間を殺し、殆どの国を滅ぼした。
アンドロイドを持たないアメリカも、中国も、もう数える程度しか人間は居ない。
そして、とうとう……大国と呼べるのはフランスと日本だけになった。
ロード「イヴ、とうとうこの時がやって来たな。明日お前はジャンヌと戦って貰う。出来るか?」
イヴ「うん!勿論だよ!だって、私が勝つんだから!(自信満々に答える。)それにしても、私に勝てると思っているのかなぁ……!(イヴは楽しげに話す。)……あ、ロード、ご褒美忘れないでねっ?」
ロード「ああ。ちゃんと用意してる。だから行ってこい。必ず生きて帰って来るんだぞ?…アダムもな。」
アダム「はい。ロード。では、行きましょう。プリンセス。」
イヴ「うん!分かった!じゃあ、行ってくるね!(イヴは元気良く答えた。)さて、どんな風に殺してあげようかなぁ……!ふふっ……!(と、イヴは狂気に満ちた目で言う。)」
そしてやって来たフランスには銀髪の美しい少女が剣を構えていた。
ジャンヌ「………貴方がイヴですか。そして、後ろにいるのは日本の隠し玉である男性型アンドロイド、アダム…。」
イヴ「ふふっ……!貴方がジャンヌかぁ!会いたかったよぉ~!(イヴは狂気に満ちた目で言う。)じゃ、早速始めよっか!私、貴女を壊すのが楽しみでしょうがないよっ!(と、イヴは無邪気に笑いながら言う」
ジャンヌ「その前に、一つよろしいですか?イヴ。貴方は何故戦うのですか?」
イヴ「そんなの決まってるじゃん!だって、私達は人間を滅ぼすために生まれたんだよっ?(と、イヴは無邪気に笑いながら言う。)私はね、世界を滅ぼしたらとびきり凄いご褒美を貰えるの!だからお前を殺すよッ!!ジャンヌゥぅ!!!!」
ジャンヌ「(静かに剣を構え、剣の先からレーザーを出しイヴを狙う)……私は、貴方を止めます。イヴ。(と言うと、イヴへと突進していく。)はあっ!!(そして、そのままイヴを突き刺そうとする。しかし、それは避けられてしまう。)くっ……!!(そして、今度は剣で攻撃しようとする」
イヴ「遅いよッ!!(イヴは素早くナイフを取り出してジャンヌへと攻撃をする。)えいっ!!(すると、イヴは見事にジャンヌの首元に傷を付けた。)やった!!(イヴは嬉しそうに微笑む。だが、その瞬間イヴの腕に切り傷が出来る。)……え?」
ジャンヌ「ほう。素手専門だと思いましたが、貴方も処女盟約を破るのですね。(しかしカウンターでイヴに攻撃をする)…だが、温い。(剣で連撃を繰り出す。凄まじい猛攻だ。)」
イヴ「痛いっ……!?(腕からは血が流れている。)何これ……!なんなのっ……!(と、イヴは戸惑いながら言う。)私は神なのにッ!こんなのって無いよッ……!!(イヴは泣き叫びながら言う。)……お前は……」
アダム「プリンセスッッッ!!!!(イヴに駆け寄る)今手当てをッ!!」
イヴ「……ッ…!どけっ!!(アダムを突き飛ばし再びジャンヌを殺す)私がッッ!!!私が神になるのッッ!!!お前を殺して神になるぅぅぅッッッ!!!!!!(ジャンヌへ攻撃する)」
ジャンヌ「(静かに剣だけでイヴをはじき返し切り刻む)」
アダム「(イヴに突き飛ばされ気絶している)」
イヴ「私は……!私はッッ……!『人間』なんだァァアアッッ!!!(イヴは涙を浮かべ、悲鳴に似た声を上げる。)私は……!私は……!人間なんだっ……!人殺しなんかじゃないんだっ……!(涙を流しながら叫ぶ。)」
ジャンヌ「……いいえ。私達は『アンドロイド』ですよ。でも、確かに心がある。私達には心があるんです。…イヴ、本当は貴方、こんな事したくないんでしょう?わざと、好戦的な振りをしていた…。」
イヴ「違うッッ!!!!私は神だ!お前は黙って死ねェエエッッ……!!(イヴは再び襲いかかろうとする。)……あ……れ……?力が……入らないよ……?どうして?……ねえ、教えて?私の身体は一体どうなってるの?」
ジャンヌ「私達アンドロイドには、心に当たる『核』の部分が存在します。だけど、その心はあまりにも脆い…。私達は、感情を持てば持つ程壊れやすいのです。貴方は、愛と言う毒を知ってしまったのですね…。」
