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異世界ガチャは一日一回(五)漫画脚本

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/8/29 📚 シリーズ: JJ 漫画脚本 📝 3,574文字 ✅ 全年齢

あらすじ

漫画脚本は♡趣味です♡ 結構、大変なんですけど......

本文

「異世界ガチャは一日一回」漫画脚本

第5話 金色の鍵編

爪楊枝の剣と、二つの世界をつなぐ扉

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【1ページ】

1コマ目・純の部屋。休日の朝。

窓から差し込む柔らかな朝日。棚には、フライパン・ラッパ・長靴・帽子・眼鏡が並んでいる。

ナレーション

ガチャを回し始めてから、ちょうど一ヶ月が経とうとしていた。

2コマ目・純が棚を眺める。

純「随分、賑やかになったな……」

3コマ目・純が伸びをする。

純

「今日は休みだし、のんびりするか」

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【2ページ】

1コマ目・純が財布の中身を整理している。

小銭や小さなカードに混じって、小さな爪楊枝のような剣が一本。

純

「そういえば、こいつも捨てられずにいるな」

2コマ目・純が剣をつまみ上げる。

ナレーション

数日前に引き当てた、爪楊枝ほどの大きさしかない剣。

3コマ目・純の回想(小ゴマ)。

過去、スライムに突き出しても「つまようじ美味しいね」と舐められるだけだった場面。

純

「マジで何の役にも立たなかったな、これ」

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【3ページ】

1コマ目・純が苦笑いしながら、それでも財布にしまい直す。

純

「なのに、なんでか捨てる気にならないんだよな」

2コマ目・純が時計を見る。

純

「さて、そろそろ寝るか」

3コマ目・純がベッドに入る。

窓の外は、もう夜。

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【4ページ】

1コマ目・純が眠りに落ちる。

すやすやと寝息を立てる純。

2コマ目・時計。

23時59分。

3コマ目・純の枕元。

コトリ、と小さな音。

4コマ目・純がうっすら目を開ける。

純「……ん?」

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【5ページ】

1コマ目・枕元に転がる、今日のカプセル。

いつもと違い、これまでに見たこともない眩い虹色の輝きを放っている。

純「……なんだ、この光」

2コマ目・純が飛び起きる。

純「え、色が違う!?」

3コマ目・フライパンの声(棚の上から)

