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新たなはじまり

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/8/2 📚 シリーズ: イケメンにも恋の病は必要だよね! 📝 1,556文字 🤖 AI創作支援作品 ✅ 全年齢

あらすじ

大学2年生の橘ひなたは、ごく普通の女子大生。ある日、学校一のイケメンと噂される林武蓮と同じゼミになったことで、自然と彼を意識するようになる。 しかし蓮は恋愛に全く興味がなく、女の子から告白されても断り続けるクールな男。ひなたが話しかけても素っ気ない態度ばかり。 それでも一緒にいる時間が増えるうちに、ひなたは彼の不器用な優しさに少しずつ惹かれていく。 恋愛に無関心なイケメンが、初めて「恋の病」にかかるまでのドキドキラブコメ!

本文

四月になった。

ひなたは大学三年生になった。新しい学期が始まって、キャンパスに新入生の姿が増えた。去年の自分もああだったのかな、とひなたはぼんやり思いながら、講義棟への道を歩いた。

三年生になると、講義の内容が少し変わった。就職を意識したキャリア系の講義が増えて、ゼミの活動も本格化してくる。鬼嶋教授から言われた「三月までに方向性を」という言葉が、頭の片隅に残っていた。

でも今日のところは、まず新学期の時間割を確認するところから始めようと思っていた。

講義棟に入ると、さくらが駆け寄ってきた。

「ひなた、おはよう!三年生だね」

「おはよう。早いね、もう三年生か」

「ほんとに。去年より講義多い気がするんだけど」

「私も。なんか急に忙しくなった感じ」

二人で時間割を見比べながら歩いていると、さくらがふと聞いてきた。

「林くんと同じ講義、あった?」

ひなたは時間割を確認した。三年生になると、選択科目が増えるから、去年と同じとは限らない。

「……一個だけあった」

「一個か。去年より減ったね」

「まあ、仕方ない」

さらっと答えたつもりだったが、内心では少し寂しかった。去年は同じ講義が複数あって、自然と会う機会があった。それが一つになるということは、講義以外で会う理由を自分で作らないといけない。

でも、今はメッセージのやり取りもあるし、以前ほど会えないことへの不安はなかった。それだけ、距離が縮まったということなのかもしれない。

昼前になって、ひなたは共用スペースのベンチに座ってスマートフォンを見ていた。林武からのメッセージが来ていた。

『今日から三年か』

『そうだよ。なんか急に実感した。林武くんも?』

『……ああ。講義が変わった』

『同じ講義、一個しかなかった』

少し間があった。

『……一個あるならいい』

ひなたはその返信を見て、口元が緩んだ。一個あるならいい、か。林武なりの言い方だけど、同じ講義があることを、悪くないと思ってくれているのだろう。

『そうだね。一個あるならいい』

そう返信してから、ひなたはスマートフォんをポケットにしまった。

午後の講義が終わった頃、ひなたはキャリア支援センターに立ち寄った。三年生になったら早めに動いた方がいいと、鬼嶋教授に言われていたのを思い出したからだった。

センターの中には、就職情報のパンフレットや先輩の体験談が並んでいた。ひなたはパンフレットをいくつか手に取りながら、改めて考えた。

マーケティングか、広告か。なんとなく興味があるとは思っていたけれど、具体的に何がしたいのかは、まだはっきりしていなかった。

三年生か。ちゃんと考えないとな。

パンフレットを数枚もらって、外に出ると、ちょうど林武が前を歩いているのが見えた。

「林武くん」

林武が振り返った。

「……どこ行ってた」

「キャリア支援センター。就職のこと、そろそろ考えないとと思って」

「……そうか。俺も今日、ゼミの教授に言われた」

「同じだね」林武の隣に並んで歩き始めた。「林武くんは、どんな仕事したいの?」

「……まだ決まっていない。ただ、数字を扱う仕事が向いてると言われた」

「金融系とか?」

「……かもしれない。お前は」

「マーケティングとか広告とか、なんとなく気になってるけど、まだぼんやりしてる」

「……お前らしい」

「どういう意味」

「……悪い意味じゃない」

林武がそう言って、前を向いた。ひなたはその横顔を見ながら、なんとなく微笑んだ。

三年生になった。就職のことも、将来のことも、考えないといけないことが増えてきた。でも、こうして林武と並んで歩いていると、それがそこまで重くは感じなかった。

「林武くん、今年もよろしくね」

林武が少し間を置いてから、答えた。

「……ああ、よろしく」

その短い言葉が、ひなたには十分だった。

新学期の空気は少し緊張感があったけれど、悪くなかった。

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作者について

たかの岳

毎日1話投稿! AI連載作品をたくさん出したいなと思います!

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