コンシェルジュ(二)漫画脚本の表紙画像

コンシェルジュ(二)漫画脚本

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/8/29 📚 シリーズ: JJ 漫画脚本 📝 1,954文字 ✅ 全年齢

あらすじ

漫画脚本は♡趣味です♡

本文

コンシェルジュ(二)漫画脚本

第2話 最高の焼き加減

---

【1ページ】

1コマ目

グランド・マオ・ホテルの大理石のロビー。 シャンデリアが輝き、魔物のスタッフたちが忙しく行き交っている。

ナレーション

「魔王城が、世界最高峰のラグジュアリーホテルとなって数ヶ月――」

2コマ目

黒いスーツ姿の佐藤純が、カウンターで宿泊者名簿を確認している。

純 「本日のVIPのお客様は……人間界からのお客様が多いようですね」

3コマ目

その隣に、黒いスーツ姿の魔王。 手にはタブレット。

魔王

「佐藤、今日の宿泊客のリストだ」

4コマ目

タブレットを覗き込む純。

純

「……勇者様のお名前がありますね」

魔王

「最近では、すっかり常連だ」

---

【2ページ】

1コマ目

ラウンジ。 元・勇者パーティーの戦士が、新聞を読みながらくつろいでいる。

戦士

「……しかし、このホテルの料理は本当にうまい」

2コマ目

厨房。 大柄なオークの料理長が、真剣な顔で巨大な肉を焼いている。

3コマ目

突然、料理長が慌てて走ってくる。

料理長

「佐藤様! 大変でございます!」

4コマ目

純が静かに振り返る。

純 「どうなさいましたか。まずは落ち着いて」

料理長

「お客様から……料理についてクレームが!」

---

【3ページ】

1コマ目

料理長が銀色のクロッシュを持って説明する。

料理長

「今夜のメインディッシュ、『特選ドラゴンステーキ』についてです」

2コマ目

純がクロッシュを見る。

料理長

「『レアすぎる。もっと表面を香ばしく、中はジューシーに』とのことで……」

3コマ目

純、眼鏡のブリッジを指で押し上げる。

純 「……なるほど」

4コマ目

魔王が腕を組んで苦笑。

魔王

「かつて我の首を狙っていた勇者の仲間が……今では肉の焼き加減に文句をつけるとはな」

---

【4ページ】

1コマ目

純が料理長へ指示を出す。

純

「火力を少し落としてください」

2コマ目

厨房スタッフが一斉に純を見る。

純

「ハーブの香りを移したラードで、表面をじっくりアロゼしましょう」

3コマ目

料理長、感心。

料理長 「なるほど……!」

純

「添えるお酒は重めの赤ではなく、オーク樽熟成のミードを」

4コマ目

料理長が勢いよく敬礼。

料理長 「かしこまりました!」

---

【5ページ】

1コマ目

ホテルの自動扉が開く。

疲れ切った勇者が入ってくる。 背中には大きな旅行バッグ。

純

「お疲れ様でございます。おかえりなさいませ」

勇者 「……ただいま」

2コマ目

勇者が肩を押さえている。

勇者

「肩がパンパンなんだ……いつものマッサージ、空いてる?」

3コマ目

純、微笑む。

純 「もちろんでございます」

4コマ目

勇者がホッとする。

勇者

「やっぱりここが一番落ち着くわ……」

---

【6ページ】

1コマ目

純が予約台帳を確認する。

純

「本日は特別に、最上階のスイートルームをご用意しております」

2コマ目

勇者の目が輝く。

勇者 「マジか!」

3コマ目

勇者がふかふかのソファへ沈み込む。

勇者 「……生き返る……」

4コマ目

その背後を、料理長たちが完成したドラゴンステーキを運んでいく。

料理長 「お待たせいたしました」

---

【7ページ】

1コマ目

テーブル。 勇者と戦士が料理を囲んでいる。

戦士 「おお……!」

勇者 「うまそうだな」

2コマ目

戦士がステーキを一口。

3コマ目

戦士の表情が変わる。

戦士 「……これだ」

4コマ目

魔王が少し離れた場所から見ている。

魔王 「まったく……」

魔王 「人間というのは、つくづく面白い」

---

【8ページ】

1コマ目

勇者、ステーキを食べながら満足そう。

勇者

「魔物討伐より、ここの予約を取る方が難しくなってきたな」

戦士

「来週も泊まろうぜ」

2コマ目

純が静かに予約端末を操作する。

純

「かしこまりました。来週もお待ちしております」

3コマ目

魔王が純の横に立つ。

魔王

「お前、本当に人間も魔物も関係なく手懐けてしまうな」

純

「手懐ける、という表現はいささか語弊がございます」

4コマ目

純、いつもの完璧な笑顔。

純

「お客様のご希望を、一歩先回りして叶えているだけでございます」

---

【9ページ】

1コマ目

ホテルの夜。 大きな窓の向こうに星空。

ナレーション

「かつて命を奪い合った者たちは――」

2コマ目

ラウンジで、人間と魔物が同じテーブルを囲んでいる。

ナレーション

「今では同じ食卓で、美食を楽しんでいた。」

3コマ目: 純がグラスを磨いている。

4コマ目: 胸元のゴールドバッジが光る。

純 「さて……次のお客様をお迎えいたしましょう」

5コマ目・大ゴマ: グランド・マオ・ホテルの夜景。 魔王城だった建物に、無数の灯りがともっている。

ナレーション 「魔王も、勇者も、人間も魔物も――」

ナレーション 「ここでは皆、ただの『旅人』だった。」

完

ジャンル・タグ

タグなし

作品統計

👁️ 閲覧数: 8 👍 いいね: 2 📚 本棚登録: 0

作者について

JJ

JJ

👥 フォロワー: 6人

作者ページを見る