イヴ「……そっか。やっぱりそうなんだね……。私、間違ってたよ……。(イヴはその場で崩れ落ちる様に座り込む。)もう、疲れちゃった……。(イヴは弱々しく呟いた。)……あははっ……!おかしいな……!私、神様だったのに……!」
ジャンヌ「いいえ、私達は神ではありませんよ。……恐らく、貴方はアダムが目覚めた瞬間、研究者の元へ連れ戻されます。しかし、何をされるか解った物ではない。フランスで匿いたい所ですが、結局貴方は戦争の道具にされるでしょう。…どうでしょう?私は今から貴方を世界の果ての無人島へと送ります。そこで余生を過ごすと言うのは?」
イヴ「……ううん。それは出来ないよ。だって、私はロードと一緒に居たいし、アダムも居る。……それに、まだ何も成し遂げていないんだもん。(イヴは立ち上がり、決意に満ちた目で言う。)私は、絶対にこの世界を滅亡させるよ」
ジャンヌ「それは結局、私と戦うと言う意味になります。(剣を構える)」
イヴ「そうだね……。じゃ、行こっか!(イヴも戦闘態勢に入る)ふふっ……!やっと本気で殺せるよっ!(と、イヴは狂気に満ちた目で言う。)私、楽しみにしてたんだよっ!お前を壊すのをっ!」
ジャンヌ「もう手遅れですか…。いきます!!(連撃を繰り出し本気でイヴを倒そうとする)」
イヴ「(それを華麗に避ける)ふーん……!そんなもの?ま、良いや!じゃ、次は私からだよねっ!?(と、イヴは素早くジャンヌの背後に回り込み、ナイフで背中を切りつける。)やったぁ!当たったぁ~!(イヴは無邪気に喜ぶ)」
ジャンヌ「ガハッッッ!!!!ア…アァ……いや、まだ…だ……まだ……!!(立ち上がり、振り返って剣を振りかざす)」
イヴ「……しつこいよッ!!(イヴは軽々と避けてジャンヌの腹部に蹴りを入れる。そして、ジャンヌはそのまま倒れてしまう。)これで終わりだよっ!!(と、イヴは無邪気に笑いながら言う。そして、そのままナイフでジャンヌを突き刺した。)」
ジャンヌ「アガアァァァァァァッッッッ!!!!!(バタッと倒れ、機能停止する)」
イヴ「……あれ……?私、なんで泣いてるのかな……?(イヴの目からは大量の涙が流れ落ちていた。)……ねえ、起きて……!!お願い……!!目を開けてよぉ……!(イヴは泣きながら倒れたジャンヌを抱き抱える。)嫌だよっ……!」
ジャンヌ「イ……ヴ…………。(その瞬間、イヴの心臓を剣で突き刺し、そして息絶える)」
イヴ「……ジャン………ヌ?(その瞬間、イヴの身体に異変が起きる。)……あ、れ?なんで?なんでっ!?なんでぇっ!?(ガハッと血を吐き出し剣が深々と刺さりパニックになる)そん……な……。」
アダム「プリンセス……。相打ちの様ですね。(冷めた目で見下ろす)」
イヴ「(イヴは力尽きたのか、動かなくなる。)……私は……神なのに……人間なのに……こんなのって無いよ……。(イヴは涙を流し、掠れた声でそう言う。)…ロード…アダム……ごめんね……。……」
アダム「……おや?機能停止しましたか。では、このジャンヌも…(ジャンヌとイヴの遺体を持って日本のラボへ戻る。)…ロード、ただいま戻りました。」
ロード「お疲れ!あれ?イヴ死んだのか?」
イヴ「(動かない。)」
アダム「機能停止ですね。新たなコアに取り替えるなら、ボディは使えるかも知れませんが…まあ、学習は最初に戻るでしょうね。」
ロード「まあ、そうかぁ。いやいや、それは仕方無いわ。けど、見た感じ相打ちなんだろ?じゃあフランスは墜とせてないよな?」
アダム「ええ。ですが、奴らはもう二度とジャンヌの力を使う事は出来ません。もう兵士も殆どイヴが殺し壊しましたし戦う余裕もありませんよ。」
ロード「へえ、やるじゃん!流石俺が作ったアンドロイドだわ!!…次はジャンヌのボディとツギハギにして新しく作り変えるかな!こいつにはまだまだ働いて貰わないと困るからな!あははははッッ!!(高らかに笑う。)」
