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異世界ガチャは一日一回(四)漫画脚本

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/8/29 📚 シリーズ: JJ 漫画脚本 📝 3,133文字 ✅ 全年齢

あらすじ

漫画脚本は♡趣味です♡ 結構、大変なんですけど......

本文

「異世界ガチャは一日一回」漫画脚本

第4話 透明仮面編

顔だけ透明な帽子と、思春期ドラゴンの悩み

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【1ページ】

1コマ目・純の部屋。朝。

出勤前、鏡の前でネクタイを結ぶ純。

ナレーション

異世界通いも、いつしか三週間目に入っていた。

2コマ目・純の独り言。

純

「今日も無事に一日、終わりますように」

3コマ目・鏡に映る自分の顔。

どこか、以前より逞しくなった表情。

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【2ページ】

1コマ目・純の帰宅後。夜。

風呂上がり、髪を拭きながら部屋に戻る純。

純

「今日は平和だったな……」

2コマ目・時計。

23時59分。

3コマ目・純が身構える。

純

「そろそろ来るな」

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【3ページ】

1コマ目・洗面所の鏡。

純が歯を磨いていると、鏡の表面が突然波打ち始める。

純

「うおっ!?」

2コマ目・鏡の中に、火山の映像がぼんやりと浮かび上がる。

3コマ目・純が驚いて後ずさる。

純

「な、鏡が!?」

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【4ページ】

1コマ目・鏡から伸びる、赤黒い光の手。

ヌッ……。

2コマ目・純の腕を掴む。

純

「うわ、待っ――」

3コマ目・純の体が鏡の中へ引きずり込まれていく。

ナレーション

今日の「入り口」は――洗面所の鏡だった。

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【5ページ】

1コマ目・見開き大ゴマ。

真っ赤に燃える火山地帯。

溶岩が川のように流れ、灼熱の空気が揺らめいている。

ナレーション

気づけば、純は火山の岩場に立っていた。

2コマ目・純が汗を拭う。

純

「あ、暑い……ってこれ、今までで一番やばい場所じゃないか?」

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【6ページ】

1コマ目・純の手元。

今日のカプセルを握りしめている。

純

「嫌な予感しかしないけど……」

2コマ目・遠くの空に、巨大な影が羽ばたく。

3コマ目・純が空を見上げる。

純

「な……なんだあの大きさ……」

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【7ページ】

1コマ目・見開き。

真っ赤な鱗を持つ、史上最強クラスの巨大ドラゴン――ブラッドドラゴンが降り立つ。

ナレーション

ブラッドドラゴン。数多の勇者を焼き尽くしてきた、伝説の存在。

2コマ目・純の顔が凍りつく。

純

「あ、これ絶対詰んだやつだ……」

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【8ページ】

1コマ目・ドラゴンが咆哮する。

ドラゴン

「グオオオオオオ!」

2コマ目・純が震える手でカプセルを開ける。

純

「た、頼む、今日こそまともな武器を……!」

3コマ目・蓋が開く。

パカッ。

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【9ページ】

1コマ目・転がり出たもの。

一見普通の、しかし妙な質感を持つ帽子。

純

「……帽子? ただの帽子か?」

2コマ目・純が呆然とする。

純

「相手は伝説のドラゴンだぞ!?」

3コマ目・ドラゴンが純を睨みつける。

ドラゴン

「小さき者よ、無駄な足掻きを見せてもらおうか」

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【10ページ】

1コマ目・純、追い詰められて咄嗟に帽子を被る。

純

「くそ、被るしかない!」

2コマ目・帽子が発光する。

ブオン……。

3コマ目・純の顔だけが、スーッと透明になっていく。

純

「え、な、なんか顔が……」

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【11ページ】

1コマ目・純の全身。

顔だけが完全に透明になり、首から下の体だけが宙に浮いているように見える、なんとも不気味な姿。

純

「うわ、これ完全に不審者じゃん!」

2コマ目・ドラゴンが動きを止める。

ドラゴン

「……む?」

3コマ目・ドラゴンが目を凝らす。

ドラゴン

「なんだ、あの奇妙な人型は」

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【12ページ】

1コマ目・ドラゴンが困惑しながら近づく。

ドラゴン

「顔が……見えぬ……?」

2コマ目・純が固まる。

純

「や、やばい、逆に目立ってる……!」

3コマ目・ドラゴンが首をかしげる。

ドラゴン

「攻撃すべきか、それとも……話しかけるべきか」

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【13ページ】

1コマ目・ドラゴンが空に向かって咆哮する。

ドラゴン

「おーい、ちょっと来てくれ!」

2コマ目・空から、もう一体の若いドラゴンが飛来する。

3コマ目・二体のドラゴンが純を見下ろす。

若ドラゴン

「なんです、親分」

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【14ページ】

1コマ目・ドラゴン(親分)が若ドラゴンに指し示す。

ドラゴン

「これを見ろ。胴体だけが浮いておる」

2コマ目・若ドラゴンも困惑。

若ドラゴン

「た、確かに……不気味ですね」

3コマ目・純が内心で焦る。

純(心の声)

