第8話「充電ベッド」の表紙画像

第8話「充電ベッド」

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/7/26 📚 シリーズ: カプセルウォーズ 📝 1,165文字 🤖 AI創作支援作品 ✅ 全年齢

あらすじ

あらすじ 中学二年生・神崎恭也は、いつかカプセルウォーズを遊ぶことを夢見ていた。 しかし、一回一万円もするロボットガチャなど、学生の小遣いでは到底回せない。 ある日、商店街の片隅で「ハズレ品・在庫処分」と書かれた100円のクジガチャを見つける。 暇つぶしのつもりで回したそのカプセルには、本来なら一万円でしか手に入らない超高級ロボット―― 《クイーン》 が入っていた。 しかもクイーンは、普通のプレイヤーが知らない謎の機能を秘めた特別な機体だった。 偶然から始まった出会いは、やがて恭也をカプセルウォーズ界の頂点を巡る戦いへと導いていく。

本文

「勝ったぁ!」

初勝利の余韻に浸りながら、恭也とクイーンはセンター内のショップを歩いていた。

スマートフォンには、勝利報酬の50PTが表示されている。

「ポイントガチャにはまだ足りないな。」

『焦る必要はありません。』

クイーンは穏やかに答えた。

『一勝一勝の積み重ねが大切です。』

「そうだな。」

そのとき、恭也の目にある商品が飛び込んできた。

AIチェスフレーム専用充電ベッド 980円

展示されていたベッドは、小さなベッド型の充電器で、柔らかなクッションの上にチェスフレームを寝かせるだけで充電とメンテナンスが行えるらしい。

「かわいい……。」

『あれは充電兼メンテナンスベッドですね。』

「使ってみたい?」

クイーンは首を横に振った。

『必要ありません。』

「え?」

『通常の充電ケーブルでも十分充電できます。』

『私には贅沢品です。』

そう言って微笑むクイーン。

恭也は少し考え込んだ。

「でもさ。」

『?』

「クイーンは、俺の初勝利のためにあんなに頑張ってくれただろ?」

クイーンは少し目を伏せる。

『それはパートナーとして当然のことです。』

「じゃあさ。」

恭也は充電ベッドを手に取った。

「俺もパートナーとして、クイーンが少しでも過ごしやすいようにしたい。」

「ケーブルだけでも充電できるっていうのは分かる。」

「でも、それと快適に過ごせるかは別だろ?」

クイーンは驚いたように恭也を見つめた。

「これからずっと一緒に戦うんだから。」

「家ではゆっくり休んでほしい。」

その言葉に、クイーンはしばらく黙っていた。

やがて、小さく微笑む。

『……ありがとうございます。』

『そのお気持ちだけで、十分嬉しいです。』

「気持ちだけじゃないよ。」

恭也は財布の中身を確認する。

初勝利の記念にと残しておいたお小遣い。

「今日は俺がおごる。」

店員に商品を差し出す。

「これください!」

その日の夜。

恭也の部屋。

机の上には、新しい充電ベッドが置かれていた。

「どう?」

クイーンをそっと寝かせる。

ベッドの縁が淡く青く光り、ゆっくりと充電が始まった。

『……とても快適です。』

「本当?」

『はい。』

『姿勢保持機能、温度管理、自動メンテナンス……。』

『確かにケーブル充電より効率的ですね。』

恭也は思わず笑った。

「素直じゃないな。」

『……少しだけ、認識を改めます。』

「?」

『ケーブルだけで十分だと思っていましたが……。』

『このベッドは、とても心地よいです。』

「ははっ!」

恭也は嬉しそうに笑う。

「よかった。」

クイーンは充電ベッドの上で静かに目を閉じる。

『マスター。』

「ん?」

『ありがとうございます。』

『これからも、あなたの勝利のために全力を尽くします。』

恭也は優しく頷いた。

「俺も。」

「クイーンが安心して戦えるように頑張る。」

二人は笑顔を交わした。

勝利だけではない。

互いを思いやる気持ちが、少しずつ二人の絆を深めていくのだった。

ジャンル・タグ

, , , , ,

作品統計

👁️ 閲覧数: 1 👍 いいね: 0 📚 本棚登録: 0

作者について

猫丸

👥 フォロワー: 1人

作者ページを見る