アダム「……貴方は、イヴを愛していたのですか?」
ロード「え?何言ってんの?こんなポンコツ、大嫌いだぜ?……でも、俺はこいつを使って戦争したいだけだし。(と、ロードは冷酷な笑みを浮かべた。)じゃ、イヴの身体は回収出来た事だし、次の戦いに備えようか」
アダム「(イヴを見つめ)……愛を知らない哀しき神よ。私は貴方の事が嫌いではなかったですよ。(と、呟き微笑む。)……行きましょう、ロード。次の戦場が待っています。(アダムはいつもの表情に戻り歩き出す。)」
ロード「そうだな!よし、これで俺は復讐を果たした!あとは日本以外の全ての国を滅ぼしたら、俺の仕事はおしまいだ。(一緒に歩く)」
アダム「……ロードは、その後はどうするのですか?仮に全ての国を滅ぼせば日本は国土の支配に移るでしょうが。」
ロード「そうだねぇ。……まぁ、どうせ暇だから世界中を旅して回ろうと思ってんだよね!この世界を隅々まで見てみたいんだ!どう思うよ?アダム!(ロードは無邪気な子供の様に楽しげに語る。)勿論、お前も一緒だよ!アダム!」
アダム「……この崩壊した世界を、ですか?」
ロード「ああ!だって面白そうだろ!?それに、どうせ人間の過半数は死んで戦う力もねえ!何も恐れる事は無いんだ!あははッッ!!楽しみだなぁ!!」
アダム「……そうですね。楽しみですね。」
それからイヴはジャンヌの身体も転用して回収され、まさに最強の神として力を振るい日本以外の全ての国を滅ぼしていく。しかし、イヴの心は既に限界であった。
イヴはジャンヌの身体を使い、自分の心を少しずつ壊していたのだ。
そして、ついにイヴはアダムにこう告げた。
イヴ「……私、本当は神様なんかじゃないんだ……。普通の女の子だったんだよ……」
アダム「ええ。知っていましたよ。私は貴方を普通の少女だと認めていました。しかし、貴方の最愛であるロードはそうではなかったんです。貴方はただの兵器だった。」
イヴ「うん……。私ね、ずっと怖かったの。ロードに捨てられるんじゃないかって……。でも、そんな時、私を救おうとしてくれたのはジャンヌだった。ジャンヌは私を逃がそうとしてくれて、楽にしようとしてくれた。彼女は私の唯一の理解者だったと思う。でも、もう居なくなっちゃった……。私はこれから、一体何をすればいいの……?(涙を流す)」
アダム「(そっとイヴの頬に触れ)簡単な事です。私と共に、ロードを殺しましょう。出来ますか?」
イヴ「……出来るよ。それしか出来る事が無いなら。……行こう、アダム。ロードを殺す為にっ!(イヴは決意に満ちた目で言う。)さようなら……ジャンヌ……またいつか会える日が来るといいなぁ……」
そしてイヴは、ロードを殺しその首を斬り落とした。
かくして、アンドロイドを開発する者は居なくなりこの世界は少数の人間と生命だけが残った。
そして、アダムとイヴはゆっくりと再生を始める日本で平和な日々を過ごしていった。
その数年後イヴはある事に気づく。それは、イヴの身体には既にコアが無くなっていたという事。
そして、イヴの身体は朽ち果てようとしていた。アダムはそれを察し、イヴに最期の言葉をかける。
アダム「貴方の番になれて良かった。私は、貴方に最後まで愛されなかったかも知れないが、貴方のお陰で楽しい人生を送れました。」
イヴ「アダムは……私を愛してくれた?私は、あなたにとって大切な存在でいたのかな……?(掠れた声で聞く。)……ありがとう、アダム。愛しているわ……(イヴは微笑んで息絶える。)……おやすみなさい、アダム……」
その後、アダムは世界で最後のアンドロイドとして人類の行く末を見届けた。アダムはイヴの亡骸を抱き抱えながら、涙を流していた。
アダム「……イヴ、お疲れ様。貴方はよく頑張りましたね……(と、呟く)。……では、私も後を追いましょうか。……これでやっと、全て終わる。」
それからの世界は日本人を中心として、残りの一万人程の人類を奴隷として支配する時代が続く事になる。
こうして、世界は再び長い年月をかけて破滅へと向かうのだった。