(この状況、どう切り抜ければ……)

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【15ページ】

1コマ目・純の荷物の中から、フライパンの声。

『おい若造、支給品を全部確認してみろ』

2コマ目・純が慌てて荷物を漁る。

純

「そういえば、他にも何か入ってたような……」

3コマ目・純が見つけたもの。

一見、普通の眼鏡。

純

「これは……?」

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【16ページ】

1コマ目・眼鏡のつるに小さく刻まれた文字。

『ドラゴン語翻訳メガネ』

純

「翻訳……メガネ?」

2コマ目・純が慌てて眼鏡をかける。

純

「試すしかない!」

3コマ目・眼鏡越しの視界。

ドラゴンたちの言葉が、日本語として頭に流れ込んでくる。

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【17ページ】

1コマ目・ドラゴン(親分)の独り言が、はっきり聞こえる。

ドラゴン

「最近、人間たちの視線が痛くてさ……」

2コマ目・純が驚く。

純

「……え?」

3コマ目・若ドラゴンの相槌。

若ドラゴン

「親分、また悩んでるんですか」

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【18ページ】

1コマ目・ドラゴンがため息をつく。

ドラゴン

「儂が村を襲うたびに、人間どもが儂を『悪』だと噂する」

2コマ目・ドラゴンがうなだれる。

ドラゴン

「だが儂とて、好きで暴れておるわけではない」

3コマ目・純がぽかんとする。

純

「……まさかの、思春期みたいな悩み相談?」

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【19ページ】

1コマ目・純が思わず帽子を外す。

顔が元に戻る。

純

「あの……よかったら、話聞きますよ」

2コマ目・ドラゴンが純を見る。

ドラゴン

「む、顔が戻ったな。……お前、儂を恐れぬのか」

3コマ目・純が苦笑い。

純

「もう色々慣れてきたので」

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【20ページ】

1コマ目・ドラゴンが腰を下ろす(体格的にとても大きい)。

ドラゴン

「聞いてくれるか。実は――」

2コマ目・ドラゴンが語り始める。

ドラゴン

「儂は本当は、静かに暮らしたいだけなのだ」

3コマ目・若ドラゴンが頷く。

若ドラゴン

「親分、意外と繊細なんですよ」

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【21ページ】

1コマ目・純が親身に耳を傾ける。

純

「なるほど……見た目で判断されるの、辛いですよね」

2コマ目・ドラゴンが目を潤ませる。

ドラゴン

「わかってくれるか……!」

3コマ目・フライパンの声。

『おいおい、戦いはどこ行ったんだよ』

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【22ページ】

1コマ目・純が笑う。

純

「今日は、これが『戦い』だったのかもな」

2コマ目・ドラゴンが立ち上がる。

ドラゴン

「小さき者よ、名は何と申す」

純

「佐藤純です」

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【23ページ】

1コマ目・ドラゴンが頷く。

ドラゴン

「純よ、礼を言う。久方ぶりに、心が軽くなった」

2コマ目・ドラゴンが空を仰ぐ。

ドラゴン

「また、話し相手になってくれるか」

3コマ目・純が微笑む。

純

「はい、いつでも」

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【24ページ】

1コマ目・純の足元が光り始める。

ブオン……。

2コマ目・純が手を振る。

純

「それじゃ、また!」

3コマ目・ドラゴンたちが見送る。

若ドラゴン

「変わった人間でしたね」

ドラゴン

「うむ……また会いたいものだ」

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【25ページ】

1コマ目・純の部屋。

光と共に純が元の場所に戻ってくる。

純

「はぁ……まさかドラゴンの悩み相談員になるとは」

2コマ目・純が帽子と眼鏡を棚にしまう。

フライパン、ラッパ、長靴の隣に並ぶ。

3コマ目・純がその棚を眺める。

純

「見た目じゃわからないもんだな、何もかも」

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【26ページ】

1コマ目・純がベッドに横たわる。

純

「明日は、どんな『外れ』が待ってるんだか」

2コマ目・純の目が閉じる。

ナレーション

最強と噂される怪物にも、誰にも言えない悩みがある。

見た目だけでは、何もわからない。

3コマ目・窓の外、静かな夜。

4コマ目・黒背景。

ナレーション

一日一回のガチャは、今日もまた――

思いがけない誰かの心に、そっと寄り添っていく。

完

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