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コンシェルジュ(一)漫画脚本

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/8/29 📚 シリーズ: JJ 漫画脚本 📝 2,919文字 ✅ 全年齢

あらすじ

漫画脚本は♡趣味です♡

本文

コンシェルジュ(一)漫画脚本

第1話 魔王城へようこそ

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【1ページ目】

大ゴマ

魔界の中心にそびえ立つ巨大な魔王城。

禍々しい黒い城――その門には、場違いなほど上品な看板。

「GRAND MAO HOTEL」

夜空には無数の星。

ナレーション

かつて、世界中の人々に恐れられた魔王城。

そこは今――

世界でも類を見ない、ホテルになっていた。

---

【 2ページ目】

1コマ目

大理石の床を磨くゴブリンスタッフ。

2コマ目

煌めくシャンデリア。

魔法の灯り。

ほのかなアロマ。

3コマ目

ホテルスタッフ姿の魔物たちが、宿泊客を笑顔で迎えている。

4コマ目

その中央を歩く黒いスーツの男。

胸元には金色のコンシェルジュバッジ。

佐藤純。

ナレーション

佐藤純。

元・超一流ホテルの支配人。

5コマ目

純が宿泊客に一礼。

純

「ご滞在中、何かございましたら、いつでもお申し付けくださいませ」

---

【 3ページ目】

1コマ目

場面が変わる。

魔王城の玉座の間。玉座に座る魔王。

その前に立つ純。

魔王

「お前が、佐藤純か」

2コマ目

純「はい」

3コマ目

魔王が立ち上がる。

魔王

「世界征服の前に――」

4コマ目

魔王が純に頭を下げる。

魔王

「究極のおもてなしを学びたい!」

5コマ目

純が少し驚く。

魔王

「この城を、世界一のホテルにしてくれ!」

---

【 4ページ目】

1コマ目

現在。

純がホテルの廊下を歩いている。

2コマ目

純がタブレットを確認。

純

「本日のチェックイン、予定通りでございます」

3コマ目

客室。

魔物スタッフがベッドを整えている。

4コマ目

レストラン。

人間と魔物の宿泊客が食事を楽しんでいる。

5コマ目

その様子を満足そうに眺めるスーツ姿の魔王。

以前の禍々しい鎧ではなく、仕立ての良い黒いスーツ。

魔王

「うむ……悪くない」

---

【 5ページ目】

1コマ目

魔王が純の隣に並ぶ。

魔王「佐藤」

2コマ目

純「はい、魔王様」

3コマ目

魔王

「新しい客室の準備は?」

4コマ目

純

「最終確認を終えております」

5コマ目

魔王「そうか」

---

【 6ページ目】

1コマ目

その時――

ドゴォォォン!!