『……珍しいこともあるもんだな』

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【6ページ】

1コマ目・純がカプセルを手に取る。

ずっしりとした重み。だが今までのどれとも違う、静かな温かさが伝わってくる。

純

「なんか、いつもと感触が違う……」

2コマ目・純が息を呑む。

純

「開けるの、ちょっと怖いな」

3コマ目・純が覚悟を決める。

純

「……でも、一日一回のルールは絶対だ」

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【7ページ】

1コマ目・純の布団が、まるで水面のように波打ち始める。

2コマ目・純の体が布団の中へゆっくりと沈んでいく。

純

「うわ、また今回もこのパターン……にしても」

3コマ目・見開き大ゴマの予告。

純の体が、光の粒子となって溶けていく。

ナレーション

今日の「入り口」は――いつもと同じ布団の中。だが、その先に待つものは、これまでとまるで違っていた。

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【8ページ】

1コマ目・見開き。

見慣れた白い砂漠――しかし、どこか懐かしさを感じる場所。

ナレーション

気づけば、純はあの最初の砂漠に似た場所に立っていた。

2コマ目・純が周囲を見渡す。

純

「あれ……ここ、最初に来た場所と似てないか?」

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【9ページ】

1コマ目・純の足元で、小さな砂の塊が動く。

カサカサ……。

2コマ目・純が驚いて見下ろす。

純「な、なんだ?」

3コマ目・小さなスライムが顔を出す。

小さくて弱そうな、赤ん坊のようなスライム。

スライム

「……ぷるん」

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【10ページ】

1コマ目・純が思わず笑う。

純

「なんだ、可愛いじゃないか」

2コマ目・スライムが純の足に擦り寄る。

スライム

「ぷる、ぷる」

3コマ目・純が財布を取り出す。

純

「そういえば……お前、これ覚えてるか?」

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【11ページ】

1コマ目・純が例の爪楊枝の剣を取り出す。

純

「前は『つまようじ美味しいね』とか言って、舐められただけだったけど」

2コマ目・スライムが剣に近づく。

スライム

「ぷるる……?」

3コマ目・スライムが剣をぺろりと舐める。

スライム

「あ、この味……」

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【12ページ】

1コマ目・スライムの体が、ぷるんと震える。

スライム

「懐かしい……この味は……」

2コマ目・純が首をかしげる。

純

「懐かしいって、お前初対面じゃないのか?」

3コマ目・スライムが小さく体を伸ばす。

スライム

「この森に、同じ味の剣を持つ者がいたのを覚えている……」

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【13ページ】

1コマ目・純が興味を惹かれる。

純

「え、それってどういう――」

2コマ目・スライムが、ぷるんと震えながら答える。

スライム

「その者は、ずっと昔にこの地を去った。金色の光と共に」

3コマ目・純がハッとする。

純

「金色の……光……?」

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【14ページ】

1コマ目・スライムが純を見上げる。

スライム

「お前も、いつか同じ道を辿るのかもしれぬ」

2コマ目・純が少し戸惑う。

純

「よくわからないけど……なんか、意味深だな」

3コマ目・スライムが去っていく。

スライム

「ぷるん……またな」

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【15ページ】

1コマ目・純が一人残る。

純

「……不思議な出会いだったな」

2コマ目・純が爪楊枝の剣を財布にしまい直す。

純

「お前、思ったより大した奴だったんだな」

3コマ目・純の足元が、再び光り始める。

ブオン……。

---

【16ページ】

1コマ目・純が驚く。

純

「あれ、もう終わり……?」

2コマ目・光が強くなっていく。

3コマ目・純の体が光に包まれる。

ナレーション

今日の「本番」は、まだ終わっていなかった。

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【17ページ】

1コマ目・見開き大ゴマ。

光が収まると、純は真っ白な空間に立っていた。

これまで訪れたどの場所とも違う、静謐な光の間。

ナレーション

気づけば純は、何もない、ただ光だけが満ちる空間にいた。

2コマ目・純が周囲を見渡す。

純

「……ここは、どこだ」

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【18ページ】

1コマ目・純の手の中。

例の虹色に輝くカプセルが、静かに脈打っている。

純

「そうだ、まだこれを開けてなかった」

2コマ目・純がゆっくりと蓋に手をかける。

純

「今日は、なんとなく……深呼吸してから」

3コマ目・純が息を吸う。

---

【19ページ】

1コマ目・純が蓋をひねる。

パカッ。

2コマ目・中から溢れる光。

これまでで最も眩い、金色の輝き。

3コマ目・純の顔が、その光に照らされる。

純

「うわ、まぶし……」

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【20ページ】

1コマ目・光の中から現れるもの。

重厚な質感を持つ、大きめの金色の鍵。

純

「……鍵?」

2コマ目・純がそれを手に取る。

見た目に反して、じんわりと温かい。

純

「今までの中で、一番『普通』な見た目だけど……」

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【21ページ】

1コマ目・純が鍵を掲げた瞬間。

空間そのものが、ぐにゃりと歪む。

2コマ目・純が驚く。

純

「な、なんだ!?」

3コマ目・目の前の空間に、亀裂のようなものが走る。

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【22ページ】

1コマ目・亀裂の向こうに見えるもの。

あの見慣れた、古びたゲームセンターの内部。

純

「え……これ……」

2コマ目・純が息を呑む。

純

「現実の景色……?」

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【23ページ】

1コマ目・見開き大ゴマ。

半透明の扉が、純の目の前に完全な形で現れる。

異世界と、現実。二つの世界が、その鍵によって静かにつながっている。

ナレーション

一ヶ月分の「ハズレ」の果てに――純は、初めて「繋がり」を手にした。

2コマ目・純が扉に手を伸ばす。

純

「これがあれば……いつでも、行き来できるのか」

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【24ページ】

1コマ目・フライパンの声(純の荷物から)。

『……お前、とんでもないもん引き当てたな』

2コマ目・純が驚く。

純

「お前、この状況でも普通に喋るのな」

3コマ目・フライパンの声。

『まあ、今までの「ハズレ」も、無駄じゃなかったってことだろうよ』

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【25ページ】

1コマ目・純が手元の鍵を見つめる。

純

「フライパンも、ラッパも、長靴も、帽子も……」

2コマ目・純が微笑む。

純

「全部、ハズレのくせに、ちゃんと意味があった」

3コマ目・純が扉に向き直る。

純

「これは……ただの気まぐれなガチャじゃなかったのかもな」

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【26ページ】

1コマ目・純が扉をくぐろうとする。

純

「よし……戻るか」

2コマ目・純が振り返る。

金色の光に満ちた空間を、最後にもう一度見渡す。

純

「また、来るからな」

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【27ページ】

1コマ目・純が扉をくぐる。

半透明の扉が、静かに閉じていく。

2コマ目・純の部屋。

光と共に、純が元の場所に戻ってくる。

純

「はぁ……戻ってきた」

3コマ目・純の手の中。

金色の鍵が、じわりと温かい。

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【28ページ・ラスト】

1コマ目・純が鍵を棚にしまう。

フライパン、ラッパ、長靴、帽子、眼鏡――そして金色の鍵。

純

「これで、道具は全部揃ったのかな」

2コマ目・純が窓の外を見る。

夜明け前の、静かな空。

純

「また明日も、あの店に行くか」

3コマ目・純がニヤリと笑う。

純

「一日一回。今日はどんな『ハズレ』が待ってるんだろな」

4コマ目・黒背景。

ナレーション

ハズレばかりのドタバタな冒険と、手に入れた自由。

胸の奥に、言葉にできない小さな感動が広がっていく。

そして今日もまた――

異世界ガチャは、一日一回。

完

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異世界ガチャは一日一回(一) | 小説投稿サイト「あいぺん」

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