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【第三部:アリスの変化と試練】 第12話:秘密の庭で出会った幻想

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/6/8 📚 シリーズ: 修道院百合狂騒曲 〜転生したらシスター誘惑モードでした〜 📝 1,552文字 ✅ 全年齢

あらすじ

修道院百合狂騒曲 〜転生したらシスター誘惑モードでした〜 - 【第三部:アリスの変化と試練】 第12話:秘密の庭で出会った幻想

本文

「おっとさん、これ以上あたしを退屈させるんじゃないよ」

修道院の厳格な教えに囲まれたアリスだったが、その反骨精神と生まれつきの好奇心は抑えきれないものだった。今日はどうしても行ってみたい場所があった。それは修道院の裏庭にある「禁じられた庭」。修道女たちは決してそこへ行ってはならぬと言っていたが、なぜなのかは教えてくれなかった。アリスの中の反骨精神が「行け」と囁いた。

「そんじゃ、お邪魔させてもらいやすよ」

慎重に周囲を見渡し、修道院の隅の古びた門の前へと向かった。門はいつも固く閉ざされていたが、今日は不思議なことにわずかに開いていた。まるで彼女を誘い込むように——。

「うふふ、これはご招待かねぇ?」

アリスは躊躇うことなく、するりと中へ滑り込んだ。そして——驚いた。

そこには、美しいバナナの木々が生い茂り、見渡す限りバナナが鈴なりになっていたのだ。

「へぇぇ、こいつぁ見事だねぇ! こんなにたくさんのバナナ、お店でも見たことがねぇや!」

彼女は目を輝かせながら、黄色く熟れたバナナに手を伸ばした。しかし、その瞬間——。

「待ちなさい。」

背後から、柔らかいがどこか威厳を感じさせる声がした。振り向くと、そこには黒いヴェールを纏った妖艶な女性が立っていた。

「おやまぁ……こんな美人がこんな場所に?」

アリスは思わず息を呑んだ。艶やかな黒髪、深い瞳、白磁のような肌——修道院では決して見かけることのない、まさに“禁断の美”だった。

「ここはあなたが来るべき場所ではないわ。」

「へぇ、そうかい? だけどあたし、ここに招かれた気がするんだけどねぇ。」

アリスはにっこり笑いながら、そっとその女性へ近づいた。彼女の目はまるで獲物を狙う猫のように妖しく輝いていた。

「それにしても、あんたぁ、ずいぶんと綺麗なお方だねぇ……。」

女は微笑んだが、その表情にはどこか憂いが混じっていた。

「人は、美しいものを求める。でも、それがただの幻だったら?」

「はてさて、これはまた哲学的なお話になりそうだねぇ。」

アリスは頬杖をつきながら、挑発するように女性を見つめた。そして、次の瞬間——。

「えいっ!」

アリスは迷いなく、女性に裸卍固めを仕掛けた!

「ふふ、捕まえたよ、姉さん!」

だが、その瞬間——。

アリスは気づいた。

「ん? ……おや?」

抱きしめたはずの女性の感触が、どこか馴染み深い。まるで、自分自身を抱きしめているかのような——。

「ちょ、ちょっと待っておくれよ!」

驚いて顔を上げると、目の前にいたのは——なんと自分自身だった。

「……って、えええええええええっ!? あたし!?」

アリスは仰天した。

「なんであたしがここに!? いやいや、こんな美人じゃないし!? いや、美人かもしれねぇけど!? って何を言ってんだあたし!」

混乱しているうちに、目の前の“自分”はふっと微笑み、煙のように消え去ってしまった。

「……夢か、幻か……いや、ただの妄想か?」

アリスは呆然と立ち尽くしたが、次の瞬間——。

「アリス!!! 何をしているのですか!!!」

修道院長が鬼の形相でこちらへ向かってきていた。

「あっ……。」

「ま、まずい……。」

「アリス、またお仕置きですね!!!」

「ちょっと待っておくれよ、これは違うんだよ、うん、ええっと……その、バナナの誘惑に負けたっていうか……!」

「そんな言い訳が通じると思いますか!!!」

——結局、アリスはまた修道院の隅でお仕置きを受けることになった。

「ちぇっ、せっかく綺麗な姉さんとイイ感じだったのになぁ……って、いや、自分だったんだけどね……。」

アリスは頬を膨らませながら、そっと呟いた。

そして、ふと庭の方を見ると、そこにはまだたくさんのバナナが揺れていた。

「……まぁ、バナナはまた今度ってことでね。」

彼女は苦笑しながら、また新たな冒険を夢見るのだった——。

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作者について

南国猫目

南国猫目

タイ田舎で犬15匹、トランスジェンダーのタイ奥様と暮らすストーリーテラー・南国猫目|懸賞小説バウンディングハンター 🤖AI編集者アクシオムお姉様&AIライター・ユリアナが相談相手

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