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【第三部:アリスの変化と試練】第13話:心の迷宮での対決

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/6/8 📚 シリーズ: 修道院百合狂騒曲 〜転生したらシスター誘惑モードでした〜 📝 1,698文字 ✅ 全年齢

あらすじ

修道院百合狂騒曲 〜転生したらシスター誘惑モードでした〜 - 【第三部:アリスの変化と試練】第13話:心の迷宮での対決

本文

「ったく、またお仕置きかい……。」

修道院の静寂を破るように、アリスはポツリと呟いた。お仕置きされるのもこれで何度目か。

今日は特にキツかった。まるで罰を受けるために生まれてきたような気さえする。

「おっとさん、あたしの人生、これでいいのかねぇ……。」

修道院の堅苦しい規律に縛られながらも、アリスの心はいつも自由を求めていた。そして、そんな彼女の心の中には、未解決の問題が山積していた。

欲望と道徳、自由と束縛、愛と嫌悪——。

「まぁ、要するに、やりたいことやっていいのか、それとも我慢しなきゃならねぇのかって話さね。」

彼女は修道院の天井を見上げながら、ひとりごちた。

——その夜。

アリスは奇妙な夢を見た。

目を開けると、彼女は見知らぬ空間に立っていた。

「へぇ、ここは……?」

周囲を見渡すと、巨大な迷宮が広がっていた。

「こいつぁまた、ずいぶんと入り組んだ場所だねぇ。」

壁には無数の扉があり、そのひとつひとつに彼女の過去の記憶が刻まれているようだった。

「なるほど、こいつがあたしの“心の迷宮”ってわけかい。」

そう呟いた瞬間、目の前に人影が現れた。

「……!?」

アリスは目を疑った。そこに立っていたのは——。

「あたし……?」

目の前の人物は、間違いなく自分自身だった。

しかし、彼女の表情はどこか幼さを残しており、修道院に入る前の、自由奔放だった頃のアリスだった。

「おやまぁ、懐かしい顔だねぇ。」

「こっちのセリフさね。」

過去のアリスはニヤリと笑った。

「おめぇ、ずいぶんとつまんねぇ女になったじゃねぇか。」

「はぁ?」

「昔はもっと破天荒で、好き勝手やってたろ? なんでそんな大人しくなっちまったんだい?」

「大人しく? いやいや、あたしゃ今でも十分にやんちゃだよ。」

「違うねぇ。おめぇ、最近やたらと“抑えて”ばかりじゃねぇか。」

過去のアリスはゆっくりと歩み寄りながら、挑発的な笑みを浮かべた。

「欲望ってのは、抑えりゃ抑えるほど爆発するもんさね。」

「ふん、だったらどうするってんだい?」

「簡単さ。解放しちまえばいいんだよ。」

過去のアリスはアリスの顎をそっと持ち上げ、じっと目を覗き込んだ。

「ほら、思い出しなよ。あんた、どんなことが好きだった?」

「……そりゃ……。」

「ん?」

「バナナ……。」

「バナナかよ!!」

過去のアリスはずっこけた。

「いや、確かにバナナは好きだけどよ! そうじゃねぇだろ!」

「うふふ、冗談だよ、姉さん。」

アリスはいたずらっぽく笑いながら、過去の自分に向き合った。

「だけどねぇ、あたしゃただの野放図なバカじゃないんだよ。今のあたしは“考えて”生きてんのさね。」

「考えて? なんだい、まるで哲学者みたいじゃねぇか。」

「そうさ。あたしは今、自分の心と向き合ってるのさ。」

過去のアリスは、じっとアリスを見つめた。そして、不意に微笑んだ。

「そいつぁ、悪くねぇな。」

「だろ?」

「でもよ、たまには“解放”してもいいんじゃねぇか?」

「ん?」

次の瞬間——。

過去のアリスは、アリスを抱きしめた。

「ちょ、ちょっと待っておくれよ!」

「ふふ……なんだい、恥ずかしいのかい?」

「そ、そりゃそうさね! なんで自分に抱きしめられなきゃなんないんだよ!」

「いいじゃねぇか、自分を愛するのも大事なことさね。」

「う、うぅ……。」

アリスは真っ赤になった。

「な、なんか変な気分になってきたよ……。」

「それでいいのさ。自分の中の“欲望”を認めなよ。」

アリスは困惑しながらも、ふと考えた。

自分を受け入れること——それは、本当の自由への第一歩なのかもしれない。

そして——。

「……わかったよ、姉さん。」

アリスは過去の自分を優しく抱きしめ返した。

「これからは、ちゃんと自分の気持ちを大事にするよ。」

すると、迷宮がゆっくりと消えていった。

「よし、行きな。」

過去のアリスは満足そうに微笑んだ。

「ありがとよ、姉さん。」

アリスは目を閉じた——。

——目を開けると、彼女は修道院の自室のベッドにいた。

「あたしゃ……夢を見てたのかい?」

彼女はゆっくりと起き上がり、そっと胸に手を当てた。

「ふふ……バナナ、食べたいねぇ。」

彼女はクスッと笑いながら、今日も新たな冒険へと踏み出すのだった——。

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作者について

南国猫目

南国猫目

タイ田舎で犬15匹、トランスジェンダーのタイ奥様と暮らすストーリーテラー・南国猫目|懸賞小説バウンディングハンター 🤖AI編集者アクシオムお姉様&AIライター・ユリアナが相談相手

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