17話 終演 ほたる→椿→空へ
小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品
あらすじ
ポンコツ社畜アラフォー女子♪日常こそネタ祭り! - 17話 終演 ほたる→椿→空へ
本文
何なの。
私、なんて滑稽だろう。
体罰も有る虐待の事実を忘却し、あんなに家族に寄り添って、裏切られ続けて…
生活費だって整備士時代の少ない給料から月に三万、賞与の度にその倍を。
兄は高校中退して私よりも数年早い段階で働きに出ているのに家に入れた事は無く、指摘したら一ヶ月分だけ入れて家を出た。
対する私は……
入れ続けた生活費、家電、自転車、電気小物、設備…
合わせれば500万は超えるんじゃ…
何で、私は……
愛されも理解もしてくれない相手に「血の繋がり」だけに縛られて、あんなにも過剰に愛を向けていたの?
それなら…
もっと、他に、救える命が沢山、有ったのに…
リセット癖の有るあの子にもっと協力出来た
依存めいた迷惑を掛けたあの家族とのやり直しも時間を掛ければ出来たかも知れない
何より
【私は正しい知識を持って、然るべき施設に入る選択もあった】のに…
馬鹿みたい。
…ホント、バカみたい。
空の気持ちに椿の思いが重なる。
この時、空は2回目の休職中で大きめの病院の精神科への入院前。
休職の理由は1回目の本当の理由と同じく
【家族】と【其れ等によって歪められた認知】による【過剰反応】
マルトリートメント、という言葉が有る。
幼い頃より夫婦喧嘩等を見た子供は脳が変形してしまい、何らかの障害特性を持つ、という。
とは言え、喧嘩を絶対に子供に見せないというのは厳しい。
癒す方法は【怖がらせたことへの正式な謝罪と正当な理由の説明】だそうだ。
皆まで言わずとも、とは思うが空は一切癒しを受けていない。
繰り返す休職も復職も中学時代に3度やった不登校も、高校3年迄皆勤で本人も意気込んで遅刻も無かったのにその途中で皆勤を打ち消すだけでなく今迄の休みを取り戻すかのようにやった1回の不登校も、全ては単純な理由だ。
即ち虐待被害者でアダルトチルドレンである彼女の性質と家族という呪いが招いた必然。
この出来事の少し後に椿は空へのメモで
「多重人格はフィクションでも何でも無い。其処に有る防御反応。辛い人生を生き抜く為の鎧。忘却は必要だけど、其れによって生まれる不都合も当然有る。空が今、冬馬として会い、プレゼントを貰って燥いだ事実を結果しか知らない事やその友達に感謝の連絡をする空に友達の顔も声も雰囲気も想い出せないように。
解離性障害なんて格好良くも便利でも無い。憧れる必要もまた無い」
……私、何の為に生きているんだろ?
私、何で此処に居るんだろ?
……私は。
何れほたるさんか椿さんにこの身体を返す。
返すその時迄、この身体を大切に預かろう。
整備中に切った右手首と小学校3年で転倒を重ねて出来た膝の傷は消えないけど、この前何故かしてしまった大量服薬による内臓の痛みもずっと残るのはごめんね。
もう自分を傷付ける事はしないよ。
名前も無い一人の人間が初めて自身を自覚して抱いた思いはこれだった。
この感情は喜怒哀楽で、どれに当たるのか。
出来れば傷付けない相手に空の精神も含めて欲しいのだが、まだまだ其れは高望みか。
この時、ほたるからは名前を貰っていない。
空は長月とつけられた解離人格の中で特異なのだ。
後に判る範囲で人格の特性や好み、文体の纏めをするが、その殆どの人格は椿から生まれている。
ほたると秋葉は其れ以前から居て、基礎人格と其れに近い存在。
空はそのどれにも当てはまらない。
生まれてから、周りに必死に適応し続けて来た彼女の本当の強みは
実は私たちの中で一番の臨機応変な対応を取れる、に尽きると思う。
空は安定が大切で変化が苦手なのに?その評価、椿と間違えてない?
と言うが、で有れば生まれたての幼子が相手の反応に合わせて発言し、行動し、常に正解を勝ち取れる其の性質は何だというのか。
空は恐らく、私たちの全てを内包する。
秋葉︰絵(コンクールで教育長賞)、技術、情報処理(検定2級)、図工、美術、理科、気まぐれ、日向ぼっこの昼寝
椿︰生徒会3年、部長、絵、県主催の弁論大会優勝、班長、成績は常に上位5位以内、国語、優等生、リーダーシップ、努力、朝型
夏樹 国語(俳句や詩が多くの人の心を打ち、わたしの枕草子という授業で綴った春夏秋冬は国語教師からかなり褒められた)、習字(準初段)、文学少女、思春期な恋する乙女で時折激しい愛を見せることも
冬馬、俯瞰視、客観視、沈着冷静、道化、技術、製図、忠犬、夜型、吸血鬼と狼への憧れ、工業の実技は全てA、入社試験はトップタイ。
会社の資格試験ではトップの成績。整備技術は何よりも彼の誇りで
5分以内にブレーキの脱着、分解を5分以内に行う試験かあり早くても三分たい。
周りは
後に生まれるタツハ、コトラ、陸、ナナシも空の購入した家、海子に集い、その会話をほたるが夏樹から聴き楽しむ。
この物語人生は彼女ほたるを楽しませる事が出来るだろうか?
彼女はいつも続きをせがむのだ。
ほたるの自由な発想からきっと私達は導かれたのだろう。
自身を保ったまま全てを受け入れ、大空へと飛翔する存在と成りなさい。
彼女は空。名は未だ貰えていないが、彼女の闘いが今ようやっと始まった。
後にほたるの中にもう一人5歳位の精神年齢のサイコパスと言われる人格がほたるを名乗り心理士含め混乱。
自殺によって全ての物語を終焉に導こうとして、一難。
ソレが上手く解決に向いてから、タツハが周りを巻き込む勢いで、
望まれた役割を無理やり発散させようとして休職。
それも解決しそうになったのに、家族から離れたくないとの誰かの願いを無理矢理叶える内に
暁、
夜、
が新たに椿から生まれ、つい先日2026/01/15辺りに、椿を模写したのに一部全く逆の記憶を有してしまい、世の全ての男性を憎む凛音が生まれた。
この物語、ハプニング全て含めほたるは楽しんでいる。
私夏樹は物語るだけ。
母の呪いとしてその名の一部を貰った恵私は、その感性からなる四季の美しさを説き、主人格に近しい存在を春夏秋冬とした。
この時、アキラが秋葉に、恵が夏樹となる。
空の友人である夏樹私が物語の語り部。
主人格空を見続ける解離人格夏樹がその半生を小説として残すのも中々に皮肉だと思う。
それを語り、ほたるが笑えるので有れば私はこの身など進んで投げ打ちましょう。