ホテルのエントランス、巨大な扉が吹き飛ぶ。

2コマ目

ロビーのスタッフたちが一斉に振り返る。

ゴブリン

「きゃあっ!」

3コマ目

煙の向こう。

聖剣を構えた勇者。

勇者

「魔王! そこまでだ!」

4コマ目

魔物スタッフたちがざわめく。

魔物「勇者だ!」

魔物「討伐隊が来たぞ!」

---

【 7ページ目】

1コマ目

勇者が聖剣を掲げる。

勇者

「今日こそ貴様を――!」

2コマ目

その前に、スッと純が立つ。

3コマ目

純。

完璧な営業スマイル。

4コマ目

純

「いらっしゃいませ」

勇者

「……は?」

---

【8ページ目】

1コマ目

純、深々と一礼。

純

「当館へようこそ」

2コマ目

勇者が周囲を見る。

煌めくシャンデリア。

磨かれた大理石。

ホテルスタッフたち。

3コマ目

勇者

「ちょ、ちょっと待て」

4コマ目

勇者

「ここ……魔王城だよな?」

5コマ目

純

「左様でございます」

純、にこやか。

純

「現在は、ラグジュアリーホテルとして営業しております」

---

【 9ページ目】

1コマ目

勇者の顔。

「は…………?」

2コマ目

勇者が背後を見る。

そこにはスーツ姿の魔王。紳士。

3コマ目

勇者

「魔王までスーツ着てる……」

4コマ目

魔王、咳払い。

魔王

「……ホテルだからな」

---

【 10ページ目】

1コマ目

さらにドタドタと足音。

聖女「勇者様!」

2コマ目

息を切らして入ってくる聖女。

聖女

「いきなり突っ込まないでって言ったでしょ!」

3コマ目

勇者

「うるさい! 俺は魔王を倒しに来たんだ!」

4コマ目

聖女も魔王を睨む。

聖女

「そうです! ここがホテルだろうが何だろうが――」

---

【 11ページ目】

1コマ目

聖女が魔王へ詰め寄る。

2コマ目

その前に純が滑り込む。

純「お客様」

3コマ目

聖女、ピタッと止まる。

聖女「……え?」

4コマ目

純

「館内は走らないでくださいませ」

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【 12ページ目】

1コマ目

純、穏やかな笑顔。

純

「また、当館は完全予約制でございます」

2コマ目

純

「アポイントメントのないお客様の立ち入りは、お控えいただいております」

3コマ目

聖女

「アポイントメント……?」

4コマ目

勇者

「魔王討伐に予約が必要なのか……?」

---

【 13ページ目】

1コマ目

勇者が怒って聖剣を振り上げる。

勇者「ふざけるな!」

2コマ目

ロビーの空気が凍る。

宿泊客も魔物スタッフも緊張する。

3コマ目

純だけが平然と勇者の横を歩く。

4コマ目

純「お客様」

勇者「……」

---

【 14ページ目】

1コマ目

純のアップ。

純「館内での抜刀は、ご遠慮くださいませ」

2コマ目

勇者「…………」

3コマ目

純の笑顔。

純

「他のお客様のご迷惑となりますので」

4コマ目

純

「規約に基づき、ご退館いただくことになります」

---

【 15ページ目】

1コマ目

勇者の額に汗。

2コマ目

聖剣を握る手が震える。

3コマ目

――カチャ。

聖剣を鞘に収める。

勇者

「……分かった」

4コマ目

魔王、唖然。

魔王「勇者が……」

---

【16ページ目】

1コマ目

魔王

「私より純のほうを怖がっている……」

2コマ目

純

「何かおっしゃいましたか?」

3コマ目

魔王「いや、何も」

4コマ目

その時――

足元から小さなスライム。

スライム

「ぎゃーっ!」

---

【 17ページ目】

1コマ目

勇者「うわっ!」

2コマ目

ズルッ!

3コマ目

勇者、豪快に転ぶ。

ドターン!!

4コマ目

聖女「勇者様……」

勇者「……痛い」

---

【18ページ目】

1コマ目

その横を、サキュバスのスタッフたちが優雅に通過。

銀のトレイには紅茶とスコーン。

2コマ目

勇者と聖女が同時に振り返る。

3コマ目

スコーンのアップ。

4コマ目

二人のお腹。

グゥ~~~。

---

【19ページ目】

1コマ目

聖女がスコーンを見る。

聖女

「……美味しそう」

2コマ目

勇者も見る。

勇者

「……腹減ったな」

3コマ目

純、微笑む。

純

「長旅、お疲れでございましょう」

4コマ目

純がメニューを差し出す。

純

「まずは、お食事をいかがでしょうか?」

---

【 20ページ目】

1コマ目

聖女がソファに座る。

聖女

「……いただきます」

2コマ目

勇者も座る。

勇者「俺も」

3コマ目

純が宿泊台帳を開く。

純

「ありがとうございます」

4コマ目

純

「あいにく、本日のスイートルームは満室でございます」

---

【 21ページ目】

1コマ目

勇者と聖女の顔が曇る。

2コマ目

純、微笑む。

純

「ですが――」

3コマ目

純

「眺望の優れたデラックスルームでしたら、ご用意できます」

4コマ目

勇者と聖女。

「それでお願いします!」

---

【 22ページ目】

1コマ目

ラウンジ。

勇者と聖女が紅茶とスコーンを楽しんでいる。

2コマ目

魔物スタッフたちが忙しく働いている。

その中を魔王が優雅に歩いている。

3コマ目

カウンターから、その光景を眺める純。

4コマ目

魔王が小さく笑う。

魔王

「……我が城で、勇者が宿泊している」

---

【23ページ目】最終ページ

大ゴマ

夜の魔王城。

無数の客室に灯りがともっている。

その一室では、勇者と聖女がすっかりくつろいでいる。

魔王はラウンジで紅茶を飲み、純はカウンターで次の予約を確認している。

ナレーション

魔王を倒すために訪れた勇者は――

その日から、

「お客様」になった。

純

「またのお越しを、心よりお待ちしております」

第1話・完

コンシェルジュ(一)~魔王城へようこそ | 小説投稿サイト「あいぺん」

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